名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS4-17 ゴキゲン中飛車に一直線穴熊(4)

昨日の途中の図で

54銀としていたのを、64歩98香44歩99玉45歩

後手は4筋の位を取る工夫です。42飛~46歩がねらいですが、先手はどう指すべきでしょうか。36歩42飛37銀

受けだけを考えれば銀で受けるのですが、すると穴熊で固める作戦と乖離します。52金左88銀63金48飛54銀46歩

一応は4筋から攻めるわけですが、46同歩同銀45歩37銀74歩

この図の評価値は-104、高見先生は先手苦戦としています。戦っているのが先手は飛銀だけ。後手は飛角銀ですから、うまく攻めることができないのです。

戻って

59銀42飛26飛というのが、先手の次の手段です。

44銀36歩53銀

こうやってもらうと先手としてはありがたく、24歩同歩35歩同歩37桂

この図の評価値は+394、高見先生は先手十分としています。

少し戻って

52金左68銀右44角36飛32飛

これは矢倉流中飛車の応用です。88銀35歩26飛36歩

36同飛同歩39飛41飛29飛成21飛成19竜

桂香の取り合いは変化もありますが、この図の評価値は-111、高見先生は難局だとしています。ここまでは解説の通りなのですが、途中で

AIに聞くと、24歩同歩56歩

この図の評価値は+258、先手十分です。35歩26飛36歩は24飛ですし、56同歩同金も先手有利。

またこの図まで戻って

AIに聞くと、4筋の歩交換を恐れなくてよいといいます。36歩42飛37桂

46歩同歩同飛47歩42飛24歩同歩56歩

この図の評価値は+347、すでに先手有利の範囲です。穴熊が完成していなくても戦えます。

少し戻って

4筋の歩を交換しなければ、52金左には56歩で同じようなもの。54銀には86角63銀上56歩

穴熊は薄くなるのですが、56同歩同金55歩57金72金24歩

24同角は58金52金68角

2筋突破をねらえます。この図の評価値は+210

ちょっと戻って

24同歩は35歩同歩34歩44角24飛

22歩に25飛が変な位置ですが (26飛よりも少し優る) 、32飛33歩成同角46歩

こんな調子で、評価値は+298あります。

なお、高見先生の解説では、98香~99玉を、59銀~68銀右に替えて

このほうが良いとしているのですが、42飛に56歩同歩同飛

先手模様よし、ですが評価値は+101しかありません。

 

今日調べた後手の4筋位取りは、逆用すれば先手有利になります。後手としては昨日の形で互角でした。