名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS5-3 相矢倉37銀戦法(38)

先手は1筋の位を取った形で

73銀46銀に75歩同歩同角

55歩同歩58飛ではだめでしたから、先手は何か工夫が必要です。35歩同歩同銀

64角に18飛とできる、というのが主張です。34歩26銀24銀

76歩74銀37銀94歩26歩

先手は銀を引いて24銀を追い払おうと。でも後手の銀の動きに対して遅れている感じがします。解説 (多分実戦例) では95歩25歩33銀36銀73桂

この図の評価値は-65、後手の作戦勝ちとみてよいでしょう。ただ46角同角同歩が難しいので評価値はそれほど下がらないのですが。

所司先生の解説では75歩同角14歩同歩13歩同香同角成・・・として後手優勢 (解説では後手がやや指しやすい) になります。

戻って

先手は銀を立て直している余裕はありません。AIに聞くと、76歩74銀37桂

これくらいで評価値は0付近の互角です。

もっと戻って

35歩には同歩の一手ではありません。74銀34歩同銀35歩45銀

この図の評価値は-106、先手が面白くないのです。

つまり27歩15歩型は先手の趣向で、後手が94歩25歩として指しやすい形に戻すこともできます。また73銀46銀75歩同歩同角でも指しやすいようです。だめみたいですね。

所司和晴先生の「東大将棋矢倉道場第3巻」の検討は終わりです。