升田将棋研究
お知らせ 升田先生の棋譜のストックがなくなりかけています。元の升田幸三全局集にはCD-ROMのデータがついているのですが、その付属ソフトがWindows10ではインストールできないのです。現行バージョンをダウンロードして入れると、旧データの一部しか取り出…
今日の棋譜20230331 1955年11月、大野源一先生と九段戦です。 大野先生の後手三間飛車です。 升田先生は右桂を跳ねての急戦です。94歩に45歩は(現代では)先手良しということになっています。 22飛16歩14歩95歩。端のやり取りは微妙なところですが、とりあえ…
先手番升田先生の手を考えます。 第1問 動きたいところですが。 A 24歩 B 35金 C 48銀 第2問 後手のねらいを考えておきましょう。 A 23飛成 B 47銀 C 47金 第3問 平凡だけど受けにくいです。 A 21飛 B 41飛 C 45桂
今日の棋譜20230330 1955年11月、原田泰夫先生と順位戦です。 後手の原田先生は三間飛車。後には振り飛車を指していましたが、この時期には珍しいはずです。 升田先生は中央位取りに。対三間飛車の急戦も確立されていませんし、持久戦としては位取りくらいし…
先手番升田先生の手を考えます。 第1問 駒損なので簡単ではないです。 A 73歩成 B 37桂 C 46歩 第2問 とりあえず王手で42歩は入りましたが、58銀打を受けねばなりません。 A 59銀 B 57金 C 79玉 第3問 よくわからない歩の打ち捨てですが、ありがたく活用しま…
今日の棋譜20230329 1955年11月、高島一岐代先生と王将戦です。 升田先生の先手で矢倉です。 57銀に53銀の対抗、このまま先後同型で相掛りになる形もありますが、 46銀に44歩。先手の攻勢、後手の守勢とわかれます。 升田先生は矢倉に囲いきる前に35歩と動き…
後手番升田先生の手を考えます。 第1問 55歩を取られたら? A 54銀 B 45歩 C 64歩 第2問 後手の作戦勝ちです。 A 73金 B 84金 C 85金 第3問 先手の勝負手に対応します。 A 55金 B 77銀 C 56桂 第4問 実戦の59角では詰んでいないようです。詰ましてみましょう。…
今日の棋譜20230328 1955年11月、松下力先生と順位戦です。 松下先生の先手で相掛りです。 新旧対抗ならば 升田先生の中央位取りは定番でしょうか。 65銀77銀の形、これは66歩54銀68銀~67銀と立て直せば手の損得は無いのですが、 松下先生の25飛は珍しいで…
後手番升田先生の手を考えます。 第1問 形勢は自信なしですが、ここはこれしかないです。 A 36銀 B 66歩 C 64角 第2問 この24歩が甘い手でした。 A 31歩 B 48金 C 77歩 第3問 実戦だとノータイムで指してしまいそうですが。 A 77同馬 B 55歩 C 12玉 第4問 即…
今日の棋譜20230327 1955年10月、大山康晴先生と全八段戦決勝第2局です。 大山先生の先手で矢倉です。 5筋を突き合う普通の矢倉ですが 升田先生は63銀型で袖飛車に。 7筋の歩を交換しておきます。 大山先生は角で3筋の歩を交換して 46に引きます。互角の展開…
先手番升田先生の手を考えます。 第1問 知っておきたい手筋です。 A 14同銀 B 24歩 C 26銀 第2問 この手と3手目の手が利くのです。 A 13同香成 B 76桂 C 36桂 第3問 即詰みです。
今日の棋譜20230326 1955年10月、灘蓮照先生と王将戦です。 後手の灘先生の角換わり拒否ですが、33金とは珍しいです。 升田先生は棒銀へ。 15銀は14歩24歩15歩でまずいから、36歩を突く方です。灘先生は右玉へ。こうなると後手の作戦勝ちだと思いますが。 升…
先手番升田先生の手を考えます。 第1問 絶好手があります。 A 36同金 B 25桂 C 35桂 第2問 後手玉が広くなりました。寄せるには? A 62角成 B 45桂打 C 24歩 第3問 罠があります。 A 32飛成 B 23金打 C 79玉 第4問 22の歩を突き出されました。 A 41竜 B 23同…
今日の棋譜2023025 1955年10月、大山康晴先生と全八段戦決勝3番勝負の第1局です。 升田先生の先手で中央の位を取りました。 横歩を取られて、58飛74飛からひねり飛車のように指されると先手の作戦負けだというのは、大山先生の将棋にありました。 77角74飛48…
今日の棋譜20230322 1955年10月、梅原龍三郎さん(洋画家)と二枚落ちの指導対局です。 二枚落ちは45の位を取ることから始まります。 3筋の位も取って、上手に壁銀を強いることができるので、かなり勝ちやすいです。二歩突っ切りと銀多伝に分かれますが、 二歩…
負けましたが、後手番升田先生の手を考えます。 第1問 駒損になるのですが後手有利です。正解は2つでしょうか。 A 77角成 B 17角成 C 55角 第2問 好手順で先手玉が寄せやすくなります。 A 48同馬 B 47金 C 47歩成 第3問 今度は先手の大野先生のほうを。 後手…
今日の棋譜20230323 1955年10月、大野源一先生と九段戦です。 大野先生の先手三間飛車です。 升田先生も飛を振りましたね。向い飛車です。一昨日並べた将棋と同じく、珍しいです。 互いに美濃囲いを選び 端の位を取ります。玉の堅さは同等なので、飛角の働き…
後手番升田先生の手を考えます。 第1問 軽く攻めます。 A 88歩 B 95歩 C 73桂 第2問 升田先生が好きそうな手です。 A 42角 B 82角 C 63金 第3問 これが好手で攻めやすくなります。 A 66歩 B 15歩 C 55歩 第4問 銀を受けさせて、ここからの攻め手順がきれいで…
今日の棋譜20230322 1955年10月、松下力先生と王将戦です。 松下先生の先手で角換わりです。 相腰掛け銀に進みそうですが、 升田先生は棒銀へ。 7筋を攻められて、松下先生としては放置して76歩同銀とするか、67銀76歩同銀右とするか、というところなのです…
後手番升田先生の手を考えます。 第1問 先に玉を囲っているので、後手から動いて良いです。 A 55歩 B 44金 C 22飛 第2問 端をどう受けますか? A 94同香 B 93歩 C 99飛 第3問 簡単な寄せがありました。 A 35桂 B 56銀 C 44金
今日の棋譜20230321 1955年9月、大野源一先生と王将戦です。 76歩34歩56歩54歩。古い棋譜でもこういう先後同型はたまにあるのですが、たいていは落ち着いた展開になります。でも 22角成同飛53角。この手順は大野流向い飛車と言われますが、後手を持っている…
先手番升田先生の手を考えます。 第1問 ここで仕掛けます。(直前は79角を57へ、後手は73角を84へ)手の流れから考えると A 24歩 B 34歩 C 45歩 第2問 王手の受け方は? A 67歩 B 88玉 C 69玉
今日の棋譜20230320 1955年9月、五十嵐豊一先生と順位戦です。 升田先生の先手で矢倉です。 56歩と64歩の対抗で 升田先生は棒銀に。相矢倉(急戦矢倉)の棒銀も指されるようになりました。 15銀ではなくて35歩のほう。後手が銀矢倉にしなかったからでしょうか…
先手番升田先生の手を考えます。 第1問 どこから攻めましょうか。 A 55桂 B 24桂 C 26桂 第2問 これは角銀交換になりますが、どこでしょうか? A 75同角 B 34歩 C 44角 第3問 持ち駒が豊富なので即詰みです。
今日の棋譜20230319 1955年9月、松田茂役先生と王将戦です。 升田先生の先手で矢倉です。 また右銀を繰り出して 5筋の歩を交換しました。 53銀に58飛。矢倉中飛車になりました。 44銀左のぶつけに46銀と引くのは仕方が無いようですが、 64歩54歩42銀66銀。左…
後手番升田先生の手を考えます。 第1問 麩の交換を逆用します。 A 44銀 B 34銀 C 51角 第2問 4筋の歩交換も、自然に逆用して後手有利に。 A 35銀 B 36歩 C 45歩 第3問 「寄せのセオリー」を適用します。 A 57歩 B 58銀 C 46角 第4問 かなり味の良い手です。 …
今日の棋譜20230318 1955年9月、塚田正夫先生と全八段戦です。 後手升田先生の四間飛車です。前にも振り飛車を指していた時がありましたっけ。明治大正生まれの先生ならば香落ち上手の経験も多かったのです。 塚田先生は36歩を突いてから77銀。玉頭位取りで…
先手番升田先生の手を考えます。 第1問 守るか攻めるか。 A 27香 B 88玉 C 59香 第2問 ここは少し読まなくてはなりません。 A 74歩 B 64桂 C 24桂 第3問 より安全を求めます。 A 99香 B 84角成 C 66金
今日の棋譜20230317 1955年9月、花村元司先生と順位戦です。 升田先生の先手で矢倉です。 57銀が早いのは、急戦矢倉をねらっているから。 後手が5筋の歩を突かないので55歩。これだとゆっくりした展開になるでしょう。 駒組が進んで 48角~37角、角の動きは4…
後手番花村先生の手を考えます。 第1問 ここは2択ですが、24歩同歩の突き捨てが入っていないから、反撃が強いほうが良いでしょう。 A 45同銀 B 53銀引 第2問 振り飛車党ならば当然の手なのでしょう。後で利いてきます。 A 37銀成 B 47歩 C 44角 第3問 寄せ合…