名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大山将棋問題集20201031

先手番升田先生の手を考えます。 第1問 序盤のミスで悪くして126手、ようやく後手に悪手が出ました。 A 77同玉 B 77同金右 C 77同桂 第2問 ねらいは入玉です。 A 53銀左不成 B 92竜 C 76歩 第3問 後手玉が詰みます。21手、実戦では23手の追い方が17手になり…

大山将棋研究(1772);相掛り(升田幸三)

今日の棋譜20201031 昭和28年5月、升田幸三先生と第12期名人戦第3局です。 升田先生の先手で相掛りです。 新旧対抗で 後手は中央の位を取る、までは定番です。 升田先生が66歩を突かなかったので、大山先生は65銀 升田先生は77銀を強いられたわけですが、44…

大山将棋問題集20201030

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 手が広いですが、指されてみれば本筋という気がします。 A 44歩 B 37桂 C 66歩 第2問 反撃されて大変なようですが、これで有利でしょう。 A 86銀打 B 72銀 C 46角 第3問 これで逆転したようです。 A 73と B 65金 C 66金…

大山将棋問題集20201029

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 この相掛り腰掛銀では定番の手筋です。これまでも何度か出てきました。 A 73桂 B 66歩 C 36銀 第2問 次の一手に出てくる攻めがあります。 A 77桂 B 86歩 C 66歩 第3問 この66飛を疑問手にさせる好手があります。 A 73…

大山将棋研究(1770);相掛り腰掛銀(升田幸三)

今日の棋譜20201029 昭和28年4月、升田幸三先生と第12期名人戦第1局です。 升田先生は角換わりを選ばず 相掛りです。 互いに端を伸ばしたというのは少し珍しいです。現代では先手が37桂から端攻めがあるので十分とされていて、後手はこういう形を避けます。 …

大山将棋問題集20201028

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 銀取りへの対応です。このまま取られたくはないので。 A 35銀 B 65銀 C 45銀 第2問 受け間違えると負けです。 A 34同金 B 51銀 C 62歩 第3問 さわやかに寄せましょう。 A 38角 B 46銀 C 47角成

大山将棋研究(1769);角換わり(丸田祐三)

今日の棋譜20201028 昭和28年3月、丸田祐三先生と第2期王将戦第7局です。 角換わりのスタートでしたが、大山先生の54歩は変化球、中央位取りにするのでしょうか。 丸田先生は角を交換するのですが2手損です。後手の54歩がマイナスだと見ました。自然な62銀だ…

大山将棋問題集20201027

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 形勢は良くないです。逆転のために後手玉に嫌味を作っておきます。 A 54歩 B 23歩 C 54銀 第2問 難しい寄せ合いになってきました。ちょっと気が利かない手ですが、これで勝負です。 A 61金 B 75角 C 95角 第3問 ここは…

大山将棋研究(1768);相掛り(丸田祐三)

今日の棋譜20201027 昭和28年3月、丸田祐三先生と第2期王将戦第6局です。 横歩取りになりそうですが 大山先生は回避して相掛りです。(28飛に丸田先生が76飛としていたら手将棋ですが。) 新旧対抗になり 大山先生の中央位取りというのも(先手番では珍しいです…

大山将棋問題集20201026

先手番大野先生の手を考えます。 第1問 香損です、反撃手順を読みましょう。 A 92歩 B 74歩 C 77桂 第2問 駒を取り返します。 A 74飛 B 65同銀 C 84角 第3問 ここが急所です。 A 81竜 B 54香 C 46歩 第4問 駒損なのですが強く攻めます。 A 35銀 B 53歩成 C 5…

大山将棋研究(1767);中央位取り中飛車(大野源一)

今日の棋譜20201026 昭和28年3月、大野源一先生と読売全八段戦です。 大野先生の中央位取りです。この時代は居飛車にする将棋が多かった(中央に銀を並べる戦型になる)のですが 大野先生は中飛車です。「振り飛車名人」が始まりました。 玉を囲う前に銀を前に…

第210回名南将棋大会(壱)結果速報

本日は第210回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。 A級優勝 村山周平さん B級優勝 八木正行さん 田中善人さん C級優勝 吉田和史さん D級優勝 山内理矢さん 優勝された方々おめでとうございます。 参加された皆様ありがとうございました。 過去12回…

大山将棋問題集20201025

先手番丸田先生の手を考えます。 第1問 丸田先生のねらいの手です。 A 54銀 B 35歩 C 78角 第2問 ちょっと変わった手ですが好手です。 A 24飛 B 45桂 C 84香 第3問 受け方は? A 98玉 B 78玉 C 79玉 第4問 銀得で優勢ですから攻め方もいろいろあります。一番…

大山将棋研究(1766);角換わり腰掛け銀(丸田祐三)

今日の棋譜20201025 昭和28年3月、丸田祐三先生と第2期王将戦第5局です。 丸田先生の先手で角換わりです。 この局面で24歩が気になるのですが、24同歩同飛33角34飛で、86歩同歩88歩33飛成同銀88銀は先手が悪くないですが、28歩を打たれると、桂と歩2の交換で…

大山将棋問題集20201024

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 この攻めが有効でした。 A 25歩 B 23歩 C 35歩 第2問 銀取りの処置は? A 65同銀 B 57銀 C 77銀右 第3問 45桂を取られる前に。 A 35角 B 95歩 C 23歩成 第4問 違うところに目を向けます。 A 28香 B 44角 C 57角

大山将棋研究(1765);相矢倉(丸田祐三)

今日の棋譜20201024 昭和28年2月、丸田祐三先生と第2期王将戦第4局です。 大山先生の先手で矢倉です。 銀矢倉を目指すような将棋は見られなくなったでしょうか、5筋を突き合う普通の相矢倉で 先後同型ですが、68角42角の形は珍しいかも。互いに端の位を取っ…

大山将棋問題集20201023

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 2筋を攻められているのでけん制します。 A 39角 B 69角 C 33桂 第2問 金を捨てて攻められました。 A 24同金 B 25歩 C 36馬 第3問 受け方は? A 25同桂 B 24歩 C 36馬

大山将棋研究(1764);相掛り(松下力)

今日の棋譜20201023 昭和28年2月、松下力先生と第1回王座戦です。新しい棋戦が始まりました。まだタイトル戦ではありません。 松下先生の先手で相掛りです。互いに引き飛車で 新旧対抗になりました。 大山先生は早々と中央の位を取ります。 松下先生はおとな…

大山将棋問題集20201022

先手番丸田先生の手を考えます。 第1問 右玉ならばここに手が伸びないといけません。 A 68銀 B 55歩 C 35歩 第2問 好手があります。どこに目を向けますか? A 86歩 B 77桂 C 88角 第3問 これで寄せのめどが立ちました。 A 56金 B 41飛 C 42馬 第4問 即詰みで…

大山将棋研究(1763);相掛り(丸田祐三)

今日の棋譜20201022 昭和28年2月、丸田祐三先生と第2期王将戦第3局です。 丸田先生の先手で相掛りです。 旧型で 先後同型になりましたが ここから違ってきます。丸田先生は4筋の位を取って(46銀を見ているので)攻撃的、大山先生は63金で守備的な陣形になりま…

大山将棋問題集20201021

後手番丸田先生の手を考えます。 第1問 形よく受けます。 A 43銀 B 33金 C 53金 第2問 75同角とする前の利かしです。 A 55歩 B 76歩 C 97香成 第3問 銀を埋められて大変そうですが。 A 95銀 B 97香成 C 77銀 第4問 強く攻めます。 A 67歩 B 67金 C 58金 第5…

大山将棋研究(1762);相居飛車力戦(丸田祐三)

今日の棋譜20201021 昭和28年1月、丸田祐三先生と第2期王将戦第2局です。 大山先生の先手で振り飛車のような出だしですが 居飛車を選び 左銀を66へ。 中央の歩を交換して 右銀を使うのは、中央に銀2枚を並べる戦型です。丸田先生のほうは 雁木で、きれいな駒…

大山将棋問題集20201020

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 銀取りの受け方がおもしろいです。 A 23銀 B 23金 C 33金 第2問 銀を打つ場所は? A 85銀 B 65銀 C 35銀打 第3問 銀を打たせました。攻撃続行です。 A 86歩 B 55飛 C 45歩

大山将棋研究(1761);相掛り(松下力)

今日の棋譜20201020 昭和28年1月、松下力先生と大阪時事新報(の棋戦)です。 松下先生の先手で相掛りです。 36歩は珍しい手で 早繰り銀と旧型の対抗です。 大山先生は角筋を止めて 35歩には43銀34歩同銀 24歩には同歩同飛33金。33金というのは珍しい形です。 …

大山将棋問題集20201019

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 受け方は? A 75同歩 B 63銀 C 66歩 第2問 先手の23飛成が見えています。 A 83歩 B 32銀 C 36歩 第3問 技ありのようですが。 A 66歩 B 34飛 C 56同金

大山将棋研究(1760);相掛り腰掛銀(丸田祐三)

今日の棋譜20201019 昭和28年1月、丸田祐三先生と第2期王将戦第1局です。 丸田先生の先手で相掛りです。 互いに浮き飛車になりました。 新型の腰掛銀になりそうです。 先後同型のように進むのですが、玉の位置が違います。大山先生は升田先生との対戦では73…

大山将棋問題集20201018

先手番丸田先生の手を考えます。 第1問 中央で反撃して勝負です。 A 56歩 B 53歩 C 88角 第2問 攻め続けます。 A 93角成 B 71角 C 53歩 第3問 これで勝ち筋です。 A 23飛成 B 42金 C 51金 第4問 厳しく攻めます。 A 53銀成 B 52歩 C 54歩

大山将棋研究(1759);相掛り(丸田祐三)

今日の棋譜20201018 昭和28年1月、丸田祐三先生と第2回NHK杯です。 丸田先生の先手で相掛りです。 浮き飛車と引き飛車の 旧型になりました。 丸田先生は右桂を使って攻撃的な駒組にしようとしています。大山先生の63金は玉が薄くなるのですが 中住まいにする…

大山将棋問題集20201017

先手番塚田先生の手を考えます。 第1問 ここで攻めるというのが塚田先生の研究だったのでしょう。 A 35歩 B 45桂 C 45銀 第2問 馬を作られても悪くないのです。 A 33歩成 B 55角 C 47金 第3問 ここが急所です。 A 14歩 B 13銀 C 25歩 第4問 駒を損しても攻め…

大山将棋研究(1758);相居飛車力戦(塚田正夫)

今日の棋譜20201017 間に加藤一二三2段との飛落ち お好み対局がありますが省略します。 昭和28年1月、塚田正夫先生と名人A級選抜勝継戦です。(塚田先生は九段を取ったばかりですが、大山全集は8段のままになっています。) 塚田先生の先手で角換わりです。 ブ…