2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和49年7月、内藤先生と第24期棋聖戦第2局です。 どちらが飛車を振るのかという出だしから、どうやら内藤先生が振り飛車で大山先生が居飛車のようです。 内藤先生は四間飛車穴熊です。 大山先生は6筋の位取り。私はこれが好きです。 今回は66に右銀です。こ…
昭和49年7月、中原先生と第1回名将戦決勝第2局です。 大山先生の四間飛車に中原先生は棒銀です。2日前に内藤先生の将棋を並べましたが、棒銀が流行していたんでしょうか。 大山先生は今度は先手番ですが、対応策は同じようです。 袖飛車になりました。 ここ…
20160530今日の一手 4月30日の名南将棋大会から、私とSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 飛と角銀の交換で先手の駒得です。 玉の堅さは先手のほうが堅いです。 先手の攻め駒は55銀と持ち駒角…
昭和49年7月、二上先生と第4回早指し選手権決勝です。 大山先生は四間飛車穴熊です。早指しなのでじっくり指そうということでしょう。 二上先生は左美濃。 この銀は出なくてもよいでしょう。大山先生はそれを見て 飛車交換を迫ります。 飛車交換の後26歩が入…
昭和49年7月、内藤先生と第24期棋聖戦第1局です。 大山先生の四間飛車に内藤先生は棒銀です。内藤先生が定跡どおりの急戦をやるのか?と思ったら 大山先生のほうが外しました。これは得意の袖飛車です。63銀ではなく45歩といくほうがアマチュアにはわかりや…
20160528今日の一手 4月30日の名南将棋大会から、私とAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得はありません。 玉の堅さは同程度。 先手の攻め駒は持ち駒角1枚。 後手の攻め駒は65桂73角で2…
昭和49年7月、中原先生と第1回名将戦、決勝3番勝負第1局です。 大山全集は昭和49年ですから1974年です。(かつ大山十段。) でも日本将棋連盟の記録では http://www.shogi.or.jp/kisen/shoumetsu/sonota.html 1973年になっています。問い合わせたら1973年か…
昭和49年7月、北村昌男先生と第1回棋王戦です。 大山先生の四間飛車に北村先生は玉頭位取りです。 四間飛車の44銀の形は有力な対抗策です。 北村先生は35銀を嫌って36歩ですが、普通は57銀~66歩~67金を急ぎます。 角筋を通したままで対応しようということ…
昭和49年7月、中原先生と第24期棋聖戦、多分挑戦者決定戦です。 珍しく中原先生の石田流です。 相振り飛車にはならないので、大山先生は4筋の位取りに。 位取りの圧力を避けるために中原先生は穴熊に。でもこの戦型、位取りのほうが玉が堅いと思うのです。名…
昭和49年7月、桐山先生と第4回早指し選手権です。 大山先生の四間飛車に桐山先生は中央位取り。 6筋の歩を交換すれば居飛車のポイントです。後で69歩があるので玉がかなり堅いのです。 だからと言って右から動くのは方向が悪いと思うのですが、こういう指し…
20160524今日の一手 4月9日の名南将棋大会から、SさんとJさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 先手の2歩得です。後手に持ち歩がないので先手の駒得です。 玉の堅さは同程度。28飛の守備まで考え…
昭和49年6月、米長先生と第15期王位戦です。 米長先生の三間飛車、となれば大山先生は居飛車です。 さらに穴熊ですね。大山先生の持久戦、位取りを見越してのことでしょう。 それを見て大山先生は棒金に。 普通の石田崩し棒金は46歩47金の形の後ですが、米長…
昭和49年6月、有吉先生と第1回名将戦です。 大山先生の四間飛車に有吉先生は中央位取り、有吉先生のイメージは玉頭位取りなのですが。 6筋の歩交換ができれば居飛車のポイントです。後になって62飛から迎え撃つ対策が出て、この順は難しくなりました。 大山…
20160522今日の一手 4月9日の名南将棋大会から、YさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。一昨日と似ていますが、何が違うか考えてみるのもいいでしょう。先手のYさんは同じ人です。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得…
今日は第162回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。 A級優勝 渋江朔矢さん B級優勝 葛西直樹さん C級優勝 大河内正男さん 優勝おめでとうございます。 参加いただいた皆様ありがとうございました。 前回までの優勝者12か月分をまとめてみました。…
昭和49年6月、佐藤大五郎先生と第22回王座戦です。 佐藤大五郎先生の急戦向い飛車。ずいぶん早い仕掛けです。四間飛車が多かったとおもいますが、攻める振り飛車党です。 角で取ってから金を上がりました。 それなら42に引いて歩を打たせたほうが得なのです…
昭和49年6月、大内先生と第24期棋聖戦です。 大内先生の向い飛車。大内先生は振り飛車党ですがたまに矢倉もあります。攻める振り飛車党なので、向い飛車もそれらしい選択です。 向い飛車に金立ち戦法、初めてみました。 大内先生は陣形整備の前にもう動きま…
20160520今日の一手 4月9日の名南将棋大会から、YさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得はありません。 玉の堅さは先手のほうが堅いです。 先手の攻め駒は28飛と持ち駒角銀で3枚。…
昭和49年6月、米長先生と第15期王位戦です。 米長先生の三間飛車、となれば相振りにはなりませんから 大山先生は6筋の位取りです。後手から54銀が気になるのですが、55歩65銀75歩から77桂で銀は取れます。 米長先生は位取りの圧力を減らすために穴熊に。 大…
昭和49年6月、内藤先生と第15期王位戦です。 大山先生の四間飛車に内藤先生は中央位取りです。 65の歩を交換しに行くのですが、かなり早い動きです。 もちろん大山先生が黙っているはずがなく、とがめに行きます。 44銀の形を作れば振り飛車が十分指せます。…
20160518今日の一手 4月9日の名南将棋大会から、NさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手(というよりこの後の指し方)を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 駒の損得はありません。 玉の堅さは先手のほうが堅いです。ただし上部…
昭和49年6月、中原先生と第33期名人戦第7局です。 大山先生の後手三間飛車に中原先生は桂馬を跳ねる急戦です。今では定跡書に載っているのですが、この形は先手十分。この当時に知られていたかどうかはわかりませんが、中原先生が研究していたことは間違いあ…
昭和49年6月、灘蓮照先生と第4回早指し選手権です。 灘先生の三間飛車、となれば大山先生は居飛車です。 6筋の位取りです。5筋は中央位取り、7筋は玉頭位取りですが、6筋には特別な名称はありません。学生のころ、奇数の位取りは好きではありませんでしたが…
20160516今日の一手 4月9日の名南将棋大会から、SさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 桂歩と銀の交換で、持ち歩があるので歩をカウントせず、やや先手が駒得です。 玉の堅さは先手のほう…
昭和49年5月、中原先生と第33期名人戦第6局です。 大山先生の四間飛車に中原先生は中央位取りです。 中原先生が46歩の後に66歩から持久戦にするのは石田流を意識してのものではあるのですが、46歩はいらないのだろうと思うのです。46歩は73桂と替って、65歩…
昭和49年5月、米長先生と第1回名将戦です。 大山先生の四間飛車に米長先生は中央位取り 大山先生は向い飛車に振りなおして 32金の形で急戦含み。陣形整備の立ち遅れている米長先生は間に合うかどうか。まずは角を使い 歩を控えて打ちます。25から打つと22飛…
20160514今日の一手 4月3日の名南将棋大会から、IさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 銀と桂歩歩の交換です。後手は持ち歩がないのでやや先手の駒得です。終盤なので損得なしと見てもよ…
昭和49年5月、中原先生と第33期名人戦第5局です。 大山先生は石田流を目指した三間飛車 でも64歩を見て位取り三間飛車に。石田流に対して左美濃から72飛とまわる石田崩し、中原先生が快勝した、という将棋があるのですが、この時より前だったのかは不明です…
昭和49年5月、板谷進先生と第15期王位戦です。 大山先生の中飛車に板谷先生は急戦のようですが 33角から22玉は銀冠で戦おうということでしょう。「将棋は体力」の先生ですから長期戦を好みます。これに大山先生の45歩が中飛車では珍しい手です。 中飛車では4…
20160512今日の一手 4月3日の名南将棋大会から、AさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。 一昨日の一手の回答 ☆ 形勢判断をします。 香桂交換は損得なし、馬を作った分だけ先手がやや駒得です。 玉の堅さは後手のほうがやや堅いです。…