9筋を受けてから29飛が本筋のようです。( これまでの常識が崩れました。)
73角25桂92飛
後手は飛をかわして、45歩同銀37角成の筋をねらいます。ここでの最善手は39飛です。45歩37銀44銀
一見は後手の作戦勝ちですが。46歩同歩49飛45銀46銀36銀
所司先生の解説では先手不利とされています。でも15歩同歩44歩同金55銀
先手の攻めは続くのです。43金引には15香同香44歩53金54銀同金43歩成
この図の評価値は+525の先手有利。評価値が高いのは金を手に入れると83金があるからでしょう。
ちょっと戻って
45金とかわすと、54銀48歩同飛47歩18飛44金
難しそうですが、33歩同桂63銀成37角成12歩同香13歩
1歩補充できるので端を破れます。もちろん先手有利。
また戻って
48歩同飛47歩には、44銀48歩成15香同香83金
この筋があるので後手は受けきれないのです。
もう少し戻って。44歩に53金とかわしてみましょう。
55歩44金54歩
この図の評価値は+195、先手良しとしてよいでしょう。54同金は39飛47銀成34飛
後手が受けきれる形ではありません。
ちょっと戻って
45歩には53歩成46歩同角
と金が残るので、銀損も問題なし。
というように、この形は先手良しになりそう。後手に対応策が必要です。
またメールで質問をもらいました。回答します。
この図から45金54銀48歩には同飛47歩18飛が最善です。でもすでに形勢は先手が良いので、それ以外の手もあります。質問は45銀と金を取る手。
AIの候補手としては4番目くらいですが。49不成に15香が大事な手で
捨てないで19角成とされるとずいぶん損をします。後手の応手も悩みますが、AIの読みを追いかけると、15同香36銀37角成33歩
香を捨てた手が利いていて、33同銀13銀31玉33桂成同金25銀48飛22銀打
先手の攻めは続きます。評価値は+420の先手有利。
形勢が良いときは良い手が増えるもので (寄せ合い一手勝ちを目指すときは違いますが) 、別の手が見えたら比較検討してみてください。迷ったときには、より自然な指し方を選ぶ方が良いものです。