名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大山将棋問題集20200929

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 銀を打たれて厳しいようですが、そうでもないのです。 A 33桂 B 46歩 C 56歩 第2問 先手を歩切れにさせて、少し良さそうです。攻めを封じてしまいましょう。 A 25金 B 54銀 C 52玉 第3問 手順に攻めをつなぎます。 A 5…

大山将棋研究(1741);相掛り(板谷四郎)

今日の棋譜20200929 昭和27年9月、板谷四郎先生と名人A級選抜勝継戦です。 板谷先生の先手で相掛りです。先手が浮き飛車というのが当たり前になってきました。 端の位を取るのは珍しいです。現代では38銀~37桂~14歩同歩13歩同香25桂の攻めがあるので先手よ…

大山将棋問題集20200928

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 持ち歩が1枚なので、塚田スペシャルのようにはなりませんが、先手陣を乱していきます。そのための一歩です。 A 46飛 B 94歩 C 85飛 第2問 攻めを催促されました。どれから指しましょうか。 A 76歩 B 65歩 C 97歩 第3問…

大山将棋研究(1740);相掛り(塚田正夫)

今日の棋譜20200928 昭和27年9月、塚田正夫先生と読売全八段戦です。 塚田先生の先手で相掛りです。 新型の腰掛銀を選んだのですが、大山先生の44角が珍しい手です。 横歩を取ろうと動きました。47銀87歩ではもちろんだめですね。87歩46飛76歩として、角を交…

大山将棋問題集20200927

後手番木村先生の手を考えます。 第1問 銀取りの受け方がいろいろありますが、攻めをみた受け方です。 A 76歩 B 74銀 C 55歩 第2問 強く返します。 A 57歩 B 53角 C 75金 第3問 先手の52飛や72飛が見えて忙しそうですが。 A 57銀成 B 59と C 76歩 第4問 後手…

大山将棋研究(1739);角換わり腰掛銀(木村義雄)

今日の棋譜20200927 その2 昭和27年9月、木村義雄先生と日経年代対抗棋戦の持将棋指し直し、2局挟み1か月あけての対戦です。 大山先生の先手で矢倉を選びます。 木村先生は対矢倉左美濃作戦のような駒組ですが、当時は飛車先を25まで伸ばすのが当然だったの…

大山将棋研究(1738);角換わり腰掛銀(木村義雄)

今日の棋譜20200927 昭和27年8月、木村義雄先生と日経年代対抗戦です。木村先生は引退して十四世名人を名乗っているのですが、一部の棋戦ではまだ指しています。 木村先生の先手で角換わりです。 ほぼ同型の相腰掛銀ですが、大山先生は65の位を取ります。先…

大山将棋問題集20200926

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 寄せ合いは負けなので受けておくしかないです。 A 56飛成 B 64歩 C 53同金 第2問 詰めろを掛けられました。 A 31金打 B 31銀 C 14銀

大山将棋研究(1737);相掛り(坂口允彦)

今日の棋譜20200926 昭和27年7月、坂口允彦先生(優勝)と産経杯優勝記念対局です。 坂口先生の先手で相掛りです。 浮き飛車と引き飛車の対抗で 新旧対抗、となれば先手が攻勢、後手が守勢になるという流れです。 旧型は中央の位を取ることが多いですが、雁木…

大山将棋問題集20200925

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 攻め筋の選択です。 A 45同桂 B 24歩 C 35歩 第2問 使いたい駒があります。 A 34銀 B 36歩 C 46歩 第3問 手筋で攻めていきます。 A 35金 B 22歩 C 45歩 第4問 歩切れで攻めにくそうですが、補充できます。 A 34桂 B 15…

大山将棋研究(1736);相矢倉(木村義雄)

今日の棋譜20200925 昭和27年7月、木村義雄先生と第11期名人戦第5局です。 大山先生の先手で矢倉です。 まだ先手番ならば銀矢倉を目指すようです。 4筋の位を取るのはやめたのでしょう。ですが56銀が早いので5筋の位を取られるのが気になります。 66歩を突け…

大山将棋問題集20200924

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 開戦です。素直に応じて良いでしょうか? A 56同歩 B 34銀 C 49角 第2問 どう受けますか? A 34銀 B 24飛 C 12角 第3問 再び、受け方は? A 23同角 B 34銀 C 34玉 第4問 速い寄せを目指します。 A 44飛 B 64桂 C 69銀

大山将棋研究(1735);筋違い角(木村義雄)

今日の棋譜20200924 昭和27年6月、木村義雄先生と第11期名人戦第4局です。 木村先生の先手で角換わりです。 筋違い角を打ちました。今では奇襲戦法扱いなのですが、名人戦でも登場するとは。 角換わりから始まる筋違い角ではすぐに56に追われるので、この形…

大山将棋問題集20200923

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 柔軟な指し方です。 A 85銀 B 65銀 C 64歩 第2問 45銀や桂をねらわれています。 A 44銀 B 34銀 C 34角 第3問 これで後手優勢になります。 A 64同玉 B 94角 C 56銀

大山将棋研究(1734);相掛り棒銀(松田茂行)

今日の棋譜20200923 その3 昭和27年8月、松田茂行先生と読売全八段戦です。千日手が二回あって前局の翌日に指し直し、やはり当日指し直しにはなっていません。 3回とも松田先生の先手です。毎回振り駒なのか、全部先後が固定なのか。これならば千日手を回避…

大山将棋研究(1733);角換わり腰掛銀(松田茂行)

今日の棋譜20200923 その2 昭和27年8月、松田茂行先生と読売全八段戦です。時系列では間に3局入るのですが、(おそらく)千日手指し直しなので先に並べます。1か月以上間が空いて、大山先生は名人+九段になっています。 指し直しでも松田先生の先手で、角換わ…

大山将棋研究(1732);角換わり腰掛銀(松田茂行)

今日の棋譜20200923 昭和27年6月、松田茂行先生と名人九段オール八段戦です。(読売全八段戦と同じ棋戦だと思います。) 松田先生の先手で角換わりです。 互いに腰掛銀に進むのですが 大山先生の62飛がちょっと変わった手です。ここからでも前前局のように61…

大山将棋問題集20200922

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 どれが一番得でしょうか。 A 33同と B 24と C 24飛 第2問 駒損は消えたのでゆっくりで良いです。 A 84桂 B 49香 C 48金 第3問 中段玉で粘られています。でもうまい手順がありました。 A 66銀 B 73成桂 C 83竜

大山将棋研究(1731);相居飛車力戦(木村義雄)

今日の棋譜20200922 昭和27年6月、木村義雄先生と第11期名人戦第3局です。 大山先生の先手で矢倉です。 26歩に32金というのは、3手で四手角をねらう作戦ですが、これがうまくいかないというのは何局か見ました。25歩33角79角とされて、42角~33銀が間に合い…

大山将棋問題集20200921

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 元気に攻めましょう。 A 75歩 B 65同銀 C 56歩 第2問 先手の攻めをけん制します。 A 25同歩 B 36歩 C 59角 第3問 受けにくい形ですが。 A 25歩 B 27歩 C 37角成 第4問 寄せ合い勝ちを読みます。 A 55同馬 B 68桂成 C 9…

大山将棋研究(1730);角換わり腰掛銀(木村義雄)

今日の棋譜20200921 昭和27年6月、木村義雄先生と第11期名人戦第2局です。 木村先生の先手で角換わりです。 先手の(25歩33銀を決めているので)46歩が甘くて、後手の棒銀の対策に悩むことろですが、当時は(純粋な)角換わり棒銀はありません。腰掛銀に進みそう…

大山将棋問題集20200920

後手番木村先生の手を考えます。 第1問 歩切れを解消したいです。 A 54銀 B 65銀 C 63金 第2問 65銀とか44銀とか攻められそうですが、大したことはありません。 A 86角 B 86飛 C 88歩 第3問 軽い攻めが続きます。 A 65銀 B 74歩 C 88歩 第4問 駒得になりまし…

大山将棋研究(1729);力戦四間飛車(木村義雄)

今日の棋譜20200920 昭和27年5月、木村義雄先生と第11期名人戦第1局です。 大山先生の中央位取りです。当時は位を取っても居飛車系の玉を左に囲う将棋ばかりなのですが 大山先生は左銀を56にもっていった、ということは振り飛車の可能性が高いです。木村先生…

大山将棋問題集20200919

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 作戦勝ちで、自然に攻めることができます。まぎれが少ない順を選びます。 A 56歩 B 45歩 C 35歩 第2問 後手からの66歩が厳しいので、それを上回った手が必要です。 A 56歩 B 57金 C 45飛 第3問 先手玉が堅いですが、角…

大山将棋研究(1728);相矢倉(升田幸三)

今日の棋譜20200919 昭和27年5月、升田幸三先生と第11期名人戦挑戦者決定戦第3局です。 大山先生の先手で矢倉です。 もう指さないのかと思っていましたが、銀矢倉を目指します、あるいは4筋の位を取りたかったというのが本音かもしれません。 升田先生はしっ…

大山将棋問題集20200918

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 少しまずくした感じでしたが、持ち直しました。 A 24歩 B 37角 C 86歩 第2問 少しリードできます。 A 65同歩 B 44歩 C 29歩成 第3問 桂得ですが攻められています。後手玉の安全が最優先です。 A 64同銀 B 52銀 C 42玉

大山将棋研究(1727);角換わり棒銀(升田幸三)

今日の棋譜20200918 昭和27年5月、升田幸三先生と第11期名人戦挑戦者決定戦第2局です。 升田先生の先手で角換わりです。 大山先生の74歩辺りで匂うのですが 相腰掛銀ではなくて、棒銀です。純粋な棒銀ではなくて、84銀~75歩と攻める早繰り銀に近いですが、…

大山将棋問題集20200917

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 ゆっくりしていると悪くなりそうです。 A 86同角 B 87歩 C 85歩 第2問 うまく受けねばなりません。 A 53同歩 B 43角 C 15角 第3問 そろそろ反撃に移ります。 A 53竜 B 43竜 C 47歩 第4問 強く攻めます。 A 45金 B 55金…

大山将棋研究(1726);矢倉中飛車(升田幸三)

今日の棋譜20200917 昭和27年4月、升田幸三先生と第11期名人戦挑戦者決定戦第1局(同率決戦ですが3番勝負)です。 大山先生の先手で矢倉です。 もう銀矢倉は指さなくなったようですが、46歩はこの時のお気に入りで、4筋に位を取ろうとしています。 4筋の位を…

大山将棋問題集20200916

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 苦しい将棋でしたが、勝負形に持ち込めました。 A 67歩 B 67銀 C 69銀 第2問 54桂で46角と66銀の両取り、角を逃げて73桂を取られたところです。どう寄せますか? A 66桂 B 78竜 C 19竜 第3問 この次の手を大山先生は間…