名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS5-3 相矢倉37銀戦法(22)

後手からの変化で

45歩37銀に84銀25歩

これまでは95銀と出ていたのですが、75歩同歩86歩

後手が素早く攻めたらどうでしょうか。86同銀75銀同銀同角46歩

後手は1歩損だけど銀をさばいた (攻め駒にした) 形です。この図の評価値は-96、ちょっと無理をしたみたいですね。所司先生の解説では64歩86銀 (76銀ではないのが不思議です) 93角75歩

85歩77銀75角45歩65歩

これで後手十分だとされているのですが、評価値は+157の先手ペースです。46角の飛取りの対処が難しいから。84飛か83飛とかわして91角成、そこから86歩同歩と66歩同銀が入って66同角同金86飛が決まればよいのですが、決まりそうにありません。

後手としては65歩を突く前に55歩が必要ですが、同歩と取ってもらえないので苦戦します。

でもこの手順は最善ではありません。戻って

64歩には45歩が最善です。

65歩46角92飛76銀

こうなれば評価値は+305の先手有利です。

ちょっと戻って

後手は安易に65歩を突けないので先に55歩ですが、44銀

こんな手で先手が良くなるようで、評価値は+232の先手良しです。

後手から工夫する必要はないのですが、解説が間違っていたので取り上げました。