名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大山将棋問題集 20180430

後手番淡路先生の手を考えます。 第1問 どこから攻めていきましょうか。 A 64歩 B 78歩 C 13角 第2問 急がない方が良いです。 A 55歩 B 45歩 C 35歩 第3問 息長く指すのが淡路不倒流です。 A 35歩 B 44桂 C 46歩 第4問 大山先生の見落としがありました。 A 4…

大山将棋研究(870);石田流に棒金(淡路仁茂)

今日の棋譜20180430 昭和61年9月、淡路仁茂先生と第36回NHK杯です。 大山先生の石田流三間飛車で 淡路先生は棒金です。76飛が早いのでよくある63銀型にはなりませんでした。 大山先生は65歩のさばきを見せたので、淡路先生は角筋を止めて陣形整備です。 7筋…

20180430今日の一手(その685);竜取りで受ける

20180430今日の一手 2月18日の名南将棋大会から、NさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 桂と角歩の交換で馬とVS竜と を作り合っています。先手の駒得ですが、終盤なので重視しません。 玉…

大山将棋問題集 20180429

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 角を使いたいです。 A 85歩 B 64歩 C 65桂 第2問 83香は見えているのですが。 A 93玉 B 87金 C 85金 第3問 攻めの手番を保ちたいです。 A 84香 B 86金 C 29飛 第4問 攻めの格言通りです。 A 95歩 B 68金 C 86香

大山将棋研究(869);中飛車に銀矢倉(勝浦修)

今日の棋譜20180429 昭和61年9月、勝浦修先生と第49期棋聖戦です。 大山先生の中飛車ですが、ずいぶん凝った組み方です。53銀型は位取りをけん制していて それでも勝浦先生は急戦を選ばずに、位を取れたらいいなあ、という手順ですが 取れませんでした。 右…

将棋上達法実践編(3)

今日はHくんのレッスン3日目でした。 詰め将棋は1日1問は解くように宿題を出しておいたのですが、1日1問くらいで終わっています。どうもちゃんと指示されたことを守るタイプのようで、今度からは1日2問の宿題です。(私は宿題が嫌いというか、言われたように…

第184回名南将棋大会(壱)速報

今日は第184回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。 今日もは33人(+私)の参加で5クラスになりました。ありがとうございます。これで(壱)(弐)合わせて初めて10クラスになりました。 A級優勝 青木一さん B級優勝 花井進さん C級優勝 山口仁子…

大山将棋問題集 20180428

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 良くも悪くもこれがこの将棋の方針です。 A 63歩 B 78銀 C 74と 第2問 反撃を見た受け方は? A 65歩 B 66同香 C 69飛 第3問 攻める番がやってきました。 A 73歩成 B 65桂 C 53銀 第4問 ゆっくりですが切れないように攻…

大山将棋研究(868);向い飛車に棒銀(勝浦修)

今日の棋譜20180428 昭和61年8月、勝浦修先生と第13期棋王戦です。 大山先生の向い飛車というのは珍しいですね。向い飛車自体が少ないのではありますが、気分転換でしょうか。今の将棋ならここで42玉なのですが 昔は62銀~64歩が必要で、王手飛車の筋を避け…

20180428今日の一手(その684);寄せの前の利かし

20180428今日の一手 2月18日の名南将棋大会から、MさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 飛と角銀の交換で先手の駒得です。 玉の堅さは38金28銀が壁なので、後手玉のほうが堅いでしょう。 …

大山将棋問題集 20180427

先手番谷川先生の手を考えます。 第1問 すでに作戦失敗の感じですが、ここではこれしかないでしょう。 A 97角 B 65歩 C 86歩 第2問 金銀の配置を変えます。 A 56金 B 65歩 C 75歩 第3問 この手が後で効いてきました。 A 79桂 B 79香 C 84歩 第4問 平凡ですが…

大山将棋研究(867);四間飛車に玉頭位取り(谷川浩司)

今日の棋譜20180427 昭和61年8月、谷川浩司先生と第45期A級順位戦です。 大山先生の四間飛車に谷川先生は玉頭位取りです。 対玉頭位取りならば大山先生でなくても袖飛車は考えるところでしょう。 谷川先生は75を支える駒が足りないのですが、6筋の歩を交換し…

大山将棋問題集 20180426

後手番米長先生の手を考えます。 第1問 無理でもこう行くところでしょう。 A 53銀引 B 65桂 C 57歩 第2問 形勢は悪いので「不利な時には戦線拡大」にしてしまいます。 A 79銀 B 75歩 C 66銀 第3問 とうとう逆転してしまいました。気持ちよく寄せに入ります。…

大山将棋研究(866);中飛車に53金戦法(米長邦雄)

今日の棋譜20180426 昭和61年8月、米長邦雄先生と第7回日本シリーズです。 大山先生の中飛車に米長先生は53金戦法(金立ち戦法)です。珍しいのが来ましたね。 中飛車のまま78金で受けるのもあるはずですが、三間飛車にして受けるのしか見ませんね。角頭を受…

20180426今日の一手(その683);自然な順を選ぶ

20180426今日の一手 2月18日の名南将棋大会から、MさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 仕掛けのところから見てみます。 四間飛車に65歩の急戦ですが、後手としては63銀型(二枚銀急戦)ではなく、62銀型の方が…

大山将棋問題集 20180425

後手番日浦先生の手を考えます。 第1問 33角を生かします。 A 55歩 B 77角成 C 65同桂 第2問 これが狙いの手です。 A 87歩 B 67歩 C 44角 第3問 こんな手があるのですね。 A 57角成 B 15香 C 48香 第4問 強襲します。 A 45歩 B 45桂 C 57桂

大山将棋研究(865);三間飛車に65歩急戦(日浦市郎)

今日の棋譜20180425 昭和61年7月、日浦市郎先生と第2回全日本プロトーナメントです。 大山先生の先手三間飛車に日浦先生の急戦です。先手三間飛車には桂を跳ねる急戦ではうまくいかないのですが 33角と上がるのが狙っている手です。 47金を待って仕掛けがあ…

大山将棋問題集 20180424

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 ここではこの一手です。 A 66銀 B 22角成 C 88飛 第2問 強気の後手25歩が疑問手でした。 A 25同歩 B 66歩 C 54歩 第3問 勝負手を与えないように応対します。 A 45同桂 B 25歩 C 95歩 第4問 いろいろ見えますが、後手陣…

大山将棋研究(864);四間飛車に玉頭位取り(米長邦雄)

昭和61年7月、米長邦雄先生と第45期A級順位戦です。 大山先生の四間飛車に米長先生は玉頭位取りです。 大山先生は右銀で3筋の歩を交換しましたが 位の奪還まではいかないです。44銀右を強制したという効果はあります。 米長先生は銀を戻して2手損です。後手…

20180424今日の一手(その682);戦線拡大?

20180424今日の一手 2月18日の名南将棋大会から、SさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得はありません。 玉の堅さは先手のほうが堅いです。 先手の攻め駒は95香1枚ですが、99飛も…

大山将棋問題集 20180423

後手番有吉先生の手を考えます。 第1問 強襲します。 A 59竜 B 27歩 C 57角 第2問 34歩が見えているので A 27歩 B 88飛 C 34歩 第3問 64馬があるので、一番厳しい迫り方は? A 47歩 B 36歩 C 26歩 第4問 有吉先生ならノータイムで指しそうです。 A 52銀 B 23…

大山将棋研究(863);三間飛車に左美濃(有吉道夫)

今日の棋譜20180423 昭和61年7月、有吉道夫先生と第36期王将戦です。 大山先生の先手三間飛車に有吉先生は天守閣美濃です。 四枚美濃ではないですね。44歩から64歩と歩を突くのはとにかくゆっくり指そうということでしょう。 長い駒組でしたが、大山先生が5…

大山将棋問題集 20180422

後手番小野先生の手を考えます。 第1問 大山先生はこれで指せると思っていたのでしょうが。 A 33桂 B 33金 C 13香 第2問 これも渋いです。 A 17歩成 B 15香 C 99角成 第3問 のんびりしているようなのですが。 A 15歩 B 44歩 C 78飛 第4問 詰みが読めれば勝ち…

大山将棋研究(862);三間飛車に左64銀急戦(小野修一)

今日の棋譜20180422 昭和61年6月、小野修一先生と第13回名将戦です。 大山先生の先手三間飛車に小野先生は急戦です。 左64銀急戦になりました。先後の違い、対三間飛車、94歩、後手四間飛車への急戦に比べて3手遅れています。それでは圧倒的に不利かといえば…

20180422今日の一手(その681);寄せのセオリー(11)

20180422今日の一手 1月13日の名南将棋大会から、TさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 桂角の交換で竜を作り合っています。先手の駒得です。 玉の堅さは先手のほうが堅いというか深いで…

大山将棋問題集 20180421

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 目標ができました。 A 62歩 B 63歩 C 45歩 第2問 こうやって待っておくところでしょう。 A 64歩 B 52銀左 C 33飛 ここからは先手番中原先生の手を考えます。 第3問 悪くても暴れるしかありません。 A 73歩 B 96香 C 96…

大山将棋研究(861);四間飛車に玉頭位取り(中原誠)

今日の棋譜20180421 昭和61年6月、中原誠先生と第44期名人戦第5局です。 大山先生の四間飛車に中原先生は玉頭位取りです。 大山先生は囲いを後回しにして石田流を目指しました。 中原先生の46歩から47銀というのは、玉頭位取りとの組み合わせでは珍しい指し…

将棋上達法実践編(2)

今日はHくんのレッスン2日目でした。 詰め将棋は1日1問は解くように宿題を出しておいたのですが、10問解いてきてくれました。11問目をやってもらうと、盤駒を使ってもまだまだ苦労しているようですが、ちゃんと解けました。これは継続です。 棋譜並べは前回…

大山将棋問題集 20180420

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 ツノ銀中飛車の狙い筋です。 A 55歩 B 89飛 C 98香 第2問 9筋をどうするのかということなのですが。 A 94同香 B 95歩 C 45歩 第3問 手にのってさばいていきます。 A 65歩 B 47角 C 86歩 第4問 86歩は何でもないので攻…

大山将棋研究(860);中飛車に引き角戦法(高橋道雄)

今日の棋譜20180420 昭和61年5月、高橋道雄先生と第36期王将戦です。 大山先生の中飛車に高橋先生は急戦の構え。 44銀から31角は珍しい、引き角戦法です。これは昔からあるもので、二上先生の定跡本か自戦記を読んだ覚えがあるのですが、どの本だったかは思…