名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS5-3 相矢倉37銀戦法(7)

手順のおさらいは何回か書いたので

この図からでよいでしょうか。後手番で、62銀と74銀はうまくいかず、94歩の様子見に46歩同歩同銀

45歩37銀74銀

48飛86歩同銀73桂

45飛55歩同歩85銀

昨日はこの図まで進めました。所司先生の解説にあるのは75銀だけで、75同角同歩76銀打

これは厳しい攻めです。先手は24歩同歩74歩と返して、67銀成同金86歩

86同歩同銀同角同飛87歩79角

79同玉87飛成68金

23歩の反撃もあるので先手有利という解説です。後手は角銀と金の交換で駒損、玉の堅さは優り、攻め駒は2枚。なので妥当な感じはするのですが、評価値は-90、後手に振れています。最善手を追いかけると、44銀 (に飛を逃げる場所が難しい) 88銀76竜77銀打74竜47飛76歩

駒得だからと威張れる局面ではありませんね。評価値は-340で後手有利になっています。

戻って

85同銀は同桂

86銀と受けても58銀から攻められます。受けずに24歩同歩25歩77歩

歩を渡すと後手は77歩から攻めやすいわけで、この図の評価値は-150の後手ペースです。

ということで

このまま24歩同歩25歩が最善のようです。

25同歩には24歩です。86銀同歩87歩同玉85歩同歩

もう1歩あれば86歩で後手良しですが。85桂86歩77歩88金

この図の評価値は+140の先手ペース。ここまで定跡として知っていれば (研究していれば) 先手が指せるのですが、かなり怖いところでしょう。