2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和52年11月、米長邦雄先生と第27期王将戦です。 大山先生の中飛車で、米長先生は44歩と止めて持久戦で 左美濃にして、55歩から交換されると 45歩から46歩が狙いでした。これも米長の将棋で読みました。 大山先生は銀で取りに行って 米長先生は86歩で返しま…
昭和52年11月、大内延介先生と第27回NHK杯です。 大内先生の三間飛車穴熊で 大山先生は銀冠です。 大山先生は普通の駒組み、大内先生は石田流から早めに動きます。 大山先生は86角でけん制します。 狙うのは中央から。 42の銀を狙っています。 もう一回合わ…
20161230今日の一手 12月4日の名南将棋大会から、NさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得はありません。 玉の堅さは同程度。42角と53銀も加えると後手のほうが堅いです。 先手の攻…
昭和52年11月、桐山清澄先生と第36期名人挑戦者リーグです。 大山先生の三間飛車に桐山先生は天守閣美濃です。 後手番なのに74歩が欲張りなのではないか?と大山先生が動きます。 桐山先生は高く受けるのですが、形が乱れました。 大山先生は積極的な構え。…
昭和52年11月、西村一義先生と第27期王将戦です。 西村先生の四間飛車穴熊です。大山先生は後手番だし、穴熊はわかっているので15歩を後回しのほうが良さそうに思いますが 左美濃に組んで、好きにやっていということなのでしょう。 銀冠と3枚の穴熊になり パ…
20161228今日の一手 12月4日の名南将棋大会から、KさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 金銀の交換でわずかに先手の駒得です。 玉の堅さは後手のほうがやや堅いです。 先手の攻め駒は持ち…
昭和52年11月、森雞二先生と第27期王将戦です。 大山先生の四間飛車に森先生は天守閣美濃です。森先生は振り飛車も居飛車も指しますが、少しだけマイナーな戦法を好んでいる気がします。 古い天守閣美濃は66歩と止めてしまいます。このしばらく後に66銀の4枚…
昭和52年11月、米長邦雄先生と第4回名将戦です。 これも米長の将棋にあったはず。 大山先生の中飛車で、48銀は少し珍しい手です。ツノ銀にするなら結果は一緒なのですが、中央が厚い代わりに固く囲えません。 米長先生は53金戦法。 大山先生は三間飛車にする…
20161226今日の一手 12月4日の名南将棋大会から、SさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 先手の1歩得ですが、後手に持ち歩があるのでカウントせず、損得なしとします。 玉の堅さは先手のほ…
昭和52年11月、加藤一二三先生と第27期王将戦です。 大山先生の四間飛車に加藤先生は引き角です。 囲いは途中ですが3筋から動きます。 大山先生は銀を出させてからおとなしく歩を打つのですが、少し損です。 互いに陣形整備して、加藤先生は矢倉、大山先生は…
昭和52年11月、米長邦雄先生と第36期名人挑戦者リーグです。 この時期は大山米長戦が面白いです。升田先生は休場がちで、中原先生とはワンサイドも多いですから。 大山先生の三間飛車になりそうで 米長先生は左美濃。 銀冠にする途中なのですが、石田流をけ…
20161224今日の一手 12月4日の名南将棋大会から、KさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 香と銀歩の交換で、後手に持ち歩がないので歩もカウントします。成桂と馬に対して後手は竜があり、…
昭和52年10月、勝浦修先生と第29期王将戦です。 大山先生は三間飛車ですが、勝浦先生の駒組みの順番に違和感がありますね。石田流の拒否で急戦ですが、75歩には85歩で問題なし。34歩としていないのは 鳥刺しでした。関西の棋士が指すのはわかるのですが、勝…
昭和52年10月、淡路仁茂先生と第27期王将戦です。淡路先生王将リーグにも入っていたんですね。 淡路先生が1筋の位を取り、さらに84歩。穴熊にしてくださいということだったのでしょう。大山先生は居飛車に。 凸矢倉(銀立矢倉)になりました。 淡路先生は手…
20161222今日の一手 12月4日の名南将棋大会から、NさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得はありません。 玉の堅さは先手のほうが堅いです。 先手の攻め駒は持ち駒角1枚。 後手の攻…
昭和52年10月、大内延介先生と第16回連盟杯争奪戦です。 大内先生の三間飛車で さらに穴熊に。 大山先生は左美濃です。 74歩に72飛というのもたまに出てきますね。美濃囲いが低い(位を取っていない)ので、右側の駒を使うのは自然です。 大内先生は角交換を…
18日に太陽将棋研究会にお邪魔しました。皆さま楽しい時間を過ごさせていただきありがとうございました。 友人のブログにもありますが、打ちあげ忘年会で初めて読んだ本の話になりました。 Tくんの初めての将棋本は詰め将棋だったとは、感心しました。最初の…
昭和52年10月、土佐浩司先生と第16期十段戦です。 土佐先生の中飛車?大山先生が76歩34歩に26歩だったせいなのですが、土佐先生の振り飛車は記憶にありませんが、このころは指していたのですね。奨励会で香落ち上手があるせいかもしれません。 大山先生は玉…
20161220今日の一手 11月26日の名南将棋大会から、MさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 桂香と金銀歩歩の交換で、と金や(後手の)竜と成香もあります。先手がやや駒得ですが、終盤なの…
昭和52年10月、有吉道夫先生と第16期十段戦です。 後手番で位を取るのは古い指し方で、今なら52飛ですね。 ここで34飛として56歩から乱戦、というのがこれより昔に流行ったことがあります。木村14世名人のころです。塚田正夫先生が研究して名人を取ったのが…
昭和52年9月、花村元司先生と第10回連盟杯争奪戦です。 花村先生の中飛車なんですが、68飛のつもりを58飛と指して、間違ったという軽口を言っていそう。大山先生と仲が良いし、序盤はおおらかな先生なんです。 大山先生は端の位を取って44歩と止めます。 左…
20161218今日の一手 11月26日の名南将棋大会から、OさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 角と金歩の交換で、後手に持ち歩があるので歩をカウントせず、角金交換で先手の駒損です。 玉の堅…
昭和52年9月、加藤一二三先生と第16期十段戦です。 大山先生の四間飛車に加藤先生は引き角で 矢倉にして棒銀になりました。 大山先生はおとなしく3筋を交換させて 銀の立て直しの時に35歩と突きだすのですが、加藤先生は歩を合わせれば良くて 36銀の形にでき…
昭和52年9月、大内延介先生と第4回名将戦です。 大山先生の四間飛車に大内先生は居飛車穴熊です。大内先生の穴熊(居飛車でも振り飛車でも)は端を突いてから指すことも多く、終盤で端を手抜くこともできるからと書いていたのですが、どうなんでしょうね。36…
20161216今日の一手 11月26日の名南将棋大会から、OさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 先手の1歩得です。後手に持ち歩がないのでとりあえず駒得です。 玉の堅さはほぼ同じです。 先手の…
昭和52年9月、加藤一二三先生と第36期名人挑戦者リーグ(A級順位戦)です。 大山先生の向い飛車で 加藤先生は急戦なのですが、棒銀ではありませんね。 これはツノ銀中飛車に対する加藤流の袖飛車急戦の応用です。 研究にはまってはつまらない、と大山先生は…
昭和52年8月、淡路仁茂先生と第16期十段戦です。千日手の指し直し局なのですが、千日手局が載っていません。 大山先生の中飛車に淡路先生は急戦です。 棒銀かと思ったら袖飛車に。これは古い指し方です。 大山先生も玉頭の袖飛車かと思ったら普通に両方のツ…
20161214今日の一手 11月26日の名南将棋大会から、SさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 銀歩と角の交換で と金を作られています。後手に持ち歩があるのでカウントせず、銀+と金VS角の損…
昭和52年8月、米長邦雄先生と第16期十段戦です。 大山先生の四間飛車に、米長先生は急戦なのですが46歩は早いです。これには玉頭銀が嫌だということになっています。 32金のほうが大山先生らしいです。それなら米長先生は中央に位を取りたくなります。 それ…
昭和52年7月、土佐浩司先生と第16期十段戦です。 土佐先生は私と同郷なので昔から注目していたのですが、まだデビュー2年目で十段リーグ入りです。(6人しかいない最難関。)谷川先生と同じころにプロになり、どちらも浩司なので天才の名前か、と当時は書か…