名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS5-2 相矢倉46銀37桂型(36)

先手が57角と待たずに25桂と跳ねると

後手としては42銀、33桂、85歩もありますが後回し、45歩同銀に19角成46角

46同馬同歩59角

55歩は後回し。37角と合わせるのが本手。同角成同飛19角

38飛が本手で46角成44歩

44同銀や同金も後回し。45馬のほうを選んで43歩成同金19角

46歩48飛64歩

46飛も後回し。46角44歩65歩36馬

37歩も後回し。33歩同桂64歩37銀

24角同歩63歩成42銀68飛35角

ここまではおさらい。途中の分岐が多いですが、終りのほうの変化から片付けていきましょう。

この図の評価値は-91ですが、そのまま後手良しになっていくかどうかは難しいです。昨日は52銀を調べましたが、ちゃんと対応すれば後手有利だとわかりました。

33桂成は自然な手で、対して33同玉は52銀とからまれで互角ですが、後手としては損です。33同金が正しく、65桂85桂53桂成

所司先生の解説では51銀とかわすのですが、42金と打たれて怪しいです。評価値は+126で先手ペースになるのでしょう。AIも変化を追って読んでいかないと結論が変わる難しい図です。最初は77桂成同金寄68角成同金38飛78金打31銀を示していましたが、互角のようです。ここは96歩同歩97歩同香同桂成

後手は端に手を付けます。97同桂96香98歩95香86歩

ここまで受けさせておいて、31銀と引きます。52と は66歩43金68角成同金引97香成同歩同香成・・・の寄り筋です。43桂は92飛87金打32銀で先手の攻めを余します。

よって31銀には43歩85歩

85同歩は93桂~85桂で後手優勢です。42歩成に68角成同金引67歩

これは68歩成とすれば詰めろだから2手すきです。後手玉は31と でも43と でも詰めろにはなりません。現状は3手すき。よって67同金直は仕方なく、97香成同歩同香成同玉96歩

96同玉は69馬~78飛の筋で詰めろが続きます。88玉には86歩。ということでこの図の評価値は-555の後手有利になり、後手の正解手順となるのです。

難しいですが

33桂成も後手有利になるようです。細かいですが、相矢倉の感覚を磨くためにもしっかり調べていきましょう。暗記するよりも (暗記しなければいけないのかと放り出すよりも) 、こういう指し方をするのかと感心するのが第一歩です。できれば盤駒を使って並べてみると記憶が定着しますし、感覚が身につきやすくなります。