名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(12)

37桂22飛の形から

天守閣美濃に組む作戦の続きです。

後手が金銀を動かさないで、4段目の歩を突いて待った場合。(昨日は84歩のところを73桂として、桂頭を攻める順を調べました。) すぐに45歩を突いてもうまくいかないので、48飛とまわります。45歩同歩33角成同桂45桂のねらいがあるので、43銀45歩42飛

43銀が53銀でも同じです。振り飛車らしく4筋を守ります。44歩同銀の局面が難しいのですが、35歩

積極的に攻めてみます。35歩同歩24歩同歩(24歩同歩35歩同歩でも同じ)34歩22角28飛

飛を2筋に戻します。24飛は防げないので、36歩24飛37歩成45歩

桂を取られて と金が残っていますが、銀は取り返せます。今度は後手の作戦分岐です。65桂には44歩

57桂成同金を入れると、44角66桂

何か74桂を受けさせて21飛成とできるので、先手良しです。

後手は57桂成を急がないほうが良く、

44同角を選びます。66銀22歩65銀

88角成同玉47と68金寄

この図の評価値は+144の先手ペース。65歩には64角があるので、先に46角のほうでしょう。33歩成同桂34飛

65歩33飛成19角成55桂

この図の評価値は+241に上がっています。64角のねらいがあるので、73銀打には53銀

戻って

53銀打には35角44歩45桂

先手の攻めが続いて先手有利になっているようです。

後手からの有力変化は、65桂のところで46歩

と金を活用します。46同銀36と47歩68銀47歩成59金引

ここでの最善手は48歩だというのですが、見えにくい手です。44歩に49歩成

49同金44角に59金右としないと

21飛成に88角成同玉57と を食らうところでした。88角成同玉48と21飛成59と同金と進んで一段落。

この図の評価値は+123、先手ペースですがまだ難しいです。47飛成33歩成35角48歩・・・終盤の寄せ合いに向けての駆け引きが続きます。

この形は難しくても、先手の攻めは続くのでまあまあというところでしょうか。