後手の早囲いはうまくいかなかったので
美濃囲いにするのはどうでしょうか。先手は中央をどう構えるかですが、ゆっくりしていて後手に5筋の歩を切らせると、77銀72銀68金55歩46歩56歩同歩同飛
47銀51飛96歩94歩66銀
この図の評価値は+123、先手としてはちょっとつまらないか。所司先生の解説では55歩~56銀という構想ですが、これは評価値がマイナスになってしまいます。AIに聞くと、32金36歩44銀24歩同歩同飛23歩29飛64歩54歩
これはうまく返した例でしょうけれど、評価値は+191、先手が指しやすいです。
先手の普通の指し方は
46歩72銀58金右64歩47銀
でもこれは63銀66歩72金77銀74歩96歩94歩88玉22飛
後手が向かい飛車に転じると、一昨日調べた形と同じになり、難しいです。これが88銀とする形の課題でしょう。この形になるならば先手は46歩~47銀を保留したかったというわけです。
後手が22飛としないで、中飛車のまま51飛ならば、78金32金56銀73桂36歩84歩16歩14歩
所司先生の解説では67銀とすると44銀24歩同歩同飛85桂86銀55銀
33角~66銀を見られて先手不満とされています。でもこの図の評価値は+226の先手良しです。34飛33桂56歩44銀75歩同歩65歩
玉頭の戦いに持ち込めば評価値は+262と上がっていきます。
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所司先生の解説では37桂が本手です。44銀24歩同歩同飛85桂86銀55銀
後手にカウンターで攻められて難しくなっています。55同銀同歩67金右
ここまでは進むとして、56歩同歩65歩55角
これは先手良しに見えます。73銀11角成33桂21馬66歩同金23歩32馬24歩33馬
これで難解とされているのですが、この図の評価値は+1175の先手優勢です。飛と金桂香の3枚替え、攻め駒は5枚、玉の堅さは馬の守りまで見れば先手玉が固いです。
戻って
AIに聞くと、ここで後手の最善手は58角です。その先の手順は難しいのですが、28飛36角成85銀
85同歩は84桂62金53銀という派手な手が利きます。37馬は84銀28馬73銀打同金62角の筋。よって後手は73銀と埋めて、45桂27歩38飛46馬48飛37馬24角
81飛94銀48馬53桂成94香95歩
思いもよらない手順で先手有利となります。この図の評価値は+331
後手が中飛車のままならば、先手は十分に対応できるのですが、向かい飛車から手待ちされると難しいです。