名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS4-17 ゴキゲン中飛車に一直線穴熊(16)

またも後手の変化です。これまで51金としていたところで

74歩を先にします。1手先に受けているので、86角~65歩同歩31角成も実現しにくいです。88銀73銀79銀右52金

59角44飛37角62金寄

この穴熊の堅さは後手玉のほうが堅いのではないかという気がします。さらに固め合っても後手玉のほうが堅くなる (ビッグフォーになる) ので、48飛72金寄16歩14歩96歩94歩45歩

54飛24歩同歩28飛

先手は2筋から攻める形にはできました。しかし52飛24角22飛25歩

これではさえない気がしますが、62角には46角26歩37桂

55角があるから後手は33桂とは跳ねにくく、青嶋先生は後手が指しにくいとしています。でもAIに聞くとまだ互角のようで、32飛24歩35歩があって、23歩成34飛33と同桂26飛

先手は と金を捨てて飛を使うのだと。25歩35歩45桂34歩26角45桂49飛

先手は桂をもらいましたが取り返されます。この図の評価値は+61で、プラスなのですが難しそうです。

戻って

ただし後手の最善手は62角ではありません。24角同歩46角

23歩成28角成22と は後手有利。と金で桂香を拾っても、後手は馬で拾えるので効率が良いです。なので27飛として、青嶋先生の解説では25歩同飛65歩以下を詳しく書いているのですが。AIに聞くと27飛に対しては56歩同歩58歩が正しく、23歩成62飛

この図の評価値は-176の後手ペースです。と金の位置の違いが関係しているのでしょう。

細かいところの比較でしたが、相穴熊を指すには、序中盤の小さな違いに敏感にならないといけません。面倒だと思う人 (私もそうですが) には向いていないのでしょう。