名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

升田将棋問題集20230131

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 互角の局面に思えるのですが、この手を見ると後手を持ちたくなります。 A 93香 B 92飛 C 96歩 第2問 香の使いみちは? A 93香 B 55香 C 26香 第3問 これで後手優勢になるのです。 A 55桂 B 57金 C 97角成

升田将棋研究(244);相矢倉(大山康晴)

今日の棋譜20230131 1954年2月、大山康晴先生と王将戦第5局です。 大山先生の先手で、矢倉が続きます。 54歩と46歩の対抗 大山先生は腰掛け銀というか、銀矢倉を目指しますが、升田先生は63銀の形に。 また袖飛車を指してみようと。 7筋の歩を交換すれば、大…

升田将棋問題集20230130

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 先手に攻めの形を作られましたが、形勢は悪くありません。 A 75歩 B 55銀右 C 53角 第2問 受けの手はいくつか見えますが、これが一番良いようです。 A 35歩 B 45銀 C 46歩 第3問 この形は寄せがあるのです。手としては…

升田将棋研究(243);相矢倉(大山康晴)

今日の棋譜20230130 その2 1954年1月、大山康晴先生と王将戦第4局の千日手指し直し局です。当日ではなくて、第5局の日程で行われたようです。 升田先生の先手で矢倉です。 46歩と54歩の対抗で 升田先生は袖飛車に。 3筋の歩を切って予定通り、ではあるのです…

升田将棋研究(242);相矢倉(大山康晴)

今日の棋譜20230130 1954年1月、大山康晴先生と王将戦第4局です。 大山先生の先手で矢倉です。この2人は同じ戦型が続くことが多いのです。 今回は5筋を突き合って よく見る形なのですが、大山先生は9筋を受けました。雀刺し対策でしょうか。端歩を突き合う雀…

第237回名南将棋大会(壱)結果速報

本日は第237回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。 またも大入りで7クラス、壱弐あわせて14クラスは過去最多のはずです。 A級優勝 前川海里さん B級優勝 寺澤橙吾さん C級優勝 山本圭徳さん 成田広文さん D級優勝 八木正行さん 安田達登さん E級…

升田将棋問題集20230129

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 一番に指したい手が見えますが、この方が確実です。 A 67金 B 55金 C 78金 第2問 攻め駒の数を意識しておきます。 A 57金 B 76歩 C 76金上 第3問 攻防の角を打たれました。 A 74歩 B 85歩 C 42金左

升田将棋研究(241);相掛り(塚田正夫)

今日の棋譜20230129 1954年、対局日不明で、塚田正夫先生と順位戦です。 塚田先生の先手で相掛りです。 互いに浮き飛車ですが 新旧対抗になりました。先手が旧型を持つのは珍しいです。 升田先生は後手番だから65歩を突いて(46銀~35歩に対しての)受けを考え…

升田将棋問題集20230128

先手番升田先生の手を考えます。 第1問 この55歩を疑問手にさせます。 A 56歩 B 47金 C 37桂 第2問 どう指しても先手が勝ちそうですが、実戦的にはこれが良い手です。 A 23銀成 B 21銀不成 C 77銀

升田将棋研究(240);相矢倉(大山康晴)

今日の棋譜20230128 1953年12月、大山康晴先生と王将戦第3局です。 升田先生の先手でまたも矢倉です。 54歩と46歩の対抗で 大山先生は64歩も突いていますが、升田先生は56歩は突かないで腰掛け銀に。 大山先生は63銀~53角の配置で、44歩を突くつもりが無い…

升田将棋問題集20230127

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 後のことを考えて手堅く受けます。 A 56歩 B 46歩 C 37銀 第2問 そろそろ切り札を出します。 A 96歩 B 86歩 C 44歩

升田将棋研究(239);急戦矢倉(大山康晴)

今日の棋譜2230127 1953年12月、大山康晴先生と王将戦第2局です。 大山先生の先手で矢倉です。 升田先生は54歩も64歩も保留して棒銀 ではなくて早繰り銀でした。大山先生は46角でけん制します。 54歩66歩53銀上67金右44銀。升田先生は左銀も繰り出すのですが…

升田将棋問題集20230126

先手番広津先生の手を考えます。 第1問 後手陣に隙があります。 A 83角 B 44角 C 53角 第2問 後手の攻めを催促します。 A 66歩 B 54歩 C 67香

升田将棋研究(238);相掛り(広津久雄)

今日の棋譜20230126 1953年12月、広津久雄先生と共同杯です。 広津先生の先手で相掛りです。 互いに引き飛車で 5筋を突き合う旧相掛り。 ここまで先後同型ですが 46銀44歩で攻守が分かれます。升田先生は受けるならば74歩を突く前に44歩とすればよいのに。35…

升田将棋問題集20230125

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 大山先生らしい我慢です。 A 15同香 B 14歩 C 12歩 第2問 平凡な寄せなのですが、それで後手有利になっています。 A 69銀 B 58馬 C 66歩 第3問 安全運転で寄せます。 A 68銀成 B 68金 C 67歩

升田将棋研究(237);相矢倉(大山康晴)

今日の棋譜20230125 1953年12月、大山康晴先生(王将)と王将戦第1局です。 升田先生の先手で矢倉です。 6筋と4筋の歩を突く矢倉、現代(昭和の終わりから)に入ると消えるのですが、この2人が指すのでまだ続きます。 大山先生は袖飛車から7筋の歩を交換します。…

升田将棋問題集20230124

後手番原田先生の手を考えます。 第1問 研究手順が決まります。 A 34角 B 47角成 C 28飛 第2問 好手があります。 A 67金 B 54角 C 83角

升田将棋研究(236);横歩取り(原田泰夫)

今日の棋譜20230124 1953年11月、原田泰夫先生と共同杯です。 升田先生の先手で横歩取り模様でしたが、原田先生の23歩は横歩取らせともいわれます。 34飛88角成同銀(45角は35飛27角成15角41玉36歩~38金がある)25角、ここは36飛と引く手もある(NHK杯で羽生先…

升田将棋問題集20230123

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 この66角が変な手なので、何か手がありそうです。 A 73桂 B 66同飛 C 56歩 第2問 寄せの手筋です。 A 57同馬 B 59金 C 48金 第3問 まだ大変そうに見えますが、この3手で寄るのです。 A 28角打 B 58竜 C 66竜

升田将棋研究(235);中飛車に中央位取り(星田敬三)

今日の棋譜20230123 1953年11月、星田敬三先生と共同杯です。 星田先生は中飛車。まだ振り飛車は珍しい時代です。 62銀55歩同歩同角、これは詰めろなのですが、77角と上がっているので手得にはなりません。48玉~55歩同歩同飛~59飛のほうが働いていたでしょ…

第237回名南将棋大会(弐)結果速報

本日は第237回名南将棋大会(弐)を開催しました。結果速報です。 予想よりも10人ほど多くて7クラスになりました。 G級優勝 八木正行さん 荒島栄一さん 安田達登さん H級優勝 津田弘晶さん I級優勝 天野一雄さん 北爪邦治さん 松岡好美さん J級優勝 高原秀樹さ…

升田将棋問題集20230122

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 先手の35歩同歩同銀の攻めをどういなすか。 A 64角 B 53角 C 44歩 第2問 攻防手です。 A 36歩 B 34香 C 22香

升田将棋研究(234);急戦矢倉(二見敬三)

今日の棋譜20230122 1953年11月、二見敬三先生と共同杯です。二見先生は木見門下の末弟子です。 二見先生の先手で矢倉です。 54歩と46歩の対抗は、先手が守勢になるのが普通なのですが、 袖飛車で理想形を目指します。これは兄弟子の好きな形でもあるかな。 …

升田将棋問題集20230121

先手番升田先生の手を考えます。 第1問 後手の攻めを受けます。 A 75同歩 B 66歩 C 64角 第2問 と金は作られましたが、桂銀交換は攻めが続けば成功です。 A 74歩 B 77角 C 56歩 第3問 あわてなければ大丈夫です。 A 84銀打 B 44歩 C 66角

升田将棋研究(233);角換わり相棒銀(丸田祐三)

今日の棋譜20230121 1953年11月、丸田祐三先生と王将戦です。 升田先生の先手で角換わりです。 相棒銀になりました。相腰掛け銀はポピュラー、相早繰り銀がマイナー、相棒銀は絶滅危惧です。私は棋譜を見たことがありませんでした。子供のころに加藤一二三先…

升田将棋問題集20220120

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 ここが良いタイミングのようです。 A 93角 B 73桂 C 64歩 第2問 攻め駒を増やします。 A 68銀不成 B 75歩 C 88歩 第3問 強く攻めて優勢です。 A 68銀不成 B 88銀不成 C 64桂

升田将棋研究(232);相掛り(荒巻三之)

今日の棋譜20230120 1953年11月、荒巻三之先生と共同杯です。 荒巻先生の先手で相掛りです。 浮き飛車と引き飛車 5筋を突き合う旧相掛りになりました。 後手の早繰り銀に対して、66歩と止めてゆっくり指します。 55歩に57銀 52飛には67金左。 56歩同銀55銀と…

升田将棋問題集20230119

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 攻め方の比較です。 A 75銀 B 75歩 C 86歩 第2問 どう指しても良い形勢ですが、あっさりがわかりやすいようです。 A 51歩 B 99角成 C 31玉

升田将棋研究(231);相掛り(板谷四郎)

今日の棋譜20230119 1953年11月、板谷四郎先生と王将戦です。 板谷先生の先手で相掛りです。 浮き飛車と引き飛車で 板谷先生は早繰り銀へ。升田先生は53銀型です。35歩には44角と受けるのでしょう。 48金64銀25飛。升田先生も早繰り銀にしたら、板谷先生は25…

升田将棋問題集20230118

先手番升田先生の手を考えます。 第1問 攻めるか受けるかの分岐点です。 A 48歩 B 22角 C 35銀 第2問 飛を殺されましたが、攻め駒は十分にあります。寄せはここから。 A 36同飛 B 71銀 C 33成桂 第3問 寄せの基本手筋です。 A 62金 B 53銀 C 33成桂