2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和49年12月、内藤国雄先生と第24期王将戦です。 大山先生の中飛車穴熊、内藤先生は察知して左美濃にしています。 74歩は左美濃にはあまり有効ではないので、ここで突く必然はありません。 内藤先生は3筋から動き 壁角を移動して戦いに備えます。 この歩を…
棋譜並べも200局になりました。これくらい並べると振り飛車らしい指し方がわかってきた気がします。積み重ねは力になります。 昭和49年11月、中原先生と第13期十段戦第4局です。 大山先生の四間飛車に中原先生は棒銀です。 32金は大山先生らしい指し方です。…
20160629今日の一手 東海団体リーグから、私とOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 先手の3歩損です。持ち歩がないので駒損です。 玉の堅さは本来後手のほうが堅いのですが、端を守るために玉が…
昭和49年11月、関根茂先生と第1回棋王戦です。 大山先生の四間飛車穴熊ですが、関根先生は少し変わった手順で、銀冠を急ぎます。 端を詰めたので駒組みが少し遅れていて、それなのに55角と出るのは危険な感じです。 角を追われて 本当は24銀とせずに43金から…
昭和49年11月、内藤国雄先生と第1回棋王戦です。 大山先生の四間飛車穴熊で 内藤先生は左美濃から6筋に位を取ります。 軽く突き捨ててから銀を出る。こういうのは陣形がまとまっているからできることです。 銀冠にした後でさらに4筋も歩の交換です。 8筋も突…
20160627今日の一手 東海団体リーグから、Kさんと私の対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得はありません。 玉の堅さは後手のほうが堅いです。 先手の攻め駒は46角と持ち駒桂で2枚。25飛も23歩…
昭和49年11月、中原先生と第13期十段戦第3局です。 大山先生が三間飛車から75歩と伸ばしました。 この歩を突くのは怖い気もするのですが、65歩の反発は見たことがありません。無理なんですかね。まあ大山先生がやるとは思えませんが。 中原先生は7筋の歩を交…
昭和49年11月、有吉道夫先生と第5回早指し選手権です。 どっちが振るかという出だしは有吉先生が?と驚くのですが、まあ飛車を振ることはなく居飛車を選択。 大山先生は三間飛車から穴熊 さらに石田本組まで組めました。有吉先生は4筋の位取りです。これは振…
20160625今日の一手 東海団体リーグから、私とYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 金歩3と銀の交換でやや駒損ですが、終盤なのでこれくらいなら考慮しなくてよいです。 玉の堅さは、一応先手玉…
昭和49年11月、二上達也先生と第29期A級順位戦です。 大山先生の四間飛車穴熊に 二上先生は4筋の位取りです。 後手の陣形がきれいですね。ここからは22玉から32金か、玉頭位取り(凸矢倉)や銀冠に組みなおすのがよいです。 大山先生が悠々と9筋を詰めるので…
昭和49年11月、関根茂先生と第29期A級順位戦です。 大山先生の中飛車穴熊です。 関根先生は腰掛銀に。右4間にはならないので珍しい指し方です。 3筋の歩を交換しようとすれば金を引く。これが大山先生オリジナルのはずで、加藤一二三先生の急戦(56歩57銀68…
20160623今日の一手 東海団体戦リーグから、私とMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 先手の3歩損ですが、持ち歩があるので損得なしとします。 玉の堅さの比較は難しいです。先手のほうが上部の…
昭和49年11月、中原先生と第13期十段戦第2局です。 大山先生の四間飛車に中原先生は中央位取りです。 ここで端角はほとんど見ません。35歩と突いてあるならたまにあるのですが。 さらに向い飛車にするのですが、これなら33角でも同じような、でも居飛車が16…
昭和49年10月、中原先生と第13期十段戦第1局です。 大山先生が66歩と止めて、中原先生は珍しく三間飛車に。 大山先生が位取り模様で、中原先生は穴熊に。 6筋の位を取りました。 この34銀から端桂で25の歩を取る指し方、いまは角筋を止めないのでめったにな…
昭和49年10月、米長邦雄先生と第29期A級順位戦です。 大山先生の四間飛車に米長先生は中央位取りです。 そこから大山先生は石田流に変化。16歩32飛15歩36歩同歩15歩、と進むのも前にやりましたね。 今回はすんなり石田本組で、米長先生は左美濃に。 大山先生…
昭和49年10月、宮田利男先生と第5回早指し選手権です。 宮田先生はまだプロになりたての四段です。この頃見ないのですが、まだ現役みたいですね。 大山先生の四間飛車穴熊を見て宮田先生も穴熊ですが、居飛穴は最初からの予定でしょう。このころに相穴熊が指…
20160619今日の一手 6月4日の名南将棋大会から、IさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 少し前の図から、 86歩同歩86同角というのは危険で(それが問題図)、75歩と行くほうが筋です。 75同歩は76歩66角86飛 これ…
昭和49年10月、中原先生と第22回王座戦第3局です。 大山先生の中飛車に中原先生は玉頭位取りです。 大山先生は向い飛車に転戦しました。 角で交換して金を上がるという手順がなんとなく大山先生らしいです。先に32金で、24歩同歩同飛26歩というのをよく見ま…
昭和49年10月、中原先生と第22回王座戦第2局です。 大山先生の先手三間飛車なのですが、中原先生は急戦です。 端を手抜いて桂馬を跳ねる急戦です。知識のおさらいで後手三間飛車への急戦定跡を読んでみたらよいです。55歩から入るのが工夫されているところで…
20160617今日の一手 6月4日の名南将棋大会から、HさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。(今回は難しくないと思うのですが。) 一昨日の一手の回答 問題図の少し前 実際は私が後手番で、端を突かずに26歩~59金なら定跡書にありそう…
昭和49年9月、関根茂先生と第24期王将戦です。 大山先生は中飛車、関根先生は端を詰めますが、これが作戦負けの元。 大山先生は穴熊にするつもりですから、手が遅れました。英ちゃん流中飛車なので腰掛銀にできます。これで55歩や65歩とはできず、75歩は72飛…
昭和49年9月、二上達也先生と第24期王将戦です。 大山先生の四間飛車に二上先生は急戦のようです。 それでも穴熊。 棒銀には32金と備えます。 それを見て引き角に。これなら7筋を守っているので、袖飛車が怖くありません。良い判断でした。二上先生がツノ銀…
20160615今日の一手 6月4日の名南将棋大会から、私とSさんの対局です。(この日は 弐 のほうなのですが、勉強に来ていたSさんと1局指しました。)形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 少し前はこの図で、65歩同歩64歩同銀と進んで問題…
昭和49年9月、板谷進先生と第24期王将戦です。 大山先生の四間飛車に、板谷先生は急戦のようです。 94歩~84飛~73桂~64銀とやる ななめ棒銀、73桂の形は振り飛車が67銀を78銀と引いて73桂67銀、というふうに、振り飛車が2手損したときの戦型です。後手番の…
昭和49年9月、丸田祐三先生と第24回NHK杯です。 丸田先生が角筋を止めて、大山先生が居飛車を選択、そこで26歩です。昔の矢倉は77銀でしたから、陽動居飛車みたいなものです。 大山先生は63銀から中飛車に。ツノ銀にすれば問題なしと。 と思ったら55歩の交換…
20160613今日の一手 5月21日の名南将棋大会から、私とAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 角金と銀銀の交換で、と金を作られていますから、先手の駒損です。終盤なのであまり重視しません。 玉…
昭和49年9月、第22回王座戦第1局です。この時は挑戦制ですがタイトル棋戦ではありません。 大山先生の四間飛車穴熊です。中原先生相手にはやめておけ、と言いたいところですが。 中原先生は6筋の位を取って 石田流を封じ 左美濃。 大山先生は6筋に飛車を転回…
昭和49年9月、加藤博二先生と第1回棋王戦です。 大山先生の四間飛車穴熊。凝りませんね。 加藤先生は銀冠です。 この角は珍しいですね。67金の形にしたくなかったということですか?1回77角としているので、37にもっていっても手得にはなりません。63金を強…
20160611今日の一手 5月21日の名南将棋大会から、私とIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 金銀と角桂桂歩歩の交換で、先手の駒得です。終盤なので重視しません。 玉の堅さは後手のほうが堅いで…
昭和49年9月、原田泰夫先生と第24期王将戦です。 大山先生の四間飛車穴熊。原田先生は持久戦だと思ったのですが 右46銀の急戦です。原田先生は攻め将棋なので、急戦にするのは納得できますが、端を詰めたのが不可解です。大山先生の43銀と52金左が早めだった…