名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(12)

先手から動くのは無理そうなので 86歩ではなくて16歩14歩57銀と待ってみます。64銀に 22角成同玉66歩12香 急戦を目指した64銀と、後手の金銀がまとまっていないのに穴熊は違和感があります。AIに聞いてみると、12香では32銀か32金くらいで、-100ほどの後手ペ…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(11)

またこの図に戻りますが、 後手は86同歩の一手ではありません。77角成同銀86歩もあり得ます。 86同飛は同飛同銀88飛82飛 ここで田中先生の定跡本では、52金右以下は先手優勢とありますが、(手順省略で)この図です。 評価値は-110で後手ペースなのです。先手…

第252回名南将棋大会(壱)結果速報

本日は第252回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。A級~F級の6クラスになりましたので、昨日の(弐)はG級~K級に直してもらいます。 A級優勝 黒川和樹さん B級優勝 伊藤奨さん 南沢祐仁さん C級優勝 瀧本洋満さん D級優勝 成田広文さん E級優勝 …

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(10)

昨日の話の枝分かれなので、蛇足だという気もしますが、定跡本には先手の工夫が書いてあります。 53銀が浮いているからと86歩から動いたのですが。86同歩同飛85歩88飛64銀の時に22角成、先手から角を交換します。 22同銀78金73桂77桂 この図の評価値は+37で…

子どもに将棋を教える方法(1)

今日の名南将棋大会に参加された廣瀬さんから頂きました。参考になさってください。 私は名古屋市内の小学校(トワイライトスクール)で将棋を教えていますが、本将棋よりも山崩し、お金将棋、まわり将棋のほうが多いかも。 駒の動かし方を教えるときは、王と…

第252回名南将棋大会(弐)結果速報

本日は第252回名南将棋大会(弐)を開催しました。結果速報です。 F級優勝 桑山湧吾さん G級優勝 志満徹章さん 森巌さん H級優勝 天野一雄さん 柿田昌美さん 沢田常夫さん I級優勝 長谷川智也さん J級優勝 船山松平さん 優勝された方々、おめでとうございます…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(9)

先手から動くのは無理そうなので この図から自重して、38玉62銀28玉53銀38銀 玉を囲って待つほうが自然でしょう。後手もゆっくり指しそうなところではありますが、74歩としたら86歩 というのが定跡本にあるので、実戦例なのでしょう。86同歩同飛に同飛同角と…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(8)

最後に調べるのは、後手が34歩と突く形です。 22角成同銀53角57角 ここで分岐しますが、58飛84角成55歩同歩同飛 先手は勢いよく攻めているようでも手損しています。52歩26角成74馬48玉86歩同歩同飛 田中先生は先手不満としていますが、評価値は-305で、すで…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(7)

52金右~62銀~53銀の代わりに 42玉がどうか、というのが次の工夫です。先手は86歩同歩同飛と動きますが、同飛同角 これが王手になるというのが先手のねらいです。32玉84飛82歩77角 この図の評価値は+94、定跡本では先手が指せるとある通り。83歩と合わせて…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(6)

次に調べるのは52金右の形です。 68銀34歩48玉 先手は銀桂を整えて待ちます。後手は玉が移動すると86歩同歩同角が王手になるということはあるのですが、62銀38玉53銀とすると86歩同歩同飛とぶつけられます。 なお86歩に77角成とすると、同銀86歩同銀の変化に…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(5)

次は62銀に代えて42玉です。 86歩同歩同角 これが王手になるのですが、82飛にひもが付いているので難しいです。86同飛同飛95角は83飛打 82歩85飛成86角同竜 この図の評価値は+352の先手有利です。34歩77桂57飛58金左56飛成 結局は先手の1歩損になるのですが…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(4)

これまで調べて、やっと田中先生のいうように 後手の62銀を疑問手だとすることができた。となったはずなのですが。AIに聞いてみると、86歩同歩同角には72金が正しく 78金34歩77角 88飛成同角57飛48玉56飛成 竜を作られて先手が思わしくありません。評価値は-…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(3)

後手の工夫はまだあって 64歩を突かないで34歩はどうか。先手はこれまでと同じように84歩とすると、77角成同桂33角 85飛に77角成が王手になるというのが違いです。68銀76馬 83歩成85馬82と89飛 後手が先に桂を取って攻めている図で、評価値は-317の先手不利…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(2)

先手の急戦の続きです。 86同歩同角85歩77角64歩 48玉42玉66角以下を昨日調べたのですが、難しい戦いでした。一応は先手ペースだったので、後手の工夫として、48玉に34歩を考えます。 実はこの34歩は疑問手で、22角成同銀84歩 84同飛は66角ですね。この図の…

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(1)

新しいテーマです。定跡本としては、田中悠一先生の「角道オープン向かい飛車徹底ガイド」をもとに検討していきます。なお私の年代ならば、「升田流向い飛車」というほうがピンとくる戦型のことです。初手から76歩84歩56歩 76歩に84歩は最初の前提です。後手…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(24):対策

ダイレクト向い飛車に37銀の対策、最後の難敵は 後手が44歩を突かず、44銀ともせずに待機する形です。どこかで44銀~55銀とぶつける攻め味が出てきます。77銀74歩35歩 44歩を突いていないので、先手は3筋の歩を交換できます。 (45歩同銀35歩と返す筋がありま…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(23):対策

もう1局参考棋譜を見てみます。2014年2月5日のA級順位戦で、屋敷伸之先生対佐藤康光先生。 後手の佐藤先生は44歩を突きました。 駒組が進みますが、この辺りならば35歩同歩同銀34歩46銀という進行になったかも。 先手の屋敷先生は55歩を突いてから3筋の歩を…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(22):対策

ダイレクト向い飛車対策の37銀、棋譜を検索すると2局見つけました。まず1つ紹介しましょう。2022年9月28日、徳田拳士先生と大石直嗣先生、王位戦の対局です。 後手の大石先生は33桂と跳ねる前に54歩を突きました。先手の56角をけん制したのでしょう。77銀33…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(21):対策

ダイレクト向い飛車対策の37銀、次は後手が44銀と出る形です。 46銀33桂56角 先手は早めに自陣角を打ちます。32金34角54角37桂 後手も自陣角を打ちますが、まずは45の地点の数を足しておきます。後手はどちらの歩を取るかですが、36角には56角 先手はいち早…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(20):対策

ダイレクト向い飛車の新対策の続きです。後手が「逆棒銀」を工夫して 32金46銀を入れてから24歩はどうか。24同歩に同飛は25歩22飛37桂 後手が2筋の歩交換を生かすのは難しいです。評価値は+235の先手良し。 戻って 24同歩に同銀も37桂で 後手の分岐点です。3…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(19):対策

これまで調べたところ、ダイレクト向い飛車は健闘していました。でも後手番で1手損しているのに、互角か先手ペースくらいで耐えているのはおかしな話です。ということで対策を考えてみました。 94歩だけついている形で説明しますが、まず65角は打ってはいけ…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(18)

次は65角から 74角に同角同歩75歩とする順を調べます。 72飛74歩32金78金以下、角換わりのようになって こんな図です。NHK杯羽生大石戦の進行で (大石先生が書きたかったのはわかりますが) 、この54銀では93桂ではなかったかと反省されていました。35歩同歩6…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(17)

ちょっと形が違うだけですが、94歩だけついてのダイレクト向い飛車で 65角を打つ変化について。74角に43角成52金右同馬同金75金 この図の評価値は+60で、先手としては採用しないほうが良いです。後手は対策がないといけませんが。42飛が良い手で、58金右62玉…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(16)

後手が24歩同歩同銀の「逆棒銀」をやめて無難に指したら 52金左、これは44銀~37桂~21飛の形もあきらめています。手順は飛ばして 先手が穴熊にしたらどうかというのを、大石先生が書いている (実戦例) のですが、42飛48飛22飛 28飛42飛48飛22飛を繰り返して…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(15)

大石先生は「ダイレクト向い飛車最新実戦ガイド」という本も出版しています。実戦解説が中心ですが、講座もあって 94歩の形で角を交換します。 先手が65角を見送って、玉を囲ったらどうか。 端を受けたので最初のころに調べた図と合流しました。24同歩同銀36…

6月の予定

6月の予定が決まりました。 第252回 壱 4月28日(日)R1800点以上 弐 4月27日(土)R1800点以下 第253回 壱 5月18日(土)R1800点以上 弐 5月26日(日)R1800点以下 第254回 壱 6月8日(土)R1800点以上 弐 6月22日(土)R1800点以下 プラスマイナス100点ま…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(14)

昨日の続きで 84歩には78金としてきたのですが、66歩と止めるのもあるでしょう。うそ矢倉か雁木を目指す指し方です。居飛車穴熊を好む人は、相居飛車ならば矢倉も好む傾向がありそう。33角68玉22飛 先手の68玉に違和感があります。85歩には77角~78銀~67銀…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(13)

先手の工夫は68玉や78金を保留して48銀を先にすることです。ダイレクト向い飛車には、ゆっくり指して指しやすくなるでしょう。ただし84歩を突かれたときに対応できなければなりません。 78金85歩24歩同歩同飛32金 ここは58玉が最善で、相掛りになります。(ア…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(12)

大石先生の本には 先手が78金よりも68玉を先にして、78金~38銀とする順も書いてあります。22飛に65角74角同角同歩75歩 この場合は36歩を突いていないので、後手は72飛と戻しやすいわけですが、昨日書いたように72金74歩64歩~63銀~74銀でも互角です。まあ7…

SS3-4 ダイレクト向い飛車(11)

9筋の位を取る形の ダイレクト向い飛車で、78金88角成同銀22銀に 24歩同歩同飛は難しかったので、先手は48銀と自重してみます。33銀36歩22飛65角 74角同角同歩75歩 これを72飛と応じる変化を大石先生は書いているのですが、35歩と突かれてみると 後手がまず…