昨日の検討で
後手は42銀ではなく45歩でも指せるとわかりました。一応従来の手順を見てみましょうか。45同銀19角成65歩64歩
先手は66角をねらい、後手はそれを追い返そうという手順です。66角12玉64歩同馬15歩65歩
57角15歩35歩同歩33歩
相居飛車でここに歩を打たれたら、ほぼ取るしかありません。ただし42金寄の時には85銀同歩34桂
41金に35角と攻めるのが正しいようです。桂を打たずに35角が解説手順ですが、同銀同飛24角はまだ難しいので。
戻って
33同桂同桂成同金上25桂同銀同歩
ここまで来て評価値は+78、プラスですがまだまだ互角です。解説 (実戦例) は21玉ですが、22玉のほうが普通で正しいです。34歩同金右同銀同金
21玉の位置だと、46角同馬同歩として43角が両取りです。この場合は両取りがないので44角の王手。
77銀打か77金打かが悩ましいようで、77銀打の場合は66桂同金同歩26桂33金45歩
角は殺せるのですが、67銀79金78金同飛同銀成同金77桂成同銀67銀68金打
千日手模様になり、評価値は0付近の互角です。
戻って
77金打とすれば67の地点を強化しています。26桂 (先手からの26桂を消した) 48飛66桂79金18桂成
85銀78香同金同桂成同飛85歩
この図の評価値は-192の後手ペース。
ということで46角とぶつけても先手が良くはなりません。
もっと戻って
46角よりは85銀のほうをAIは最善手としていて、26桂43銀44金35角
という攻防です。なお85銀同歩は簡単には入らないようで、もっと早くに85銀は、86桂同歩85歩と返されて難しいようです。
38桂成44角同銀34桂33玉42桂成45銀
後手が入玉できるかどうか。35金44角同金同玉71角62桂
ここまで来ると評価値は-321の後手有利に変わります。
従来の手順でも後手が工夫すれば優劣不明だということですね。85桂型は45歩同銀19角成もある (し、昨日の手順で後手が指せる) のだというのが結論です。
今日の変化は難しいので、これを暗記することに意味はなく、こういう攻防もあるのだなあと楽しんでもらえればよいでしょう。相矢倉の攻防の感覚を磨くために。