名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS4-15 ゴキゲン中飛車に急戦(1)

定跡書は、所司和晴先生の「ゴキゲン中飛車本格急戦」に代わります。今の主流は「超速46銀」なのですが、それ以前の居飛車急戦が書かれています。

初手から76歩34歩26歩54歩25歩52飛48銀33角

「超速」はすぐに36歩~37銀~46銀と進めるのですが、78玉42銀58金右62玉68銀72玉

玉を少し囲ってから動き出すのが従来の指し方でした。36歩53銀37銀54銀46銀

ここで分岐するのですが、44歩は疑問手で、35歩45歩34歩44角37銀

この図の評価値は+504の先手有利です。32飛には24歩、22飛には56歩という調子で、後手は収めることができません。

戻って

65銀が本筋とされています。そこでまた分岐ですが、AIは定跡本にない最善手を示します。いきなり脱線ですが、24歩同歩45銀だと。その前に2筋を突き捨てないで45銀は言及があります。56歩とさばかれて

33角成同桂56銀同銀同歩同飛

この図の評価値は+75の互角です。46銀と受けて難しいようですが、所司先生は先手不利としています。

24歩同歩が入っていれば、45銀56歩33角成同桂56銀同銀同歩

この図の評価値は+341の先手有利です。56飛には24飛とさばき合って飛が成り込めますから。

ということで

AIの勧めるのは、65銀に24歩同歩45銀 (56歩は無理なので) 32金

34銀42角22歩

取れば43銀成なので、33歩45銀22金24飛23歩26飛

76銀35歩65銀96歩94歩37桂

32金36飛82玉66歩74銀56歩

56同歩同銀72銀67銀上

これくらいの進行で、評価値は+212、先手の作戦勝ちです。後手の端攻めは気になるのですが、95歩同歩97歩には77角、95歩同歩96歩は放置して65歩51飛68金上95香98歩、と指すようです。