後手の85歩型は
先手が穴熊に組み替えることはできるのですが、後手が64角とけん制するのはいつがいいのか、という話の続きです。98香42銀99玉64角
95歩を保留して、銀を引いてから角を出ます。これも有力な順で、65歩73角25桂33桂
この図の評価値は-107、すでに先手が思わしくないようです。ただし手にする桂馬の使い道を知らないと (94桂を打てないので) いけません。33同桂成同銀25桂同銀同歩26桂
飛の逃げ場所は横しかないのですが、後手から45歩を突かれたときに対応できるのは48だけです (45歩57銀37角成の時にひもが付いているし47馬がない) 。でも84角57銀73桂
右桂を使って後手良し、評価値は‐275です。65桂の受け方に困ります。
戻って
55歩同歩15歩同歩35歩同歩同銀同銀
ここまでは何度か出てきた攻め方です。35同角は25桂同歩34歩79角35桂
所司先生の解説から外れますが、これが後手の正しい受け方のようです。評価値は-226の後手良し。
戻って
AIに聞くと、12歩は取らずに25桂
後手は先に桂を取るのが正しいのです。25同歩12香とすれば先手は攻めにくく、35角34歩79角35桂、となるでしょう。とすれば香を取るか銀を取るかですが、11歩成37銀
この図の評価値は-391の後手有利です。
戻って
35飛には12香
25飛34銀では飛が死ぬので11銀31玉15香同香25飛
これで先手の攻めは続くのですが、86歩同銀84香
後手は攻め合いに出て、評価値は-347の後手有利です。
また戻って
最後は35角ですが、34歩13銀31玉79角56歩
この図の評価値は‐495の後手有利です。55桂が厳しい。
ということで後手は64角を遅いタイミングで出ても指せそう (というか早すぎると失敗します)。先手の穴熊作戦は失敗です。