名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大山将棋問題集20210731

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 振り飛車の基本です。 A 35同歩 B 32飛 C 45歩 第2問 揺さぶりです。 A 34飛 B 74歩 C 36飛 第3問 寄せ合いに入ります。 A 49歩成 B 38飛成 C 45桂

大山将棋研究(2058);中飛車に57金戦法(加藤一二三)

今日の棋譜20210731 昭和34年7月、加藤一二三先生と第7回王座戦です。 大山先生は珍しく中飛車です。 加藤先生は57金戦法、金立ち戦法とも言います。 端も突かず、68銀や57銀右と固めずに仕掛けます。 32飛34歩同銀55歩 55同歩同金43銀。手の流れとしては攻…

大山将棋問題集20210730

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 好手順で形勢が近づきます。 A 47飛成 B 43飛 C 75歩 第2問 後手有利になっているのかも。攻めるか受けるか。 A 79銀 B 75金打 C 74金打 第3問 気が付けば簡単なのでノーヒント。

大山将棋研究(2057);四間飛車に右46銀急戦(北村昌男)

今日の棋譜20210730 昭和34年6月、北村昌男先生と共同記念対局です。北村先生が共同通信社主催の若手のトーナメントで優勝して名人と記念対局を行ったのでしょう。 大山先生の四間飛車です。 北村先生は棒銀 はまだ出現していないようで、右46銀の急戦です。…

大山将棋問題集20210729

先手番熊谷先生の手を考えます。 第1問 好手があります。 A 73角成 B 53角成 C 74歩 第2問 飛は渡しても良いです。 A 61竜 B 11竜 C 24飛 第3問 銀が死んでいる形ですが。 A 73歩 B 77香 C 74角

大山将棋研究(2058);四間飛車に持久戦(熊谷達人)

今日の棋譜20210729 昭和34年6月、熊谷道人(くまがいみちひと)先生と名人A級選抜勝継戦です。熊谷先生はA級に上がったばかりで大山先生とは初対局。 大山先生の四間飛車です。 中央位取りを嫌う54歩はいつものことです。 熊谷先生は急戦ですが 桂を跳ねて…

大山将棋問題集20210728

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 大山先生らしいけん制です。 A 61角 B 83角 C 81角 第2問 こういう時の受け方です。 A 98歩 B 92歩 C 77玉 第3問 どこまで面倒を見るか。 A 43歩成 B 47同金 C 49金

大山将棋研究(2057);相矢倉(升田幸三)

今日の棋譜20210728 昭和34年6月、升田幸三先生と第18期名人戦第5局です。 大山先生の先手で矢倉です。この名人戦は陽動中飛車はありましたが全部矢倉のスタートです。大山先生は長い持ち時間なので、兄弟子と矢倉で決着をつけたかったということでしょうか…

大山将棋問題集20210727

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 後手陣がまとまっているので戦えば良くなります。 A 34歩 B 45歩 C 55歩 第2問 なかなか銀得で有利にはなりません。 A 64金 B 52銀 C 52角 第3問 工夫して攻めます。 A 57金 B 36歩 C 55飛 第4問 これで優勢になります…

大山将棋研究(2056);相矢倉(升田幸三)

今日の棋譜20210727 昭和34年5月、升田幸三先生と第18期名人戦第4局です。 升田先生の先手で矢倉です。 46歩と64歩を突く矢倉、この二人だから選んでいるのか、(それゆえ)流行していたのかはわかりません。 升田先生は46歩を突いているのに37銀。棒銀を見…

大山将棋問題集20210726

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 後手に飛をさばかれてしまいましたが、悪くないです。 A 78金 B 97角 C 77角 第2問 後手に大した手が無いと見ています。 A 58金 B 63金 C 82歩 第3問 金や竜はいつでも取れます。 A 77歩 B 67香 C 55歩 第4問 即詰みで…

大山将棋研究(2055);四間飛車に袖飛車(加藤一二三)

今日の棋譜20210726 昭和34年5月、加藤一二三先生と名人A級選抜勝継戦です。 大山先生の四間飛車です。 56歩を突くのは中央位取りを避けるため。 65歩を警戒してツノ銀の形で受けます。 加藤先生の63金~72飛というのは、ツノ銀中飛車用の戦法で、私が子供の…

大山将棋問題集20210725

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 振り飛車らしく受けます。 A 78飛 B 78金 C 65歩 第2問 強く反撃したいですが、先手玉が薄いのです。 A 76歩 B 58金 C 26角 第3問 端をどうするか。 A 18歩 B 13歩 C 25銀 第4問 どう寄せても良さそうですが、気持ちの…

大山将棋研究(2054);四間飛車に右64銀急戦(京須行男)

今日の棋譜20210725 昭和34年5月、京須行男先生と第7回王座戦です。京須先生は森内俊之先生のお祖父さんです。大山先生よりも9つ年上ですが、急病でこの年に引退して翌年亡くなったとか。 大山先生の四間飛車です。 56歩を突くのは中央位取りを嫌ったのでし…

大山将棋問題集20210724

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 攻め合いしかありません。後手の攻めは速そうなので、対抗するにはこれくらい。 A 25銀 B 14歩 C 24歩 第2問 急に勝ちになりました。 A 77桂 B 24歩 C 23同飛成 第3問 即詰みです。

大山将棋研究(2053);相矢倉(升田幸三)

今日の棋譜20210724 昭和34年5月、升田幸三先生と第18期名人戦第3局です。 大山先生の先手で矢倉です。 当時でも5筋を突き合う矢倉のほうが主流になってきているはずですが、やっと出てきました。 升田先生の53銀は急戦をねらっています。 大山先生も57銀で…

大山将棋問題集20210723

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 軽い指し方ですが、そのあとの寄せまで考えています。 A 65歩 B 46歩 C 37桂成 第2問 普通の人は15角ですが。 A 83香 B 87香 C 69角 第3問 即詰みではないですが、必至をかけるまで読んでみましょう。

大山将棋研究(2052);陽動中飛車(升田幸三)

今日の棋譜20210723 昭和34年4月、升田幸三先生と第18期名人戦第2局です。 升田先生の先手で矢倉です。 46歩と64歩の対抗ですが 大山先生は矢倉を避けました。 今でいうツノ銀雁木のような形で 陽動中飛車へ。伊藤果先生が好きな風車になるかも。 升田先生も…

大山将棋問題集20210722

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 どれもありそうですが、升田先生の新手筋でした。 A 86歩 B 64銀 C 96同銀 第2問 攻め駒が豊富なので攻めやすいです。「寄せのセオリー」を準用します。 A 73桂 B 86歩 C 85香 第3問 こうやって寄せていくのですね。 A…

大山将棋研究(2051);急戦矢倉(升田幸三)

今日の棋譜20210722 昭和34年4月、升田幸三先生と第18期名人戦第1局千日手の指し直し局です。タイトル戦が中1日で指し直しするとは珍しいです。世間が注目していたので、同じ場所でいいから、早く指してもらいたかったということでしょうか。 大山先生の先手…

大山将棋研究(2050);相矢倉(升田幸三)

今日の棋譜20210722 昭和34年4月、升田幸三先生と第18期名人戦第1局です。 升田先生の先手で矢倉です。 46歩と64歩の対抗で 升田先生は中央の位を取りました。 このまま矢倉に組めたら先手の作戦勝ちでしょうが、4筋の歩も交換します。手が間に合うでしょう…

大山将棋問題集20210721

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 難しい中盤です。先手の言い分を通すかどうか。 A 76同歩 B 56歩 C 33桂 第2問 これで後手有利になっています。 A 55飛 B 57角 C 66歩 第3問 ここは読んで答えが出そうなところ。 A 78金 B 24飛 C 55同飛

大山将棋研究(2049);中飛車に持久戦(塚田正夫)

今日の棋譜20210721 昭和34年4月、塚田正夫先生と第18期名人戦挑戦者決定戦第2局です。 大山先生は珍しく中飛車です。 塚田先生は桂を跳ねて45歩の急戦をねらいますが、ツノ銀で備えられると攻めることができません。37桂を跳ねないで45歩を突く将棋は、米長…

大山将棋問題集20210720

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 ここで竜の逃げる場所が大事です。 A 99竜 B 69竜 C 29竜 第2問 先手で竜取りを回避してから、この手がなるほど。 A 93桂 B 85歩 C 33歩 第3問 まだ難しそうに見えますが。 A 29竜 B 97金 C 87金 第4問 即詰みです。

大山将棋研究(2048);相居飛車力戦(高島一岐代)

今日の棋譜20210720 昭和34年3月、高島一岐代先生と第8期王将戦第7局、半香の平手局です。 高島先生の序盤は、「中央に銀2枚を並べる戦型」のようです。 大山先生が44歩と止めたので、66銀~55歩という展開ではなくなります。 現代感覚ならば大山先生はうそ…

大山将棋問題集20210719

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 先手玉は堅くなったので攻めたいです。どうやって手を作るか。 A 55歩 B 26歩 C 66角 第2問 カウンター攻撃がうまく決まります。 A 44歩 B 85桂 C 59香 第3問 確実な寄せ方です。 A 62歩 B 63歩 C 64同銀不成

大山将棋研究(2047);相振り飛車(塚田正夫)

今日の棋譜20210719 昭和34年3月、塚田正夫先生と第18期名人戦挑戦者決定戦第1局(三番勝負)です。 大山先生の四間飛車です。 塚田先生は変な手順ですが 玉頭位取り と思ったら動きました。 45同歩に36歩、取れば王手飛車がかかります。 22角成同飛で相振り…

第219回名南将棋大会(弐)結果速報

本日は第219回名南将棋大会(弐)を開催しました。結果速報です。 E級優勝 山本圭徳さん 八木正行さん 本郷聰弘さん F級優勝 荒島栄一さん 近藤悟さん G級優勝 安本興生さん H級優勝 高原秀樹さん 松原肇さん I級優勝 大西啓雄さん 加藤正さん 柴田重三さん J…

大山将棋問題集20210718

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 どれもありそうですが、ここではこの手から。 A 77角成 B 65歩 C 65銀 第2問 ここはノータイム、ではないです。 A 36飛 B 46歩 C 37歩 第3問 ちょっと強引ですがさばきます。 A 49角 B 44角 C 25桂 第4問 指されてみれ…

大山将棋研究(2046);四間飛車に玉頭位取り(灘蓮照)

今日の棋譜20210718 昭和34年3月、灘蓮照先生と第18期A級順位戦です。 大山先生の四間飛車です。 灘先生は66歩を突いて、どちらかの位を取りたいのですが 64歩を突かれたので玉頭位取りへ。 この形は72飛~74歩が厄介だとは思うのですが、先手からは55歩~65…