今日の話は難しいので、定跡として覚えるよりは、実戦例だと思って相矢倉の感覚を磨きましょう。
25桂に42銀55歩
昨日は55同歩を調べ、先手が少し指しやすいとわかりました。45歩同銀55歩が今日のテーマで、35歩同歩33歩
所司先生の解説では後手不利だとされているのですが、評価値は少しマイナスです。この先を見ていきましょう。33同桂同桂成同銀上25歩
定跡本にはここまでは書いてあります。25同銀35飛24銀39飛35歩
35同角同銀同飛44歩
25飛45歩24歩同歩同飛23歩74飛
ここで後手の分岐です。9筋を絡めて攻めるかどうかですが、62桂と打てば飛は死んでいるので、73飛成同桂35桂
先手は駒損ですが攻め駒は4枚あり、後手玉も薄いです。後手としては69銀の寄せ合いしかなく、68金寄
ここでまた分岐します。58角 (あるいは49角) 43桂成同金79金38飛39歩
AIはここまで読み進めて考えさせると後手が悪いと気が付くようで、評価値は+481に上がります。先手は8段目の飛利きをそらして69銀を取るか、61角などの攻めを見ればよろしい。
途中に戻って
58角ではなくて、78歩も有力です。でも69金38飛68角
AIはここまで読み進めると先手有利に気が付き、評価値は+518
もっと戻って
96歩同歩98歩同香62桂とすれば、73飛成同桂35桂の時に97歩同香85桂
後手は右桂を活用できます。43桂成69銀41銀 (好手) 78銀成同玉
77桂成は同玉で足らず、AIは後手不利に気が付きます。38飛68銀43金32金13玉57角
24歩25銀23玉24角
評価値は+674の先手有利です。
途中までは評価値はマイナスなのですが、その先を入力して読み進めさせると先手有利になります。ですから所司先生の解説が正しかったと。