名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS4-17 ゴキゲン中飛車に一直線穴熊(11)

一直線穴熊のもう一つの定跡書として、青嶋未来先生の「青嶋の結論 対中飛車・居飛車穴熊」で、欠けているところを補っていきましょう。青嶋先生は穴熊スペシャリストですから、感覚が違うかも。

すでに見た形ですが

ここで72飛としたらどうか。(他には44角や54飛を調べました。) 36飛75歩同歩同銀34飛

すでに先手が指しやすいようですが、ここで後手の38歩は疑問手です。65歩39歩成33飛成同桂55角

42金には51角~42角成同飛33角成の筋があります。なので25桂11角成29と76歩84銀36角

63角成と25桂取りを見ればよいと。これで先手有利がはっきりします。青嶋先生は先手優勢だと書いています。

途中で

38歩は疑問手でしたが、正着は51金、36歩61金左37桂

先手は右桂を使えれば。なのでここは44歩の一手で、73歩同桂 (73同飛は22歩なので)

青嶋先生の解説では22歩85桂21歩成77桂成同銀32歩11と

これで先手やや良しとされているのですが、AIに聞くと59角の桂取りが受からないから評価値は-55で後手に振れています。

途中の図で

指しにくいですが、ここは86歩と突いておくのが最善のようです。74歩のねらいがあり、防がれても22歩同飛33飛成同桂31角のねらいがあります。86歩と突いたら評価値は+287の先手良しです。