昨日の途中の図で
54銀としていたのを、64歩98香44歩99玉45歩
後手は4筋の位を取る工夫です。42飛~46歩がねらいですが、先手はどう指すべきでしょうか。36歩42飛37銀
受けだけを考えれば銀で受けるのですが、すると穴熊で固める作戦と乖離します。52金左88銀63金48飛54銀46歩
一応は4筋から攻めるわけですが、46同歩同銀45歩37銀74歩
この図の評価値は-104、高見先生は先手苦戦としています。戦っているのが先手は飛銀だけ。後手は飛角銀ですから、うまく攻めることができないのです。
戻って
59銀42飛26飛というのが、先手の次の手段です。
44銀36歩53銀
こうやってもらうと先手としてはありがたく、24歩同歩35歩同歩37桂
この図の評価値は+394、高見先生は先手十分としています。
少し戻って
52金左68銀右44角36飛32飛
これは矢倉流中飛車の応用です。88銀35歩26飛36歩
36同飛同歩39飛41飛29飛成21飛成19竜
桂香の取り合いは変化もありますが、この図の評価値は-111、高見先生は難局だとしています。ここまでは解説の通りなのですが、途中で
AIに聞くと、24歩同歩56歩
この図の評価値は+258、先手十分です。35歩26飛36歩は24飛ですし、56同歩同金も先手有利。
またこの図まで戻って
AIに聞くと、4筋の歩交換を恐れなくてよいといいます。36歩42飛37桂
46歩同歩同飛47歩42飛24歩同歩56歩
この図の評価値は+347、すでに先手有利の範囲です。穴熊が完成していなくても戦えます。
少し戻って
4筋の歩を交換しなければ、52金左には56歩で同じようなもの。54銀には86角63銀上56歩
穴熊は薄くなるのですが、56同歩同金55歩57金72金24歩
24同角は58金52金68角
2筋突破をねらえます。この図の評価値は+210
ちょっと戻って
24同歩は35歩同歩34歩44角24飛
22歩に25飛が変な位置ですが (26飛よりも少し優る) 、32飛33歩成同角46歩
こんな調子で、評価値は+298あります。
なお、高見先生の解説では、98香~99玉を、59銀~68銀右に替えて
このほうが良いとしているのですが、42飛に56歩同歩同飛
先手模様よし、ですが評価値は+101しかありません。
今日調べた後手の4筋位取りは、逆用すれば先手有利になります。後手としては昨日の形で互角でした。