名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

基本定跡の研究

SS5-3 相矢倉37銀戦法(40)

15歩94歩の形で後手が53銀と構える形の続きです。 17香95歩25歩 先手は端攻めを含みに待っています。ここで55歩同歩同角 とするのは、後手の疑問手だという解説なのですが、評価値は-51で悪化していません。18飛54銀35歩同歩46銀 先手の銀の進出が良い感じで…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(39)

東大将棋矢倉道場第3巻の検討は終えましたが、抜けているところを森内俊之先生の「矢倉の急所2」をもとに検討していきましょう。2009年出版なので、ほぼ昔の相矢倉はカバーしていると思います。 15歩94歩の形で、後手が73銀ではなく53銀と守ったらどうでし…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(38)

先手は1筋の位を取った形で 73銀46銀に75歩同歩同角 55歩同歩58飛ではだめでしたから、先手は何か工夫が必要です。35歩同歩同銀 64角に18飛とできる、というのが主張です。34歩26銀24銀 76歩74銀37銀94歩26歩 先手は銀を引いて24銀を追い払おうと。でも後手…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(37)

先手は1筋の位を取った形で 73銀46銀に75歩同歩同角 45歩37銀を入れると指しにくくなったので、単に歩を交換してみます。 sazaemon0.hatenablog.com この記事以降と比べてみてください。 55歩同歩58飛 26歩16歩型では86歩同銀同角同角56銀 強く攻めて後手良…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(36)

26歩の代わりに15歩として 73銀46銀75歩 75同歩に45歩37銀75角 ここで35歩は同歩同角44銀以下後手ペースというのが結論でした。46歩同歩76歩64角46角・・・は先手が指しやすくなったので、後手は角を53に引いてみます。 所司先生の解説では限定の意味での「…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(35)

26歩の代わりに15歩として 73銀46銀75歩 75同歩に45歩37銀75角 ここで35歩は同歩同角44銀以下後手ペースというのが結論でした。先手に工夫が必要です。46歩同歩 所司先生は48飛を本戦に考えていて、64角46角 44歩76歩94歩26歩95歩17桂24銀25桂 後手がおとな…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(34)

26歩の代わりに15歩として 73銀46銀75歩 75同歩に45歩37銀75角 35歩に74銀ではだめ、53角も先手が少し指しやすいようです。ならば35歩に同歩。35同角44銀68角64角18飛 これは端の位が生きたという感じではあります。ただこの先は難しく、74銀46歩 ここで分岐…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(33)

26歩の代わりに15歩として 73銀46銀75歩 75同歩に45歩37銀75角 35歩に74銀ではだめでした。53角に34歩同銀 36歩では後手有利、26銀はわずかに後手が指しやすくなりました。最後は76歩です。74銀46歩 64歩に48飛が解説されています。65歩45歩 73桂26銀に、86…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(32)

26歩の代わりに15歩ならばどうか。 後手が94歩26歩73銀・・・を選ばないとして、73銀46銀75歩 75同歩に45歩37銀75角 35歩に74銀ではだめでした。53角を調べます。34歩同銀 ここで先手の分岐ですが、おとなしい36歩では76歩 76同銀75歩では銀が死にますね。76…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(31)

新しい形です。「加藤流」ではなくて 26歩の代わりに15歩ならばどうか。後手としては94歩として26歩73銀とすれば、この前の形に合流します。棒銀で後手が指せるというのが結論でした。 変化に変化で返すことになりそうですが、73銀46銀75歩 となったら、先手…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(30)

46銀に84銀とする形で 37桂73桂65歩 42角35歩同歩25桂 24銀と36歩は先手良しになりました。75歩は後手良しでした。となれば蛇足ですが65桂の解説もあります。66銀64歩 33桂成同金上25歩 36歩ではだめでしたね。75歩 (これを手抜いて24歩同歩35銀のほうが簡明…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(29)

46銀に84銀とする形で 37桂73桂65歩 42角35歩同歩25桂 24銀と36歩は先手良しになりました。75歩を調べてみましょう。75同歩は65桂66銀77歩 これで後手不満なしとされていて、評価値は-100です。77同桂同桂成同銀76歩同銀75銀 という調子で、後手の銀桂がさば…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(28)

46銀に84銀として 37桂73桂65歩 42角35歩同歩25桂 24銀とかわすと先手良しでした。それ以外の手を考えてみましょう。所司先生の本筋とされるのは36歩の突き出しです。33桂成同金上25歩 後手も攻めたいので65桂66銀64歩、先手は24歩同歩29飛 37歩成に備えて少…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(27)

今度は後手からの変化で 46銀に45歩を突かずに84銀とした図です。先手としては65歩42角55歩 右銀を66に持っていけたら良いのですが、75歩同歩86歩同銀75銀同銀同角 後手に素早く銀をさばかれてみると指しにくいです。評価値は-204の後手良し。 なので 65歩は…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(26)

45歩に65歩とする形の続きです。 53角に45銀があるかどうか。 1歩持たれると銀を殺されます。64歩46角65歩35歩同歩55歩同歩同角・・・というのが所司先生の解説ですが、先手が苦しいようです。 でもAIに聞くと64歩には66銀 これならば簡単に銀は死にませんね…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(25)

先手からの有力変化で46銀45歩に65歩と突く手。 53角に57銀 ここでAIの最善手は75歩です。75同歩同角66銀右93角 37桂74銀25歩64歩 64同歩65歩57銀75角 後手が好調に見えますが。63歩成同銀45桂44銀46歩64角 24歩同歩同飛23歩29飛73桂59角 55歩同歩同銀56歩76…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(24)

先手からの有力変化で46銀45歩に65歩と突く手。 53角に57銀 64歩37桂 ここは42角が有力で、64歩同銀25歩 73桂66歩65歩96歩44銀 この図までは絶対ではありませんが、評価値は0付近の互角です。 所司先生は96歩ではなくて45桂44銀46歩 手順は少し異なるのです…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(23)

先手からの有力変化があります。 46銀45歩に65歩と突く手。53角に45銀もあるのですが57銀 64歩37桂 AIに聞くと42角が有力 (自然) ですが明日。 65歩45桂42角33桂成同角のほうが解説されています。35歩同歩46銀 というのがAIの指摘で評価値は+38です。所司先…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(22)

後手からの変化で 45歩37銀に84銀25歩 これまでは95銀と出ていたのですが、75歩同歩86歩 後手が素早く攻めたらどうでしょうか。86同銀75銀同銀同角46歩 後手は1歩損だけど銀をさばいた (攻め駒にした) 形です。この図の評価値は-96、ちょっと無理をしたみた…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(21)

この図から 45歩37銀84銀 25歩95銀に 96歩84銀以下互角だというのがAIの意見でした。これまで調べた46歩、65歩以外に17香73桂18飛 という変化も解説があります。後手はここで86歩同歩同銀としても良いのですが、81飛などと待っているのが一番です。先手が端…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(20)

この図から 45歩37銀84銀 25歩95銀に 96歩84銀以下互角だというのがAIの意見でした。所司先生の解説には65歩73角を入れる変化が書いてあります。 96歩84銀46歩 46同歩以下が解説手順ですが、互角になる変化もあるので、後手としては取らずに95歩同歩同銀が正…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(19)

先手の工夫をAIに聞いてみましょう。 45歩37銀84銀 25歩95銀に 46歩ではなくて96歩84銀 後手に後の攻めがあれば96同銀でしたが、この場合は銀を引く方がよさそうです。46歩95歩同歩同銀45歩 96歩98歩73桂65歩 ここで分岐です。65同桂は66銀86歩65銀 87歩成同…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(18)

45歩37銀84銀として 後手が棒銀にしたら、の続きです。25歩が正着とされていて、AIの最善手でもあります。95銀に 46歩同歩同角86歩同歩 86歩に同銀もあるのですが、合流するかほかの変化が生じるかは微妙なところです。 さてここで所司先生の解説は3通り、86…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(17)

この図から後手の変化です。45歩37銀84銀 7筋の歩を交換するのではなく、棒銀はどうか。先手の最善手は25歩だと解説されています。その前に46歩同歩同銀 これを片付けておきましょう。73桂37桂95銀 所司先生の解説では55歩86歩同銀同銀同歩55歩 先手面白くな…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(16)

94歩15歩が入っている形で 75歩同歩45歩37銀75角 76歩64角25歩95歩 46歩同歩に同銀は互角でした。46同角はどうでしょうか。 44歩48飛74銀 35歩同歩45歩同歩64角同歩71角 先手は馬を作ります。所司先生の解説では83飛ですが、AIに聞くと72飛のほうが優ります…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(15)

互いに端の位を取った形で 46歩同歩同銀 16歩94歩の形では、45歩37銀74銀 この変化 (実戦例) がありました。所司先生は言及していないのですが、結論はどうなるでしょうか。48飛86歩同銀73桂 45飛55歩同歩85銀 24歩同歩25歩86銀同歩87歩同玉85歩 85同歩同桂8…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(14)

形が少し変わって、26歩に後手が94歩と待った場合 15歩73銀46銀 これまでの変化に比べ、互いの端歩が1つ伸びています。とちらにプラスでしょうか。 75歩同歩45歩37銀75角 ここで46歩は同歩同銀45歩37銀74銀 48飛64歩45飛65歩 これまでの形と同じように後手有…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(13)

後手の強攻策が有力だったので、 ここで55歩同歩58飛とはできず、では76歩はどうか。AIに聞くと 64角65歩42角37桂 24銀55歩74銀 25歩33銀54歩65銀35歩 35同歩24歩同銀35銀同銀同角54銀 見る限り妥当な手順ですが、後手は右銀で2枚の歩を払う良い感じです。24…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(12)

話は少し戻るのですが 55歩同歩58飛 これは先手ペースになるという結論でした。64銀55銀同銀同飛64角・・・ でもここで86歩同銀同角 角を切る変化はどうなのか、というのがAIの指摘です。37桂74銀が入っていれば (55歩同歩があっても) 後手良しでした。さて8…

SS5-3 相矢倉37銀戦法(11)

後手が45歩を突かずに75歩同歩同角としたときに 55歩同歩58飛以下は先手ペースだったのですが、37桂はどうでしょうか。後手は74銀として どちらの攻撃陣が優れているかです。所司先生の解説にはないですが、25桂24銀35歩同歩55歩 この辺りの評価値は0付近を…