2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
下手の佐々木先生の手を考えます。 第1問 どこでしくじったのだろうかというくらいの局面ですが、香落ちなので。 A 54同歩 B 66銀左 C 15歩。 第2問 この手を天野先生がうっかりしたのだと思います。 A 33成香 B 24成香 C 66角 第3問 詰めろをかけられました…
今日の棋譜20220430 1837年12月、佐々木政四郎先生と香落ち上手です。 天野先生は珍しく四間飛車です。 端も受けてしまいます。 45歩を突いて 自分から角を交換します。無理な動きでしょう。 64角がねらいでした。18飛ならば46歩同歩同角と攻めてしまうので…
上手の天野先生の手を考えます。 第1問 少し上手が良さそうです。 A 32同飛 B 36飛 C 47歩 第2問 味の良い手があります。 A 39飛 B 87香成 C 55歩 第3問 ぴったりした受けです。 A 44同歩 B 54馬 C 45竜
今日の棋譜20220429 1836年9月、高木豊藏先生と香落ち上手です。 天野先生は3筋の位を取って三間飛車です。 石田流を目指せば 34飛44歩同銀までは当然でしょう。平手ではないので45歩同銀11角成33角21馬99角成は上手有利です。45歩同銀22角成33角23馬99角成…
後手の天野先生の手を考えます。 第1問 天野先生はしくじっている(どれも悪い)のですが、取るとどうなるか。 A 56同歩 B 75歩 C 52飛 第2問 これで案外に難しいです。 A 27歩 B 26歩 C 58角 第2問 後手からの攻めがありました。逆転です。 A 65角 B 58歩成 C…
今日の棋譜20220428 1840年8月、吉田多三郎先生と平手です。 天野先生は62銀から54歩を突いて、現代の英春流のような構えです。 2筋の歩を交換されたら34歩 34同飛に53銀、これで先手からの急戦は消えています。 78金55歩。これでは面白くないのです。1歩損…
先手の天野先生の手を考えます。 第1問 中盤の攻め合いです。直線的に進んでどちらの勝ちでしょうか。 A 75同歩 B 67歩 C 45桂 第2問 どういう寄せ方を選びますか? A 32銀成 B 52銀成 C 23桂
今日の棋譜20220427 1833年4月、勝浦利右衛門先生と平手です。 角換わりの序盤でしたが、後手の勝浦先生は33角。 33角成同金という角換わりで、近年は定跡書も出るようになりました。これは金位置を気にしなければ後手の1手得なのです。 でも勝浦先生は32金…
後手番天野先生の手を考えます。 第1問 先手の攻めに対しての反撃筋を用意します。 A 73銀 B 53歩 C 64歩 第2問 先手の竜が急所からそれているので、少し後手が良いようです。ここはじっと。 A 43銀 B 42銀打 C 36馬 第3問 寄せ合い勝ちになっていて、最短を…
先手の天野先生の手を考えます。 第1問 1歩損したねらいは? A 53角 B 66銀 C 27角 第2問 と金は作られても先手有利です。 A 65桂 B 66歩 C 56歩 第3問 寄せ方は何通りかありますが、先にこの手です。 A 23飛成 B 54角 C 53桂
今日の棋譜20220425 1831年8月、吉田多三郎先生と再戦で平手です。 角換わりではなくて相掛りのようです。 62銀77角。これは角換わりにはならないです。現代ならば極限早繰り銀になるような序盤です。 54歩24歩同歩同飛34歩。34同飛には53銀24飛77角成同桂22…
後手の吉田先生の手を考えます。 第1問 飛の詰めろですが、あわてなくても良いです。 A 36飛 B 39角 C 35歩 第2問 十分に手が続きます。 A 57歩 B 56歩 C 45桂 第3問 こんな手が入れば寄せが簡単そうです。 A 58歩成 B 77桂成 C 69銀 第4問 下手をすると先手…
今日の棋譜20220424 1831年7月、吉田多三郎先生と平手です。 吉田先生の四間飛車です。 54歩を突いているから早囲いですが 45歩を突きます。この後手の陣形を天野先生も指しこなしていましたが、この将棋のほうが先です。良い戦法だと思っていたのでしょうか…
後手番中山先生の手を考えます。 第1問 飛をさばかれて悪そうですが。 A 42歩 B 53桂 C 65桂 第2問 即詰みです。
今日の棋譜20220423 1831年5月、中林喜兵衛先生と平手です。 中林先生の振り飛車模様でしたが62銀、 雁木になるかと思えば向い飛車です。美濃囲い以前の古い振り飛車(江戸時代初期)ならばこの形ですが。 向い飛車にしてからの袖飛車では手損です。 7筋を守ら…
先手の天野先生の手を考えます。 第1問 成立しているかどうか微妙なところですが、鋭い手です。 A 54歩 B 35歩 C 97角 第2問 ここからの手順を組み立てられるとは。 A 53歩 B 34歩 C 22歩 第3問 詰めろか詰めろではないか。 A 68金 B 63香 C 54桂 第4問 即詰…
今日の棋譜20220422 1831年5月、高山丈吉先生と平手です。 高山先生の四間飛車です。やはり54歩を突いています。 天野先生は5筋の歩交換。この後の構想はわかりませんが、56に右か左の銀を持っていくのが古い指し方です。 43銀に24歩同歩97角は鋭い。でもう…
先手の天野先生の手を考えます。 三択ではなくて他の手を考える問題です。 第1問 天野先生は45桂と仕掛けませんでしたが、難しいです。手を読んでみましょう。 第2問 65歩同歩64歩と仕掛けたのですが失敗でした。他の攻め方は? 第3問 これは後手の立場で、正…
今日の棋譜20220421 棋聖天野宗歩手合集の本編は終りで、捕逸として解説のない棋譜が42局載っています。 1831年1月、吉田多三郎先生と平手です。 吉田先生の四間飛車です。54歩を突いて、先手の中央位取りを避けています。 ここは45桂と捨てる手があるのです…
下手の柳原先生の手を考えます。次善手のような手を指摘し、それ以外の手を考えてもらいます。 第1問 何を指しても良く、実戦の16桂も良い手ですが。 第2問 実戦では攻防の66銀、もちろん悪い手ではないですが、もったいない気もします。 第3問 実戦は24竜、…
今日の棋譜20220420 1853年1月、柳原長吉先生と四枚落ち上手です。柳原先生は長考派で(天野先生は早指し派)18時間もかかったとか。これが本編の最後です。 下手は好きな戦法を取れるのですが、まずは一間飛車です。 24歩14歩23金、天野先生は素直には応じま…
下手の山川先生の手を考えます。 第1問 ここは強く指したいところです。 A 66歩 B 74歩 C 35銀 第2問 飛を切った後なので甘い手は指したくないです。 A 43歩 B 44歩 C 37桂 第3問 気持ちの良い利かしです。 A 43金 B 57銀引 C 28歩 第4問 ここはじっくり考え…
今日の棋譜20200419 1852年9月、山川検校先生と二枚落ち上手です。山川先生は飛香落ちの雪辱戦での二枚落ちですが、飛香落ちで悪い指し方をしていたわけでもないです。 二枚落ちでは4筋の位を取るのが優秀で、手合い以上に下手が良くなります。(欠陥のない二…
上手の天野先生の手を考えます。 第1問 下手を惑わせます。 A 85金 B 66歩 C 77歩 第2問 下手はこの手に対する応手が悩ましいのです。 A 76香 B 77歩 C 76桂 第3問 上手玉は2手すきですが、まずはこの手。 A 71銀 B 28馬 C 77銀 第4問 詰めろを受けます。 A …
今日の棋譜20220418 1857年6月、魚傳先生(清国人でしょうか)と飛香落ち上手です。 魚先生は飛先の歩を伸ばして 矢倉を目指します。77銀の前に79角とすれば2筋の歩を交換できる(天野先生の平手での得意戦法)ところでした。 このまま駒組が続くかと思えば 75歩…
下手の山川先生の手を考えます。 今日もほぼ下手有利優勢でしたから、実戦の指し手以外をあれこれ読んでみてください。それが疑問手でなければ良いでしょう。 第1問 45同歩でしたが他の手もあり、展開が大きく変わります。 第2問 21と はちょっと遅い手でし…
今日の棋譜20220417 1852年7月、山川検校先生と飛香落ち上手です。 下手一間飛車ですが、14歩同歩同飛13歩34飛と横歩が取れますね。すでに天野先生は怪しい指し方をしています。 山川先生は47銀型を作ってから1筋の歩を交換し さっそく歩を垂らします。すぐ…
下手の京本先生の手を考えます。 本譜はほぼ下手有利以上で進んでいるので、次善手くらいの手を指摘して、それ以外の手を自由に考えてもらうことにしましょう。 第1問 18飛43金右14歩同歩同飛と進めましたが、それ以外もあるでしょう。 第2問 本譜は35銀でし…
今日の棋譜20220416 1852年5月、京本藤藏先生と飛香落ち上手です。 飛香落ちの定跡は先に1筋の歩を伸ばすものが多いのですが、京本先生は2筋の歩を突きます。天野先生は矢倉の形で受けたら 京本先生は棒銀に。こういう定跡は無いと思います。 31角15銀42角で…
上手の天野先生の手を考えます。 第1問 かなり無理なことをしているのですが、こうなれば動き続けるしかありません。 A 65銀 B 54銀 C 45歩 第2問 まだ逆転はしていないですが、ここが急所です。 A 88角 B 25飛 C 56歩 第3問 この金打は悪手でした。 A 88金 …