昨日の途中から
95歩57角85歩25桂
ここで後手が45歩とするのは疑問手でした。先手のねらい (65歩~66角) にはまります。後手の最善は42銀の待機。先手はどう指すか難しいところですが、所司先生の解説、実戦例では68角と待って33桂
後手は攻撃力がなくて待っているだけ、と思っていたら桂をぶつける手がありました。実はこの図の評価値は-176の後手ペースなのです。ちょっと驚きましたが、先手は手待ちしている (手損している) のでおかしくはありません。桂を交換して94桂を打って攻め合い、というのが後手のねらいです。
先手は55歩同歩15歩同歩35歩同歩同銀
元気よく攻めてみるのですが、35同銀に12歩などの変化はあるものの、すでに後手が指しやすいのです。自然な35同飛を追いかけてみると、25桂同歩34歩
38飛には35桂
飛角の利きが止まりました。14歩56歩15香12歩18飛
先手の飛は1筋で使います。37角成46角同馬同歩36角
飛角銀桂+香をさばいたように見える (まだ飛香は攻め駒ではない) のですが、後手は馬を作ります。19飛47角成55桂
解説の54金41銀も難しいですが後手ペースくらいです。それよりも変化として触れられている57歩成の攻め合いが後手の正解です。57同金同馬43桂成同銀71角
金をはがし合ったけれど先手は桂損です。92飛53角成42金打54歩・・・というのが解説手順ですが、AIに聞くと、52飛41銀67銀
寄せあいで後手の勝ちのようです。52銀不成78銀成同金67金88玉78金打・・・はだめ。67同金同馬78金同馬同玉58飛成もだめ。69金と打って粘りますが、78銀成同金67金79銀
79同馬でも後手有利ですし、86桂同歩を入れて55飛と逃げておいても
評価値は-795なので後手優勢としてよいでしょう。
後手が専守防衛に見えるからと言って、先手はゆっくり待っていてもだめなようです。