名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(7)

端歩を突き越す形の最後は 75歩に67銀と受ける形です。96歩同歩65歩 75歩66歩76銀86歩同歩67歩成 22角成同玉67銀33角 前に見た形に近いので、ここまでは妥当なところでしょう。ダメなものから見ていくと、97香86飛88歩には、(87歩76飛は先手良しなので) 66歩…

SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(6)

端を突き合った形では有力な変化でしたが、 75歩の仕掛けに、75同歩96歩同歩86歩を同角と取るのはどうでしょうか。 66角77銀22角 すでにこの図で評価値は-312の後手有利なのです。9筋を突き合っていれば96香とかわせたのですが、ここで98香だと85歩97角96香 …

SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(5)

先手が工夫をする番ですが、まずは 94歩を突かれたときに受けなければ良いと考えるでしょう。36歩95歩47金75歩 後手は53銀左を保留して仕掛けます。端に2手掛けて、銀の動きを1手保留したので、仕掛けとしては1手遅れている計算です。(先手は36歩を突いてい…

SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(4)

86歩を先に突く変化の続きです。 86同歩95歩同歩75歩67銀 65歩75歩66歩76銀 67歩成22角成同玉67銀に 昨日は66歩を調べて互角でした。44角のほうが本筋で、定跡本では77角同角成同飛 を深く解説しています。追いかけてみましょう。88角87飛99角成85歩92飛 こ…

SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(3)

これまで調べたように、94歩96歩と突き合う形は後手良しとして良いのですが、 後で86歩を突くと同角が嫌だからと、後手は86歩を先にする変化を選べます。このタイミングならば86同角66角77銀22角は後手良しです。なお95歩同歩86歩も同歩となりそう(86同角77…

SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(2)

今日調べるのは 75歩の仕掛けに同歩95歩同歩86歩同角 86同歩は後手良しでしたから、角で取ってみます。66角77銀22角に96香 大山先生の指した手で、先手が良さそうだという評判でしたが、どうでしょうか。定跡本にしたがうと、65歩36歩66歩68歩84飛98飛 この…

SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(1)

これは新しい、とは言っても昭和の終わりごろの話ですが、加藤一二三先生が考案した戦法です。 65歩急戦のような序盤で、後手が94歩を突きます。まずは先手が96歩と受けた場合です。53銀左47金75歩 これは途中で先手が47金とした場合に出現します。75歩のと…

SS2-3 先手三間飛車に65歩急戦(3)

青野先生の定跡本に別の変化が書いてあるので追記します。 55歩の仕掛けに、55同歩65歩を同桂と取る形で 65同桂66角64銀56金に53銀上 以下は互角であるという結果でしたが、定跡本ではこの53銀上ではなくて54歩を推奨しています。(77桂同桂成同角は先手が指…

第247回名南将棋大会(弐)結果速報

本日は第247回名南将棋大会(弐)を開催しました。結果速報です。 D級優勝 森七郎さん E級優勝 近藤悟さん 長谷川智也さん 髙木弘志さん F級優勝 桑山湧吾さん G級優勝 坪田和政さん 船山松平さん 優勝された方々、おめでとうございます。 参加された皆様、あ…

SS2-3 先手三間飛車に65歩急戦(2)

昨日の変化を調べる続きです。今日は最初のほうから追いかけます。 先手三間飛車なので47金が入っています。なので55歩の仕掛けに55同歩65歩を(昨日は57銀でしたが) 65同歩と取ることもできます。 65同桂66角に56歩の垂らしが利かないというわけでした。なの…

SS2-3 先手三間飛車に65歩急戦(1)

新しい項目に移ります。先手三間飛車に対しての急戦を見ていきましょう。後手三間飛車に対して従来の45歩急戦の定跡は互角でしかなかったので、先手三間飛車に対してはより難しくなると予想されるところです。 定跡本としては、青野照市先生の「先手三間飛車…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(18)

新研究はうまくいったのですが、懸念があります。 後手が藤井システムのように72銀を先にしたらどうでしょうか。 先手の急戦は後手が22飛とすることで防げていたのですが、ここで45歩同歩33角成(33同銀は31角から馬を作る筋) 同桂45桂 45同桂には44角ですね…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(17)

後手が64歩を保留する形の最後は ここで45歩の仕掛けに43金と受けたらどうか。 44歩には同銀しかなさそう(44同角は同角同銀24歩同歩23歩の筋、44同金には46銀) で48飛とまわります。 42飛には45桂15角47飛、角が不自由になります。後手は玉周りの手で待つわ…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(16)

後手が64歩を突かない形で53銀型にすれば やはり45歩から仕掛けるという変化の続きです。(42飛44歩同銀48飛というのは前に調べた64歩35歩同歩24歩同歩34歩22角28飛・・・に合流します。) 45同歩同桂 88角成同玉44銀66角 43金、43歩、42飛を見てきましたが先…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(15)

昨日の形の続きです。 後手が64歩を突かないで53銀型ならば、45歩から攻めます。45同歩同桂 88角成同玉44銀66角 43金は先手良しでした。43歩を調べてみます。同じように46銀と上がって 73角には(64角もある)48飛 先手は35歩や55歩から攻める手があります。後…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(14)

後手が64歩を突かない指し方の次は 53銀と上がる形を調べます。45歩同歩同桂 88角成同玉44銀66角 受け方で岐れますが、43金には46銀64角48飛 先手からは35歩同歩同銀のねらいがあります。(44角同金53銀もあるのですが、73角44銀成26角と返されるので効果は薄…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(13)

天守閣美濃の弱点は玉頭なので 後手は64歩を突かないで74歩や84歩を急ぐこともできます。37桂を跳ねているので四枚美濃でもないでしょうから、6筋の位取りにこだわらなくても良いということでもありますね。 64歩の代わりに73桂とした図です。48飛に64歩なら…

第248回名南将棋大会(壱)結果速報

本日は第248回名南将棋大会(壱)を開催しました。5クラスとも4連勝で決着しました。結果速報です。 A級優勝 大野真弥さん B級優勝 岡崎寛人さん C級優勝 山田大翔さん D級優勝 濱地晶仁さん E級優勝 天野一雄さん 優勝された方々、おめでとうございます。 参…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(12)

37桂22飛の形から 天守閣美濃に組む作戦の続きです。 後手が金銀を動かさないで、4段目の歩を突いて待った場合。(昨日は84歩のところを73桂として、桂頭を攻める順を調べました。) すぐに45歩を突いてもうまくいかないので、48飛とまわります。45歩同歩33角…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(11)

序盤の駒組の順番を変えて 急戦を先に見せて22飛を強要してから天守閣美濃に囲えばよいという気づきでした。 後手が左翼を動かさずに待つ方針はどうでしょうか。ここはすぐに45歩と突いても手が続きません。銀冠に組みなおすというのもあるのですが、攻めて…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(10)

話はかなり前に戻ります。 通常の45歩急戦で調べたように、先手が37桂を跳ねると後手は22飛が最善手でした。ここから天守閣美濃に切り替えます。96歩94歩57銀72銀86歩 64歩87玉53銀78銀42飛 後手は32飛~22飛~42飛としているので、昨日まで見てきた最善の陣…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(9)

天守閣美濃+45歩急戦の続き、今日で一区切りです。 53銀~42飛に45歩の仕掛け。84歩46銀に85歩というのが 最後の有力変化です。85同歩に73桂とためて、先手は44歩の取り込み。 44同飛、同角、同銀の3通り。44同飛は45桂86歩 この歩を取ると45飛33角成85飛・…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(8)

天守閣美濃+45歩急戦の検討はまだ続きます。 この仕掛けから始まって 84歩46銀が基本図ですが、75歩というのも厄介な手です。 後手が45歩を取れば決戦になるので、その前に先手玉に手を付けておこうという攻撃的な手段ですね。75同歩85歩に77銀と受けます。…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(7)

天守閣美濃+45歩急戦の続きです。 後手の53銀~42飛の待ち方が一番難しくて、45歩84歩46銀に、73桂と45歩を見てきました。 今日は65歩を調べてみましょう。 44歩に同角は同角同銀24歩 24歩のところではすぐに64角を打ちたくなりますが、角飛交換だけなので…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(6)

天守閣美濃+45歩急戦の続きです。 53銀~42飛と受けられていても45歩から攻めます。84歩46銀が基本図ですが、(73桂を先に調べたのですが) 自然な△45歩はどうでしょうか。 45同桂が最善で、88角成同玉22角77角 66角では同角同歩39角がありましたから、先手は…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(5)

後手の最善の待ち方は53銀~42飛です。 45歩に84歩 42飛と84歩は手順前後でも同じ局面になりますが、先手は別の攻め筋もあるので、ちょっと違いが出てくるかも。さて後手玉は63金型よりも52金左型のほうが横からの攻めには堅く、84歩を突いたので先手玉への…

1月の予定

来年1月の予定が決まりました。 第247回 壱11月4日(土)R1800点以上;開催済み 弐11月26日(日)R1800点以下 第248回 壱11月18日(土)R1800点以上 弐12月17日(日)R1800点以下 第249回 壱12月23日(土)R1800点以上 弐 1月14日(日)R1800点以下 第250回 …

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(4)

天守閣美濃+45歩急戦の続きです。 46歩を突けば、四枚美濃(66銀~79角)ではないとわかるでしょう。昨日は63金~53銀と63金~22飛を検討しました。今日は53銀37桂22飛という待ち方です。 45歩同歩の時に ぱっと見は33角成同桂77角44角同角同銀31角の筋ですが…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(3)

後手からの変化です。 昨日は37桂に53銀を調べましたが、22飛はどうでしょうか。45歩同歩33角成 33同桂には88角21飛48飛 ここに飛を回れるというのが良い感じです。後手が受けるならば、52金45桂同桂同飛43歩35歩 この図の評価値は+173の先手ペース。後手は3…

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(2)

次に考えるのは玉の囲い方の工夫です。 57銀と上がるのは持久戦ですが、82玉86歩72銀87玉52金左78銀 天守閣美濃に囲います。この戦法は昭和の終わりごろに出て大流行し、いつの間にか居飛車穴熊にとってかわられたわけですが、対四間飛車ならば藤井システム…