2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 駒損で後手不利です。攻めるとすればこれくらい。 A 15飛 B 18歩 C 86歩 第2問 駒損は緩和されました。大事な手があります。 A 62玉 B 54歩 C 15飛 第3問 持ち駒が豊富なので寄せに入ります。どれでも寄りそうですが、…
今日の棋譜20210228 昭和31年11月、松田茂行(茂役)先生と第6期王将戦です。 松田先生の先手で相掛りです。 タテ歩取りが多いですね。ひねり飛車が流行っていたということでしょう。 大山先生は8筋の歩を交換しないのでひねり飛車にはなりません。 松田先生の…
先手番大山先生の手を考えます。 第1問 角を交換したので、王手飛車に備えねばなりません。この手の比較は難しいところですが。 A 68金右 B 68金左 C 88玉 第2問 飛は切りやすくなっています。 A 64飛 B 32飛成 C 71角 第3問 銀を取られましたが、駒を取り返…
今日の棋譜20210227 昭和31年10月、原田泰夫先生と第6期王将戦です。 大山先生の先手で矢倉です。 5筋と6筋を突く矢倉は、原田先生の64歩のほうが古い形です。 腰掛銀から銀矢倉を目指すのはその中でも古い指し方です。 大山先生の37銀~35歩は、後の定番に…
今日の棋譜20210226 昭和31年10月、五十嵐豊一先生と名人A級選抜勝継戦です。 五十嵐先生の先手で相掛りです。引き飛車と浮き飛車 旧型と新型の対抗は、前の対戦と同じです。 中央の位を取るところまでは同じで、 45銀と出る将棋でしたが、本局は大山先生が6…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 局地戦から始まりましたが、後には引けません。 A 74同銀 B 55歩 C 85桂 第2問 少し駒得になりました。まだ大変そうなのですが、ねらいの手があります。 A 42銀 B 13角 C 75銀 第3問 激しいことになりましたが、瞬間は…
今日の棋譜20210225 昭和31年10月、灘蓮照先生と第6期王将戦です。 灘先生の先手で矢倉です。 46歩と64歩は古い矢倉になったようですが 大山先生は袖飛車へ。 7筋の歩を切って 銀桂を使うのは良い形です。飛の動きで手数がかかっているので、矢倉崩しの理想…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 先手に74歩と垂らされた手への対応です。8筋の歩を切って、 A 85飛 B 83飛 C 82飛 第2問 好手があります。 A 53歩 B 62桂 C 77桂 第3問 駒得をねらいます。 A 73桂 B 93桂 C 75桂 第4問 銀を打たせて気持ちの良いとこ…
今日の棋譜20210224 昭和31年10月、花村元司先生と名人A級選抜勝継戦です。 花村先生の先手で相掛りです。 タテ歩取りが流行りますね。花村先生はタテ歩棒銀も指していましたが ひねり飛車を目指してはいたのだと思います。大山先生は8筋の歩を交換しないの…
負けましたが、先手番坂口先生の手を考えます。 第1問 角筋を止めさせました。どうやって攻めの形を作りましょうか。 A 36歩 B 45歩 C 56銀 第2問 指されてみればなるほどです。 A 66銀 B 33歩成 C 35飛 第3問 こんな手で良くなるとは思いません。 A 66歩 B …
今日の棋譜20210223 昭和31年9月、坂口允彦先生と名人A級選抜勝継戦です。 坂口先生の先手で相掛りです。 タテ歩取りですね。ひねり飛車の定跡が進んできた頃なのでしょう。 大山先生は8筋の歩を切りません。坂口先生はそれでもひねり飛車にはできるのですが…
先手番大山先生の手を考えます。 第1問 作戦勝ちへもっていきます。 A 57銀 B 35歩 C 55歩 第2問 十分な駒組ですが、もう一押し。 A 29飛 B 85歩 C 55歩 第3問 銀をどうしましょうか。 A 84歩 B 66銀 C 86銀
今日の棋譜20210222 昭和31年9月、松下力先生と第6期王将戦です。 大山先生の先手で矢倉です。 松下先生は陽動振り飛車のようですね。 引き角が見えているので向い飛車に。 大山先生は後手の24歩同歩同角が王手にならないように57銀としてから囲います。 玉…
本日は第215回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。 A級優勝 白井亮太郎さん B級優勝 成田広文さん 森七郎さん 荒島栄一さん C級優勝 荒木昭一さん 小田彰吾さん 髙木弘志さん D級優勝 伊藤孝治さん 近藤悟さん 優勝された方々おめでとうございます…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 角を殺されないように手を作ります。 A 36歩 B 57歩 C 48歩 第2問 これで後手が指しやすくなります。(5筋に歩を打ちたいけれど二歩です。) A 46歩 B 58と C 95歩 第3問 駒得ですが後手玉が薄くて不安です。でも、 A 43…
今日の棋譜20210221 昭和31年9月、広津久雄先生と東京新聞杯です。 広津先生の先手で相掛りです。 この時期に旧型になるのは珍しいです。 後手番でも浮き飛車の大山先生のほうが攻撃的です。 広津先生は雁木に。旧型の相掛りあるいは新旧対抗でも雁木にする…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 受け方は悩ましいですが比較してみれば。 A 73銀 B 92飛 C 73角 第2問 この歩の取り方も悩ましいです。大山先生らしい手は? A 33同桂 B 33同金 C 33同玉 第3問 反撃に移ります。 A 39角 B 46角 C 55角 第4問 寄せ合い…
今日の棋譜20210220 昭和31年9月、加藤一二三先生と第6期王将戦,、平手では初めての対局です。 加藤先生の先手で角換わりです。 74歩に46銀、角換わりの早繰り銀はこの時代に指されたかどうか。 大山先生は64歩を突いてからの棒銀です。 7筋を攻めます。加藤…
先手番大山先生の手を考えます。 第1問 駒得ですが先手玉が危ないです。 A 47同金 B 68金 C 88金 第2問 受け間違えると負けです。 A 87同金 B 98金 C 78玉 第3問 寄せ方は? A 72竜 B 53桂 C 34桂
今日の棋譜20210219 昭和31年8月、花村元司先生と第6期王将戦です。 大山先生の先手で矢倉です。 46歩と54歩の対抗で 花村先生の53銀右は急戦のにおいがします。 だけど25歩に33銀、総矢倉に組むのかと思えば、 早繰り銀でした。なぜか相矢倉だと(引き角だと…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 攻めだけを考えればよいです。 A 76歩 B 69角 C 95歩 第2問 先手に粘られないように攻めます。 A 78角成 B 53金 C 86歩 第3問 筋に入っています。 A 66歩 B 45歩 C 77金
今日の棋譜20210218 昭和31年8月、灘蓮照先生と名人A級選抜勝継戦です。 灘先生の先手で相掛りです。先に飛先を交換されましたが、 浮き飛車と引き飛車 新旧対抗です。 先手から角を交換するのは珍しいでしょうか。「角交換には5筋を突くな」です。 大山先生…
先手番加藤先生の手を考えます。 第1問 ここから仕掛けます。 A 65歩 B 75歩 C 36歩 第2問 どう攻めますか? A 65金 B 45金 C 48角 第3問 後手玉を寄せる手順を考えてみましょう。王手や詰めろで迫ります。
今日の棋譜20210217 その2 昭和31年8月、加藤博二先生と第4回王座戦です。翌日に千日手指し直しになりました。 千日手でも加藤先生が先手番のまま、というのは結構大きなハンディキャップではないかと思います。何度でも千日手にして、後手に無理にでも動い…
今日の棋譜20210217 昭和31年8月、加藤博二先生と第4回王座戦です。 加藤先生の先手で角換わりです。 右銀を保留しているので棒銀もあり得ましたが 腰掛銀に。 大山先生は6筋の位を取ります。 47金63金の形で、加藤先生が45歩を突けば先後同型、でも仕掛けに…
後手番丸田先生の手を考えます。 第1問 駒損ですが攻めが続けばよいです。 A 54桂 B 44桂 C 76飛 第2問 54桂を取られる前に。 A 66角 B 76角 C 56飛 第3問 もう一息で決まります。 A 75馬 B 57金 C 59角
今日の棋譜20210216 昭和31年7月、丸田祐三先生と第6期王将戦です。 大山先生の番勝負以外での先手はずいぶん久ぶりです。王将リーグ(を指すのも久しぶり)は今と同じく、あらかじめ先後が決まっていたのでしょうか。ただ名人が後手番とされていた時代はもう…
4月の予定が決まりました。会場の予約システムが変更になり、当面は月半ばに再来月の予定が決まります。 第215回は 壱2月21日(日)R1800点以上 定員上限35 *3月はありません。 弐3月13日(土)R1800点以下 定員上限46 第216回は 壱4月10日(土)R1800点以…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 強引ですがこれで勝負です。 A 32角 B 45同角 C 35歩 第2問 駒損は取り返して、形勢は互角に戻りました。まだ攻め駒が足りません。 A 72金 B 55銀左 C 78飛成 第3問 先手のねらい筋を考えて指します。 A 64金 B 53金 C…
今日の棋譜20210215 大山全集では間に木村義徳先生(木村義雄先生の三男、まだ大学生で学生名人アマ名人をとり、奨励会に入る前)との飛落ちがありますが、省略します。 昭和31年7月、二上達也先生と名人A級選抜勝継戦です。 二上先生の先手で角換わりです。 …