名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(16)

超急戦の回避策としては、58金右に62玉とするほうが 手が広いです。24歩同歩同飛88角成同銀33角21飛成88角成と進めると、先手に55桂がないし、62玉と移動されているのも大きいというわけです。 なのでしばらく駒組です。 48銀72玉68玉82玉78玉72銀96歩94歩 …

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(15)

超急戦を回避されたらという話の続きです。先手の工夫で、23歩に36歩 昨日は左銀を繰り出してみたのですが、今一つでした。36歩を突くのは、後手にひねり飛車のように指させないという手で、本筋のようです。後手は作戦負けなので、何もしないほうがましなの…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(14)

ゴキゲン中飛車の一番激しい変化 (超急戦と呼ばれることが多い) は、後手がほぼ互角で戦えたので、避ける必要がないのですが、普通の振り飛車とは感覚が違うということでしょう、後手が避けることも多いです。 (先手が避けるべきでしょう。) 初手から76歩34…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(13)

先手が77角を打つ変化の続きです。 77同馬は先手が少し指せそうなので、89馬が後手の最善です。11角成までは必然で 22歩は55香があり、22銀打も効果なし。62玉として66馬72玉48玉 こう進めれば評価値は+44の互角なのですが、所司先生は48玉ではなくて33香を…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(12)

初手から76歩34歩26歩54歩 25歩52飛58金右 55歩24歩同歩同飛 56歩同歩88角成同銀33角 21飛成88角成の時に、これまでは55桂でしたが、77角を調べてみます。 後手は77同馬か89馬の分岐です。77同馬同桂32銀 ここで11竜は疑問手だから25竜だと所司先生は書いて…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(11)

手順のおさらいをしておくと、初手から76歩34歩26歩54歩 25歩52飛58金右 55歩24歩同歩同飛 56歩同歩88角成同銀33角 21飛成88角成55桂62玉 新しい変化は33角です。 (75角は互角、11竜はわずかに先手が指せました。) しかしこの時点で評価値は-300を下回り先手…

第259回名南将棋大会(弐)結果速報

本日は第259回名南将棋大会(弐)を開催しました。結果速報です。 H級優勝 栗本弘毅さん I級優勝 鈴木明志さん J級優勝 中山賢さん K級優勝 船山松平さん 坪田和政さん 大野清さん 優勝された方々、おめでとうございます。 参加された皆様、ありがとうございま…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(10)

定跡が覆って後手有利になりましたから、先手が工夫しなければなりません。 89馬に (99馬の時と同じように進めるのは) 66香54銀13竜51桂 後手は桂を打って43と63の地点を守ることができるので先手の失敗です。 なので 43桂成56飛の時に57歩 57香は同飛成同金…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(9)

最後の変化は ここで89馬です。43桂成として 51飛は44角が攻防で入るので、56飛57香同飛成同金 ここで65桂は53角 72玉に31角成同金同竜57桂成とすると、別の変化に合流するのですが、その形は後で触れます。AIに聞くと72玉には31竜同金52銀が正しく この図の…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(8)

またこの図に戻ります。 本命は99馬と89馬だとされています。99馬には33角 63桂成同玉99角成をねらいます。44銀同角成同歩66香72銀82銀 この図の評価値は+60、後手の選択肢は27角、57歩、89馬、53香など。これはプロの実戦でも何回か見たことのある図なので…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(7)

所司先生の別の本「早分かり中飛車定跡ガイド」では、75角の前に11竜が載っています。この本は2011年出版なので、(75角が難しいから) 見直された手なのでしょう。 さていきなり難しい話になるのですが、72玉とした場合にに66香54銀23角51金右34角成 後手苦戦…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(6)

また手順のおさらいから。初手から76歩34歩26歩54歩 25歩52飛58金右 55歩24歩同歩同飛 56歩同歩88角成同銀33角 21飛成88角成55桂62玉 75角32銀11竜51金右 ここまで。この図の評価値は0付近の互角です。24歩は互角の結論でした。22歩はそれよりも前に指されて…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(5)

もう一度手順のおさらいから。初手から76歩34歩26歩54歩 25歩52飛58金右 55歩24歩同歩同飛 56歩同歩88角成同銀33角 21飛成88角成55桂62玉 75角32銀11竜51金右 ここまで。この図の評価値は0付近の互角です。24歩は互角の結論でした。22歩はそれよりも前に指さ…

お知らせ+第259回名南将棋大会(壱)結果速報

お知らせ 名南将棋大会の会場である、名古屋市南生涯学習センターに盤駒時計を置けなくなりました。運営上に不都合があり、別の会場を探すことにしました。次回1月25日の(弐)は行いますが、2月の予定をキャンセル、とりあえずは休止とします。アマ連にも告知…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(4)

村山慈明先生の「ゴキゲン中飛車の急所」という定跡本は2011年出版、所司先生の「早分かり中飛車定跡ガイド」と同じ年ですが、もっと掘り下げた手順を書いています。 24歩に54歩を打つ変化、所司先生は「63桂成や33香があるから後手不利」だとあっさり触れて…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(3)

手順のおさらいをしておきましょう。初手から76歩34歩26歩54歩 25歩52飛58金右 55歩24歩同歩同飛 56歩同歩88角成同銀33角 21飛成88角成55桂62玉 75角32銀11竜51金右 ここまで。この図の評価値は0付近の互角です。24歩と22歩があって、24歩から調べます。後手…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(2)

ゴキゲン中飛車というのは、最初に指したというわけではないようですが、近藤正和先生が本家で、いつもにこにこでご機嫌だから、「ゴキゲン中飛車」という命名になりました。後手番で44歩を突かない中飛車です。定跡本も多数出ているのですが、まずは所司和…

SS4-13 ゴキゲン中飛車超急戦(1)

中央位取り中飛車でも後手番で採用するとかなり変化が違います。一般には「ゴキゲン中飛車」と呼ばれるのですが、まずはWikipediaを参考に、そのプロトタイプ (原型) を調べます。 初手から76歩34歩26歩54歩25歩55歩 この出だしの将棋は古くからありまして、…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(14)

初手から76歩84歩56歩54歩58飛62銀に55歩同歩同角 5筋の歩を角で交換する将棋は昔からあります。大山先生の棋譜にも何局がありますし、私が子供のころ読んだ定跡書にも載っていました。なおこの図は詰めろになっています。 42玉48玉32玉38玉34歩 後手がどこ…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(13)

昨日の途中図で 55歩同歩同飛の時に、後手が玉頭位取りにするのは危険でした。64歩59飛63銀 この形のほうが、先手に77桂~65桂と使われることがないので安定しています。後手の右桂が使えるようになるのが理想です。先手は54歩を打っても取られてしまうかも…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(12)

後手の工夫を検討していきましょう。 22同銀88銀32玉28玉42金16歩14歩38銀33銀 先手は5筋の歩を交換します。55歩同歩同飛53銀77銀44銀右 ちょっと古い指し方ですが、59飛35歩26歩34銀 玉頭位取りはどうでしょうか。27銀24歩38金25歩同歩同銀26歩34銀 先手は…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(11)

先手が1手損で角を交換する形の続きです。 22同銀88銀53銀55歩同歩同飛54歩59飛52金右77銀44歩66銀43金77桂 32玉は55歩同歩同銀54歩65桂と強攻されるから (検討して互角でしたが) 33銀28玉52金 後手が慎重に5筋を守った場合です。38銀32玉58金左42金寄89飛 …

SS4-12 先手中飛車に54歩型(10)

次は後手が85歩77角を決めない形です。初手から76歩84歩56歩54歩58飛 62銀 (55歩同歩同角の検討は後回しにして) 48玉34歩38玉42玉22角成 後手が34歩を突くタイミングはもっと後にする場合もあります。先手から角を交換しましたが、85歩77角が入っていないの…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(9)

面白い形を紹介しましょう。私が子供のころに米長邦雄先生の奇襲戦法の本があったのですが、今調べても書名はわかりません。初手から76歩84歩56歩85歩77角54歩58飛62銀、ここまでは見てきたとおりですが、55歩同歩同飛 飛の王手から始まります。42玉48玉 (34…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(8)

先手が28玉とする趣向の続きです。 53銀38銀 この形でもいろいろあって、77角成同桂としても評価値は-82、後手が欲張らずに駒組を進めれば少し指しやすいようです。村田先生は52金右ならば22角成同銀88銀 とするのが、後に71角があるから少し得だと書いてい…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(7)

先手が28玉とした形の続きです。 32玉78金を入れて、77角成同桂86歩同歩同飛 (王手飛車を避けた) AIに聞くと、88銀82飛38銀 この図の評価値は0付近の互角です。ところが 村田先生は後手を持って、先手に38銀とされたそうです。しかも前例があると。89飛成に8…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(6)

先手の趣向が続きます。村田先生の本から これまでは68銀としていたところ (昨日は22角成でしたが) で28玉。後手の指し方はいろいろありそうですが、77角成同桂86歩同歩87角 馬を作れるので後手が良さそうですが。78金76角成85歩 後手は歩損しないで馬を作っ…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(5)

先手の趣向で 先手から角を交換する形を、村田先生が書いています。でも77角~22角成なので2手損です。先手が良くなる理屈はないのですが、22同銀88銀33銀55歩同歩同飛 5筋の歩を交換できるから、手詰まりになりにくいという利点はあります。32玉77銀74歩 こ…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(4)

またこの図に戻って 44歩と74歩は検討しました。遠山先生は22玉66銀32金77桂 後手が玉を深く囲った場合についても解説しています。86歩同歩同飛には65銀 65同銀同桂で王手飛車が残っています。後手としては33角が最善で、それでも少し悪い (評価値は+78) の…

SS4-12 先手中飛車に54歩型(3)

またこの図に戻って 74歩に66銀では先手が面白くありませんでした。74歩に66歩を選んで、44歩65歩 遠山先生は軽い指し方も解説しています。65同銀に68銀 銀を引くのも軽いです。放置すると67銀~77桂ですし、66銀には48角です。76銀55歩86歩同歩同飛 54歩に5…