名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

SS4-11 中央位取り中飛車(35)

後手の端角は厄介なので 先手は59金に替えて46歩を突いておきます。42金寄59金86歩 86同角は55銀左同銀同銀で後手良しです。86同歩73桂48金左65桂 68角55銀左同銀同銀 この図の評価値は-376の後手有利です。先手は穴熊を固めて待っていればよい、とはいきま…

SS4-11 中央位取り中飛車(34)

先手が手詰まりを気にすれば、穴熊も考えられます。 位取り+穴熊は欲張りだという感じがしますが。42銀19玉34歩28銀33銀39金44銀 後手は左銀も繰り出しました。先手は穴熊を固めたいのですが、59金には13角で様子を見られ、78飛 と受けるのは仕方のないとこ…

SS4-11 中央位取り中飛車(33)

先手が攻めようと思えば、後手の角筋が止まっているのですから、銀をぶつけるチャンスはあります。 55同銀同角64銀でも後手が悪いわけではありませんが、34歩64銀同歩 とするほうが後手の手が進みます。54歩には42銀55銀63金 55銀に代えて53銀と打ちこんでも…

SS4-11 中央位取り中飛車(32)

先手としては、居玉のまま銀を繰り出せば 「銀対抗」で後手の速攻を封じることはできます。52金右48玉14歩16歩32銀 後手は通常の形に戻すこともできましたが、左美濃を志向しました。38玉44歩54歩同歩同飛 43金型を作られる前に、先手が5筋の歩を切るのも自…

SS4-11 中央位取り中飛車(31)

後手が34歩を保留するのもあって 42玉の位置で右銀を繰り出します。後で34歩を突くことになるのですが、「居合い抜き超速」と呼ぶのだそうです。38玉64銀78銀 先手の左銀は68よりも78のほうが角を使いやすいです。ここで75歩同歩32玉 7筋の歩を突き捨てて玉…

SS4-11 中央位取り中飛車(30)

定跡書には書かれていないのですが、96歩には65歩を勧めます。 1手前にAIに聞いても候補の上位には入らないのですが。先手が石田流にこだわると、76飛84飛58金左64銀 先手は55歩を守り切れないので、68銀94歩77桂55角97角63金 この図の評価値は-174の後手ペ…

SS4-11 中央位取り中飛車(29)

先手の96歩の工夫に対して、長谷部先生は44歩を勧めています。 角筋が止まるので評価は下がるのですが、68銀43銀76飛45歩 45の位を取り、また角筋が通ればよい感じです。57銀54歩46歩 先手が反発すると、55歩45歩54銀左46飛86歩 この突き捨てをどちらで取る…

SS4-11 中央位取り中飛車(28)

先手の工夫として 早めに96歩を突いておくのはあります。意味としては、後手が33角と待ったとして、昨日と同じように76飛72飛86歩82飛85歩同飛78金84飛と進めると77桂(あるいは97桂) 87歩や86歩を打たずに桂を跳ねることができます。先手が良くなったという…

SS4-11 中央位取り中飛車(27)

先手の変化として 75歩を突くことはできます。昔は一間飛びの位は悪い形だと言われました。両方を保つことが難しいからです。( 飛先の歩は例外。) 私は位を取ることは好きですが、偶数の筋だけです。こんな奇数2つは大嫌い。なお、2つ並んでいる位は好形だと…

SS4-11 中央位取り中飛車(26)

昨日の途中図で 45銀と引く手も、長谷部先生は解説されています。先手はじっくり指そうとしているので、86歩同歩75歩 後手は強く攻めるのが正しいようです。75同歩同銀65歩 先手は受けに回ってもつまらないので角をさばきます。76歩66角86飛88歩 後手は82歩…

SS4-11 中央位取り中飛車(25)

昨日は中飛車が囲いを優先した形でしたが、美濃に囲わずに 銀を出ることも考えられます。33銀54歩同歩同銀 63銀成の受け方ですが、長谷部先生は52金左を選び、66歩53歩 先手は銀を引くこともできますが、65歩54歩64歩同歩54飛63金59飛54歩 銀を取り合ってさ…

SS4-11 中央位取り中飛車(24)

長谷部先生はこの形を後回しにしていましたが 56銀型のほうが自然です。そういえば杉本先生も勧めていませんでしたね。85歩28玉86歩同歩75歩 後手が先攻してどうか。75同歩同銀38銀 後手が軽く攻めるならば、86銀66角75銀 銀を捨てて、75同角89飛成58金左99…

SS4-11 中央位取り中飛車(23)

先手が位を失う変化の最後は 後手が74歩~73桂とするのではなく、銀を上がって中央を厚く構える穏健策です。放置して54銀と上がられると、55銀同銀同飛とか同角の筋はあるものの、後手有利になります。ここは55銀の一手で、54歩66銀 77角としていないので、5…

SS4-11 中央位取り中飛車(22)

昨日は先手が美濃囲いを優先した形でしたが ここから59飛73桂78金 左翼の守りを優先してどうか。後手としては同じ方針で、64歩55銀65桂68角63銀 桂を跳ねて銀を使います。48銀52飛56歩54銀 飛を5筋に回って銀をぶつけるまでは同じですね。銀を交換しても先手…

SS4-11 中央位取り中飛車(21)

昨日の続きです。先手が中央の位を失う形で 55銀73桂以下は思わしくなかったので、28玉73桂38銀 玉の囲いを優先します。64歩59飛65桂68角 後手は桂だけでは攻め切れないので、63銀55銀52飛 銀飛を使って迎撃します。46角57歩56歩54銀 後手はすぐに攻めなくて…

SS4-11 中央位取り中飛車(20)

先手が避けられる形なのですが 77角とする前に68銀とすると、54歩を突かれて取れないから、中央の位を失います。「後手超速」が有力なので、先手がまぎれを求めた意味があるそうですが。私も後手を持って経験したことが何局もあります。昔は苦労していたので…

SS4-11 中央位取り中飛車(19)

途中の変化まで振り返ります。先手が38玉を優先してしまうと 後手は銀を素早く繰り出すので、57銀とできないのでした。駒組を進めて この形で57銀とするのが定跡です。55銀に56銀 王手飛車があるので56同銀とは取れないタイミングなのでした。昨日は44銀と引…

SS4-11 中央位取り中飛車(18)

序盤の駒組手順を飛ばしてしまいましたが、先手は居玉または48玉の時に77角 として、左銀を移動できるようにしておかねばなりません。38玉を優先してしまうと、42銀77角33銀68銀44銀 これでは57銀とできませんね。仕方がないので28玉85歩38銀14歩16歩52金右4…

SS4-11 中央位取り中飛車(17)

「後手超速」の途中図で 54歩同歩同飛以下は互角だったのですが、先手が飛を捕獲されるのを怖いと思えば (互角とした先を検討して思わしくないとか、序盤早くに14歩16歩が入っていたとか) 、59飛と待つことになります。14歩16歩85歩78金 先手の左金は78で守…

SS4-11 中央位取り中飛車(16)

後手にはもう1手保留できる手があります。 85歩も保留することができて、これを「後手超速」と呼ぶようです。長谷部浩平先生の「後手超速徹底ガイド」という本を検証してみます。先手は右銀を56に配置するのが間に合わない (33銀48銀44銀57銀上55銀左) ので…

SS4-11 中央位取り中飛車(15)

「現代将棋ってこういうこと」という本で、佐々木大地先生が紹介しているのですが、 後手は52金右や74歩を後回しにして左銀を繰り出します。28玉44銀38銀64歩46歩74歩 ここで分岐ですが、54歩同歩同飛としないと、78金52金右47銀73桂 56銀に86歩同歩75歩同歩…

SS4-11 中央位取り中飛車(14)

63銀型の別の指し方として 67銀33銀16歩44銀 左銀を繰り出して中央をねらう指し方もあります。(杉本先生は後手中飛車で解説しているので16歩が入っていない形です。) 56銀54歩65歩 後手はどちらの歩を取るべきでしょうか。55歩は同銀同銀同飛54歩56飛 本に書…

SS4-11 中央位取り中飛車(13)

次は63銀型を調べてみましょう。 67銀72飛96歩 杉本先生はゴキゲン中飛車の変化として書いているので、中飛車が後手です。先手で検討しているので何か1手待つのですが、16歩は14歩で互角、46歩はマイナスなので、96歩にしておきます。後手が94歩と受けたらま…

SS4-11 中央位取り中飛車(12)

今プロが指しているのは(「現代将棋ってこういうこと」から) 後手が52金右を保留して駒組を進めます。28玉73銀57銀64銀66銀 38銀14歩16歩33銀38銀44銀 後手は銀2枚を繰り出して、55歩をねらうのです。( 左銀を先に配置する指し方もあるようです。) 先手は…

SS4-11 中央位取り中飛車(11)

次は「銀対抗」に対して袖飛車ではなく 73桂と跳ねる形を検討します。16歩14歩46歩94歩 (これが必要) 59角 この図の評価値は0近辺の互角です。中央が薄くなったのですが、33銀47銀44銀56銀 右銀で55の位を守れるからです。なので前の図から駒組が続くことに…

SS4-11 中央位取り中飛車(10)

杉本先生は、ゴキゲン中飛車の一変化として書いているので中飛車が後手番なのですが、66銀とする 「銀対抗」の形を勧めています。後手にはいくつか攻めの形があるのですが、手数が合わないので72飛に46歩として75歩 袖飛車から攻める形はどうでしょうか。75…

SS4-11 中央位取り中飛車(9)

相穴熊は疲れました。気分を変えて、後手が急戦を目指したらどうでしょうか。 右銀を繰り出してみます。57銀64銀56銀 (この形を書いてある本を知らないので、AIで調べています。) 86歩同歩75歩同歩同銀 こうなると角をさばくために54歩しかないところでしょ…

SS4-11 中央位取り中飛車(8)

後手が端を受けた場合ですが 高見先生は「36歩46銀型を作られ、35歩同歩同銀34歩26銀から15歩と端をねらわれて後手が損をする」と書いています。そのほかの形がわかりませんが、この図では 35同歩同銀86歩同角88歩77桂89歩成 先手は1歩渡すと8筋を攻められま…

SS4-11 中央位取り中飛車(7)

先手が3筋から動いてもうまくいかないので 左銀を移動する前に穴熊に囲うほうが良いでしょう。43金19玉12香28銀11玉39金32金16歩 相穴熊での端の位はかなり大きいので、後手は14歩と受けるほうが良いはずですが、高見先生は受けない指し方も解説しています。…

SS4-11 中央位取り中飛車(6)

先手が3筋から動いてもうまくいかないので 38飛とせずに穴熊に囲います。32金19玉85歩28銀51銀39金42銀右56飛 56飛は後手から84飛~64飛の揺さぶりに備えた手です。逆に66飛の揺さぶりがありますから、後手も84飛と備えます。結論から言えば58金24角66飛64歩…