2021-01-01から1年間の記事一覧
先手番天野先生の手を考えます。 第1問 後手のねらいを回避します。 A 65歩 B 45同歩 C 35歩 第2問 慎重に指し手を選びます。 A 81角成 B 65歩 C 67歩 第3問 後手玉の寄せはここから。 A 34歩 B 61角 C 63馬 第4問 必至をかけます。 A 32銀 B 34桂 C 21金
今日の棋譜20211231 1835年4月、昨日並べた将棋の翌日に、先後を入れ替えての対局となりました。 米村先生の振り飛車ではなくて居飛車です。 天野先生は78銀~77角と受けたということは またも角を引いて2筋の歩を交換する作戦です。後手は42角~33銀が間に…
先手番米村先生の手を考えます。 第1問 これで先手が指しやすいはず。 A 11角成 B 66角成 C 55歩 第2問 後手の攻めは遅いけれど確実です。 A 24角 B 13角 C 57金 第3問 確実な寄せ合い勝ちを読みます。 A 43と B 44歩 C 52金
今日の棋譜20211230 1835年4月、米村利兵衛先生と平手です。 後手番天野先生の四間飛車ですが、54歩を突いています。 早囲いにするのも、当時としては常識の一つだったのでしょうが、最初に並べた現代的な振り飛車にはなりません。美濃囲いが指される以前に…
後手番石本先生の手を考えます。 第1問 中央では後手の駒の方が多いので、少し先手が無理をしています。 A 56同金 B 54金 C 24角 第2問 ここからの寄せは難しいです。 A 79銀 B 78銀 C 87桂成 第3問 とりあえずは消去法でたどり着きそうですが、寄せを読める…
今日の棋譜20211229 指された日がわかりませんが、石本検校と平手です。検校は盲人の役職でした。有名なのは石田流の石田検校ですね。盲目で将棋が強くなるのは大変でしょうが、一般に空間認識力が高いでしょうから、将棋には向いた能力だろうと想像します。…
先手番天野先生の手を考えます。 第1問 これで作戦勝ちです。 A 68玉 B 79角 C 55歩 第2問 ここまでが序盤構想です。 A 46歩 B 25歩 C 89飛 第3問 局面が落ち着く前に攻めの体制を作ります。 A 66歩 B 35歩 C 46歩
今日の棋譜20211228 1834年10月、伊藤金五郎先生と平手です。 後手番の伊藤先生は振り飛車模様でしたが62銀、相居飛車です。 天野先生は2局目と同じ引き角で、2筋の歩を交換できます。これで作戦勝ち。 伊藤先生の45歩~44銀は苦心の受けというか、位取り志…
後手番天野先生の手を考えます。 第1問 先手の46歩からの確実な攻めに対して、軽いさばきをねらいます。 A 34銀 B 24歩 C 54歩 第2問 ここも軽く動きます。 A 36歩 B 54歩 C 34飛 第3問 戦線を広げます。 A 65歩 B 42飛 C 51角 第4問 歩切れが痛そうですが。…
今日の棋譜20211227 1934年2月、和田宗吉先生と平手です。 天野先生の四間飛車です。戦前の将棋は相居飛車ばかりだったのですが、江戸時代のほうが振り飛車に抵抗がなかったのかも。左香落ちで振り飛車も指していたでしょうから。 54歩も突かず、端も受けま…
後手番天野先生の手を考えます。 後手の作戦勝ちになります。 A 42角 B 55歩 C 53銀 第2問 自然に攻めることができます。 A 64歩 B 45歩 C 49角 第3問 1歩損をしているので、先手に自陣角を打たせた以上の効果が欲しいです。 A 44銀右 B 49角 C 27角 第4問 …
今日の棋譜20211226 1834年2月(と書いていますが、これは旧暦ではないかとおもいます)久田彌三郎先生と平手です。 97歩84歩26歩85歩77角34歩66歩のスタート、角換わりでなければ雁木か矢倉でしょうか。 天野先生も角で2筋の歩交換を防ぎます。 42角と引い…
手合い集にも次の一手の問題が載っていますが、参考にしてはいません。大山先生の時と同じように、3択で難問か出題します。ノーヒントで棋譜を並べる前に考えれば難しいです。棋譜を並べた後ならば復習問題です。 後手番天野先生の手を考えます。 第1問 先手…
今日から天野宗歩先生の棋譜を並べてみます。内藤国雄先生の棋聖天野宗歩手合集をもとに117局+43局、時系列ではなくて、本の記載順です。 今日の棋譜20211225 1833年(天保4年)、天野先生は満年齢で18歳です。Wikipediaによると五段でしょうか。対戦相手は…
問題集もこれで最終回です。 後手番二上先生の手を考えます。 第1問 これでも苦しいはずですが、この1局の方針になります。 A 46歩 B 42飛 C 56歩 第2問 駒損もかなり消えて、逆転しているようです。攻めるのはここ。 A 46歩 B 26角 C 75歩 第3問 これで寄せ…
今日の棋譜20211224 昭和38年3月、二上達也先生と第12期王将戦第6局です。 大山先生の先手で矢倉です。 64歩と46歩の対抗ですが、 二上先生が中央の位を取り、 中飛車へ。 大山先生は67金左から78玉の形で待ちます。 二上先生の玉は右ですね。陽動中飛車とい…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 駒得は消えそうで、指しにくくしたかもしれません。なので勝負手です。 A 75歩 B 84香 C 56銀 第2問 先手の底歩が手堅いようで、そうでもなかったのです。 A 99角成 B 41香 C 24歩
今日の棋譜20211223 昭和38年3月、二上達也先生と第12期王将戦第5局です。 大山先生の四間飛車です。 二上先生は急戦のようですが まだ左46銀(斜め棒銀)はない時代で、あるのは45歩急戦か棒銀くらい。32銀型で待たれていたので選びにくくて(37銀45歩33角…
後手番二上先生の手を考えます。 第1問 どう受けても悪いのですが、簡単に負けてはいけません。 A 52桂 B 42桂 C 32銀打 第2問 頑張っているうちに怪しくなってきました。 A 95角 B 59角 C 45銀 第3問 これで後手勝ちになっていました。 A 69飛 B 38竜 C 68銀…
今日の棋譜20211222 昭和38年2月、二上達也先生と第12期王将戦第4局です。 大山先生の先手で矢倉です。 54歩と46歩の対抗になり、 二上先生は角で7筋の歩を交換します。 75同歩同角に65銀として86歩同歩同角を食らってだめになった将棋を並べたことがありま…
先手番二上先生の手を考えます。 第1問 逆転のための布石です。 A 55歩 B 84歩 C 57銀 第2問 これで逆転したようです。 A 22馬 B 95歩 C 76角 第3問 この手が利いて、先手優勢です。 A 57金 B 85角 C 54銀 第4問 即詰みです。長いけれど追いかけていけば詰む…
今日の棋譜20211221 昭和38年2月、二上達也先生と第12期王将戦第3局です。 大山先生の四間飛車です。 普通に端を受けて5筋の歩も突かないというのは、この当時の大山先生としては珍しいかもしれません。 二上先生は引き角です。 あとは矢倉に囲って、ではな…
先手番大山先生の手を考えます。 第1問 先手が少し良くなります。 A 51飛成 B 54銀 C 75角 第2問 受けずに寄せ合い勝ちを目指します。どれも有力ですが。 A 61飛 B 24桂 B 24歩 第3問 わかりやすい勝ち方です。 A 32と B 52銀 C 64金
今日の棋譜20211220 昭和38年2月、塚田正夫先生と第1期棋聖戦第4局です。 後手番塚田先生の振り飛車模様(本気ではないかも)でしたが、先手の68玉が早いからと84歩を突きます。 変則な手順ですが、相矢倉になりました。 大山先生は矢倉中飛車へ。25歩を突い…
後手番二上先生の手を考えます。 第1問 ここで攻めるのが現代を通り越して、「今」の将棋です。 A 65桂 B 75歩 C 44歩 第2問 膠着したようですが、打開する手があります。 A 75歩 B 66角 C 87歩成 第3問 65桂を取られないうちに攻めます。 A 86歩 B 85飛 C 6…
今日の棋譜20211219 昭和38年1月、二上達也先生と第12期王将戦第2局です。 大山先生の先手で矢倉です。 46歩と54歩の対抗ですが 二上先生の64歩は何かねらっている感じでした。大山先生は4筋の位を取って 46銀は、早繰り銀のような攻めか、中飛車か。 二上先…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 駒損で悪いですが、この34歩は先手の急ぎすぎでした。 A 34同銀 B 54飛 C 27飛 第2問 22歩成は先手の疑問手でした。 A 44歩 B 34銀 C 44銀 第3問 この両取りは痛いですが、良い受けがあります。 A 53飛 B 54飛寄 C 34銀…
今日の棋譜20211218 昭和38年1月、塚田正夫先生と第1期棋聖戦第3局です。 塚田先生の先手で、76歩34歩96歩。これはどちらが飛を振るかではなくて、横歩取りに誘導しているのだと思います。 大山先生は1筋を突き合ってから54歩、 22角成同飛53角と進むのは大…
後手番大山先生の手を考えます。 第1問 左桂がさばけたのでまずまずです。この手で少しリードします。 A 84桂 B 75歩 C 54歩 第2問 攻めが心細いですが、先手玉は不安定です。 A 79成香 B 95桂 C 99角成 第3問 これで先手は投了に。 A 83銀 B 83金 C 97桂成
今日の棋譜20211217 昭和38年1月、二上達也先生と第12期王将戦第1局です。 大山先生の向い飛車です。 二上先生は46歩を突いてから玉を移動しているということもありますし、急戦をねらう方が棋風です。 でも57銀左ではなくて右とするところが個性でしょうね…