テーマは変わります。先手が58飛とする形へ。
これは46銀37桂型の初期のころに見られました。5筋の歩を交換してから38飛~25桂~35歩と攻めようというもの。後手に対策ができて、姿を消しました。今調べてみると多くは後手ペース~後手良しの評価値なのですが、さらに進めてみると互角になってしまう変化が多いのです。驚きました。なので唯一安全に後手良しになる変化を先に書きます。
73角55歩同歩同銀52飛
後手は54歩を打っても悪くなるわけではないのですがつまらないです。46銀51飛55歩54歩
互いに割り打ちがあるので飛の位置は直しておきたいところですが、先に後手の反撃です。54同歩同銀15歩同歩55歩
55同銀同銀に同飛、同角どちらもあるのですが、55同角46銀54歩
銀歩2と角の交換になります。55銀同歩28飛16歩62角
所司先生の解説もAIの読みも54飛が本戦でしたが、さらに進めてみると31飛のほうが優るようです。84角成17歩成58飛18歩74馬54銀
この図の評価値は-434の後手有利。後手の駒損は19香を取ったり、17と を使ったりすれば解消します。先手は69銀の負担もありますね。堅実な指し方です。
なお所司先生の解説では84角成に73銀と打っているのですが、配置が悪くてつまらないです。
戻って
31飛に24角同歩25歩の強襲も解説があります。17歩成24歩28と11香成
難解だけど入玉を見られて先手が大変とされています。AIに聞くと、38飛25香69銀
後手は寄せ合いに出るのが良いようです。68金寄78銀打58歩33玉
一度玉をかわしておきます。駒を渡しやすくなりました。21成香同飛23歩成同金12銀85香
先手玉の詰めろは受けにくいです。79桂67銀成69金78金
取れば詰むし、逃げても見込みなし。
後手としてはこの対策だけ覚えておけばよいでしょう。とすればあとは蛇足ですが、明日からは変化を調べてみます。面白い攻防もあるので。