分岐点までおさらいです。「加藤流」で始まって
73銀46銀
75歩同歩同角
55歩同歩58飛
64銀55銀同銀同飛
64角51飛成19角成
46角同馬同歩62銀
61竜94角72歩86歩
62竜、41銀、86同銀は後手有利でした。最後は86同歩。67角成62竜
後手は馬を逃げては寄せ合い負けでしょう。87歩同玉86飛
強烈な勝負手です。86同玉は83香 (あるいは82香) 84歩同香85歩
先手は歩を連打して受ける方がましですが、85同馬87玉86歩88玉76歩58銀87歩成
歩で攻められて先手の敗勢です。86同金86歩に31銀同玉51飛41銀で詰みません。
戻って
86同銀しかなく、76金88玉
所司先生の解説はここまで。際どく受けきって先手勝勢とされているのですが、そう簡単ではないようです。AIに聞くと87歩同金89馬同玉87金
先手玉は詰めろ。後手玉はまだ詰みません。でも58飛の受けが詰めろ逃れの詰めろ (32竜同玉52飛成・・・) になるのです。後手の分岐ですが、78金打同飛73香88金
この図の評価値は+300の先手有利。まだ受けきったというわけではありませんが、どこかで寄せ合いに出て勝てるか。
戻って
58飛には42金打が最善のようです。
ここからの攻防は最善と言われないと (言われても) 理解しにくいです。71竜52香88飛
88同金同玉85歩同銀86飛
87銀85飛56歩
56同香86銀打55飛82角
64銀65金53飛81竜
65銀同歩57香成55歩
こんな攻防で評価値は+141の先手ペース。
最初のほうの後手が86飛と切る当たりでは、AIは後手良しとみているような、難しい変化でした。とはいえ定跡としては先手ペース、一応結論は変わりません。