名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大山将棋研究(1725);相掛り腰掛銀(南口繁一)

今日の棋譜20200916 昭和27年4月、南口繁一先生と夕刊読売全八段戦です。 南口先生の先手で相掛りです。 浮き飛車と引き飛車で 58金69玉と52金41玉が先なので、旧型かと思いましたが、新型です。 南口先生の45歩は穏やかな手で 相腰掛銀になった時に、45銀と…

大山将棋問題集20200915

先手番升田先生の手を考えます。 第1問 後手の反撃に注意します。 A 48飛 B 45歩 C 46歩 第2問 これで升田先生が有利になります。 A 83角 B 65同歩 C 75歩 第3問 反撃されました。形勢は良いのでわかりやすい手を選びます。 A 66銀 B 65同銀 C 34歩 第4問 も…

大山将棋研究(1724);角換わり腰掛銀(升田幸三)

今日の棋譜20200915 昭和27年4月升田幸三先生と第6期A級順位戦です。 升田先生の先手で角換わりです。大山先生は後手番で角換わりを避けることが無くなったようです。 升田先生の68玉が早くて、棒銀で攻められたらまずいのですが この時代に棒銀はない(だか…

大山将棋問題集20200914

先手番丸田先生の手を考えます。 第1問 これで悪いと読みを打ち切ってしまいそうな局面ですが。 A 61角 B 57銀 C 35銀 第2問 これで先手が悪くないです。 A 34同銀 B 24歩 C 57歩 第3問 後の展開を考えます。 A 91成香 B 81成香 C 45銀 第4問 これが一番厳し…

大山将棋研究(1723);角換わり早繰り銀(丸田祐三)

今日の棋譜20200914 昭和27年1月に加藤一二三初段(このとき12歳)との飛香落ちがありますが、省略します。 昭和27年2月、丸田祐三先生と第1期王将戦です。 この出だしならば中央位取り(で当時ならば相居飛車)になるのが普通でしょうが 78銀に77角成と換えて…

大山将棋問題集20200913

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 先手のねらいを防ぎます。 A 87歩 B 79角 C 42角 第2問 どの歩を取りますか?3手先の手からを考えます。 A 85銀 B 75同銀 C 65銀 第3問 駒得をねらいます。 A 88歩 B 66角 C 66金

大山将棋研究(1722);筋違い角(塚田正夫)

今日の棋譜20200913 昭和26年12月、塚田正夫先生と日経年代対抗戦です。20代対30代というくらいのくくりでしょうか。 塚田先生の先手で角換わりです。 塚田先生の筋違い角を見るのは2回目です。1筋を突き合っているので 角は左に引いて棒銀をねらうのでしょ…

第209回名南将棋大会(壱)速報

本日は第209回名南将棋大会(壱)を行いました。結果速報です。 A級優勝 青木一さん B級優勝 櫻井純之介さん C級優勝 美和剛さん D級優勝 浦野航さん 優勝された方々、おめでとうございます。 参加された皆様、ありがとうございました。 6人ずつのクラス分けで…

大山将棋問題集20200912

後手番大山先生の手を考えます。 第1問 攻める手順を考えます。 A 76桂 B 86歩 C 95歩 第2問 受け方は? A 53金 B 45歩 C 25銀 第3問 後手玉は詰めろです。 A 26銀 B 44銀 C 36金 第4問 攻防の手です。 A 47金 B 36玉 C 56銀

大山将棋研究(1721);相掛り(原田泰夫)

今日の棋譜20200912 昭和26年12月、原田泰夫先生と第6期A級順位戦です。 原田先生の先手で相掛りです。 浮き飛車と下段飛車になり 新旧対抗です。 旧型は雁木に組むのも有力ですが、当時は中央位取りのほうが一般的です。 原田先生の45歩は、46銀~35歩の攻…

大山将棋問題集20200911

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 まだ難しそうに見えるのですが、これで先手有利になります。 A 61銀 B 61角 C 34歩 第2問 大山先生らしい好手です。 A 48銀 B 78玉 C 77桂

大山将棋研究(1720);相掛り腰掛銀(丸田祐三)

今日の棋譜20200911 昭和26年12月、丸田祐三先生と第6期A級順位戦です。 大山先生の先手で相掛りです。 先手が浮き飛車で攻勢、後手は引き飛車で守勢、というのは次第に定番化されます。 互いに新型で 相腰掛銀というのは大山先生にとって初めてです。まだ68…

大山将棋問題集20200910

後手番松田先生の手を考えます。 第1問 この62歩はあまり怖くないですが、ゆっくりしていると駒損になります。 A 75歩 B 63銀 C 64角 第2問 こう進めばあとは簡単です。 A 87歩 B 85歩 C 67銀 第3問 平凡に進めても良いのですが、好手があります。 A 85金 B …

大山将棋研究(1719);角換わり腰掛け銀(松田茂行)

今日の棋譜20200910 昭和26年12月、松田茂行(茂役)先生と産経トーナメント戦です。連続で当たりました。 大山先生の先手で相掛り ではなくて角換わりです。苦手なので先手番では選択しないと思っていましたが。 5筋を突き合ってからの角換わりならば別ですが…

大山将棋問題集20200909

後手番松田先生の手を考えます。 第1問 苦しそうなところですが、チャンスが来ました。 A 25桂 B 35同歩 C 35同銀 第2問 馬を好所に引き付けられましたが、形勢は逆転しています。 A 47歩 B 25桂 C 25飛 第3問 少し駒得になりました。確実に攻めます。 A 47…

大山将棋研究(1718);四間飛車に持久戦(松田茂行)

今日の棋譜20200909 昭和26年12月、松田茂行(茂役)先生と夕刊読売お好み棋戦です。 振り飛車のようなオープニングで 先手の68玉が早いのですが、松田先生の四間飛車になりました。後にはツノ銀中飛車を愛用するのですが、この頃は居飛車党だったでしょう。5…

大山将棋問題集20200908

先手番松田先生の手を考えます。 第1問 のんびりしていると銀を殺されます。 A 25歩 B 55歩 C 16角 第2問 どれも指したい手で比較は難しいかもしれません。 A 45桂 B 34歩 C 25歩 第3問 銀取りに金を出られました。もっと厳しい手を。 A 25歩 B 33歩 C 22歩 …

大山将棋研究(1717);角換わり早繰り銀(松田辰雄)

今日の棋譜20200908 昭和26年12月、松田辰雄先生と名人A級選抜勝継戦です。 向い飛車か中飛車のようなオープニングですが 相居飛車です。ここから66歩と止めて雁木はあり得ますが 角換わりです。 5筋を突き合っているので、互いに角の打ち込みに注意する序盤…

大山将棋問題集20200907

最初は後手番木村先生の手を考えます。 第1問 角を殺されましたが。 A 37角成 B 57銀 C 68銀 第2問 ちょっと失敗したようですが、この手で持ち直します。 A 54桂 B 67桂 C 25桂 第3問 チャンスです。 A 87歩成 B 69銀 C 56香 逆転した後は先手大山先生の指し…

大山将棋研究(1716);相掛り(木村義雄)

今日の棋譜20200907 昭和26年11月、木村義雄先生と名人九段5番勝負第5局です。 大山先生先手で相掛りです。 浮き飛車と引き飛車で 旧型です。新型の腰掛銀は激しくなるので、大山先生の好みではないのでしょう。 右桂を跳ねるのは3匹目の泥鰌ですが 木村先生…

大山将棋問題集20200906

先手番大山先生の手を考えます。 第1問 前にも出てきた攻め筋です。 A 45桂 B 55歩 C 34歩 第2問 44銀とかわされたので少し違います。 A 34歩 B 54歩 C 53歩 第3問 これで優勢になります。 A 33同桂成 B 64馬 C 52歩成

大山将棋研究(1715);相掛り(板谷四郎)

今日の棋譜20200906 昭和26年11月、板谷四郎先生と名人A級選抜勝継戦です。 大山先生の先手で相掛りです。 互いに引き飛車で 5筋を突き合う旧型です。 大山先生は右桂を跳ねるのがマイブームみたいです。 47金というのは玉が薄くなるので良い手ではないです…

第209回名南将棋大会(弐)速報

本日第209回名南将棋大会(弐)を開催しました。優勝者の速報です。 E級優勝 八木正行さん 福富圭さん F級優勝 本郷聰弘さん 竹下航平さん 荒木昭一さん G級優勝 北爪邦治さん H級優勝 柿田昌美さん 加藤了さん I級優勝 沢田常夫さん 加藤正さん J級優勝 岩本…

大山将棋問題集20200905

後手番升田先生の手を考えます。 第1問 ちょっと失敗していますが、反撃をねらいます。 A 65歩 B 56歩 C 42飛 第2問 気が付きにくい攻防の手です。 A 57金 B 32金 C 65桂 第3問 かなり困っているようですが、攻防の手を考えます。 A 57歩成 B 57金 C 77桂成 …

大山将棋研究(1714);相矢倉(升田幸三)

今日の棋譜20200905 昭和26年11月、升田幸三先生と第1期王将戦です。 大山先生の先手で相矢倉です。 升田先生の53銀が早く、何か急戦をねらっているのでしょう。 大山先生も追従して同じような形になりました。ここから74歩46銀44銀66銀64銀37桂73桂というよ…

大山将棋問題集20200904

先手番木村先生の手を考えます。 第1問 攻め方は? A 45同桂 B 45同銀 C 35歩 第2問 急所の手があります。(24歩同歩を入れてからでも良いです。) A 35歩 B 46歩 C 42歩 第3問 これは次の一手で出題されないと考えない手でしょう。 A 43歩 B 55角 C 24歩 第…

大山将棋研究(1713);角換わり腰掛銀(木村義雄)

今日の棋譜20200904 昭和26年10月、木村義雄先生と名人九段5番勝負第4局です。 木村先生の先手で角換わりです。この頃は大山先生は角換わりを避けないようです。 腰掛銀に進むのですが、後手の陣形はこの頃流行っているのと同じです。70年前ですが流行は繰り…

大山将棋問題集20200903

先手番塚田先生の手を考えます。 第1問 攻めるならばこの筋です。 A 45歩 B 46金 C 25歩 第2問 66の銀で65桂を取りました。継続手は? A 34桂 B 36桂 C 37角 第3問 厳しい手があります。 A 36桂 B 45歩 C 55銀 第4問 即詰みです。長くても難しくないでしょう…

大山将棋研究(1712);相矢倉(塚田正夫)

今日の棋譜その2 20200831 昭和26年11月、塚田正夫先生と第6期A級順位戦の千日手指し直し局です。時系列では間に4局入って1か月後の指し直しです。 大山先生が角換わりに応じます。 塚田先生の15歩が早いです。この時代はまだ早繰り銀や棒銀は知られていな…

大山将棋研究(1711);相矢倉(塚田正夫)

今日の棋譜20200903 昭和26年10月、塚田正夫先生とA級順位戦です。 大山先生の先手で矢倉です。 5筋歩を突き合う普通の相矢倉のようですが 大山先生の46歩は何度か見た、4筋の位取りでしょう。塚田先生も64歩を突いて 位取りを避けて44歩を突きます。 現代な…