名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS6-2 急戦矢倉 後手番米長流急戦矢倉(4)

おさらいを兼ねて、先手からの反撃をもう一つやっておきます。

35歩同歩同角44銀

ここで24歩は後手有利になりました。68角に55歩

昨日はここで24歩同歩23歩と反撃したのですが、もう少し後で55同歩65歩の時に24歩同歩23歩ならば。

受け方は23同金24角32玉です。

先手の反撃は遅れましたが、持ち歩が増えているので強力です。68角24歩37銀

ここは86歩同歩88歩

後手も手筋で攻め返します。88同銀は66歩同金55銀・・・と攻めればよいです。

難しいのは25歩同歩24歩

ここは14金が最善のようです。88銀と手が戻って55銀

56歩66歩55歩67歩成同金44角78玉

互いに嫌味があるので、少し陣形をなおしておきます。(14金が34にあると、23銀が厳しくなるのが分かります。) AIの指し手も難しくなるのですが、64銀45銀55角

77銀88歩46銀33角

この図の評価値は‐155の後手ペースです。

やはり後手が指しやすいのは変わりません。先手としては68角と引いたのが問題なようです。

SS6-2 急戦矢倉 後手番米長流急戦矢倉(3)

先手は受けてばかりではだめなようです。反撃を考えてみます。基本図から

35歩同歩同角44銀

ここで24歩は後手有利になりました。68角に55歩

ここで24歩同歩23歩と反撃してみます。

これは23同金24角に32玉とするのが定跡の受けです。

68角24歩37銀

先手にもっと持ち歩があれば、25歩同歩24歩とするところですが、ないので銀を繰り出します。さて後手は56歩とするのですが、AIに聞くと36銀が先手の最善です。

後手は一度33角と受けて、56金86歩同歩85歩

これは難しい攻め合いですが、評価値は₋106ほど、後手に分があるようです。先手の得は失っています。

藤森先生の解説では

56歩に同金55歩57金65歩

67金寄66歩同金65歩67金引31角

79玉64角のところで分岐するのですが、88玉ならば

解説では86歩同銀56歩同金55銀で後手優勢とされています。でも55同金同角98玉でしぶといようです、なのでここは54銀などから、ゆっくり指す方が良いのです。評価値は₋₋206で後手の作戦勝ちです。
戻って

79玉64角には、25歩同歩24歩

という反撃も解説されています。修正しておくと、34金36銀の時に33桂

後手は一度桂を跳ねて受けるのが良く、評価値は-353の後手有利です。

 

先手からの反撃はあるものの、後手が指しやすそうです。2筋の受け方は独特ですので、覚えておきましょう。

 

9月の予定

9月の予定が決まりました。

第278回 名将戦(1) 7月20日(月);R1800点以上 (R1700以下の方はご遠慮ください)

第278回 名将戦(2) 7月26日(日);R1800点以下 (R1900以上の方はご遠慮ください)

第279回 名将戦(1) 8月8日(土);R1800点以上 (R1700以下の方はご遠慮ください)

第279回 名将戦(2) 8月29日(土);R1800点以下 (R1900以上の方はご遠慮ください)

第280回 名将戦(1) 9月12日(土);R1800点以上 (R1700以下の方はご遠慮ください)

第280回 名将戦(2) 9月26日(土);R1800点以下 (R1900以上の方はご遠慮ください)

 

 

熱田生涯学習センターにて10時開始です。

 

第35回名将研究会は7月12日(日)です。

9時30分開始で1日3局。

SS6-2 急戦矢倉 後手番米長流急戦矢倉(2)

昨日のおさらいから。

初手から76歩84歩68銀34歩66歩

77銀ではなくて66歩の矢倉模様で

62銀56歩54歩48銀42銀58金右32金78金41玉69玉74歩67金右64歩

26歩52金25歩33銀

77銀63銀79角73桂36歩85歩

これが基本図

35歩同歩同角44銀

ここで24歩は後手有利になりました。68角はどうか。後手は55歩から攻めます。

55同歩65歩同歩86歩同歩88歩

順番に歩を突き捨てて88歩が手筋です。88同金は55銀56歩65桂

55歩57桂成同角67歩成

この図の評価値は-1747、後手優勢です。

変化として

ここで88同銀は55銀56歩66歩57金

ここでも65桂がありそうですが、56銀のほうがわかりやすくて、56同金67歩成

この図の評価値は-475の後手有利です。

後手に都合の良い手順という気もしますが、破壊力があるということはわかりました。

SS6-2 急戦矢倉 後手番米長流急戦矢倉(1)

今度は後手番の米長流急戦矢倉です。定跡本としては、藤森哲也先生の

amzn.to

を使います。

初手から76歩84歩68銀34歩66歩

今は主流ではないのですが、77銀ではなくて66歩の時に後手が選べると思ってください。(手順前後で合流する可能性はあります。)

62銀56歩54歩48銀42銀58金右32金78金41玉69玉74歩67金右64歩

この64歩で、後手は相矢倉にする気はないのだろうとわかります。なので26歩52金25歩33銀

先手は飛先の歩を伸ばしておくのが自然な対応です。77銀63銀79角73桂36歩85歩

これが基本図とされています。分岐ですが35歩から。35同歩同角44銀

角を引き上げればおとなしいのですが、24歩同歩同角・・・としてみたいところです。

でも24歩には35銀23歩成44角

これはどちらが良いでしょうか。32と同玉33歩同桂

この図の評価値は₋506の後手有利なのです。駒損とはいえ、先手の攻めは続くので、もう少し見てみましょう。最善は22金41玉23飛成

42金11金32金21竜31金

ぴったりの受けがあって、28竜26歩

後手優勢とされていて、評価値は₋425ですから後手有利の範囲です。角と金香の2枚替え+竜なので、先手の駒得なのですが、22飛~27歩成も見えているので、先手は勝てそうにありません。

変化としては

42金に32歩の解説もあります。でも45角がぴったり。

31金52玉21竜81飛

11竜32金21金25桂

評価値は₋1675で後手優勢です。

もう少し戻って

34歩も見えます。26歩33歩成同玉45金

81飛37銀21飛

評価値を見るまでもなく、後手優勢です。

 

ということで、今日のところは後手有利、先手は簡単に指してはいけないようです。

SS6-1 急戦矢倉 米長流急戦矢倉(23)

後手の工夫は、もっとさかのぼらなければならないようです。

後手の急戦を警戒する意味もあって、先手は早めに25歩としています。でも後手は84歩のまま。なので85歩を保留します。

64歩46歩73桂

ここで分岐ですが、68銀として攻めるのはうまくいかないようです。まだ後手が44歩を突いていませんから。

58金が自然ですが、63銀79角65歩45歩

31角47銀64角

この図の評価値は0付近の互角です。合流する可能性はあるのですが、

ここでは先手は58金を保留するほうが手が広いです。(後手は85歩を保留、先手は58金を保留しています。)

79角65歩45歩

63銀47銀31角

ここで57角と46角に岐れます。

57角53角58金14歩16歩31玉

昨日の形と似ているのですが、後手は85歩を保留しています。

46銀22玉47金42金右

先手が攻めるとどうなるかですが、35歩同歩同銀34歩26銀72飛

後手は反撃の形を作って待っています。この図の評価値は0付近の互角ですが、44歩同角46桂75歩

この図の評価値は-204の後手良しです。後手の反撃のほうが厳しいわけです。

 

後手に正しい対策を取られると、先手は互角ながらも指し方に困ります。

逆に先手良しならば、後手は相矢倉模様にはしてこないわけですから、バランスは取れているのかも。

SS6-1 急戦矢倉 米長流急戦矢倉(22)

後手の先後同型にたいする対策を考えます。

ここで先手が66歩を突くから、後手に攻められて面白くないのでした。

47銀63銀79角31角45歩65歩

互いに66歩や44歩を突かないので、位を取り合うことになりました。

57角53角46銀

さらに後手が追従した場合は、64銀47金63金35歩

先手が先攻することになるでしょう。35同歩同銀34歩24歩

24同歩同銀同銀同飛23歩28飛

この図の評価値は+287の先手良しです。攻めの銀をさばいて2歩手持ちにしているのですから。

戻って

後手は先後同型をあきらめるとして、2筋を守るには玉を移動するくらいです。

31玉47金14歩96歩22玉

16歩64銀35歩

35同歩同銀34歩26銀

銀交換はできませんが、先手は棒銀にスイッチします。

63金44歩同歩15歩同歩14歩

14同香が最善で、15香同香同銀16歩

端を構わず24歩同歩同銀が成立して、24同銀同飛23歩34飛

この図の評価値は+235の先手良しです。

 

今日の検討には定跡本も実戦例もないのですが、先手が指せる可能性が高く、後手の対策は不十分です。