9筋を突き越す形の急戦で、変化を調べていきましょう。

68飛73桂47金

66歩同銀86歩同歩65歩を同銀と取るのが今日のテーマです。(57銀と引くのは昨日調べました。)

居飛車に選択肢があるのですが、先にAIに聞いてみましょう。定跡本では脇道なのですが、77角成同桂65桂

65同桂には77角64角

81飛69飛78銀59飛63金

この図の評価値は-378の後手有利です。先手の攻めが細いのですね。
先手が64角を打たない場合は77角に69飛86飛

後手は飛をさばくことができます。この図の評価値は-328の後手有利です。進行例は63歩51銀73桂成61歩

64桂53金72桂成68銀

高美濃なので飛を詰ますことができます。
戻って

65同飛には86飛とさばき合います。

すぐに85飛同飛同桂は横からの攻め合いで後手有利です。先手としては64桂53金72桂成

成桂を作っておく方がましなのですが、63銀62成桂64銀85飛

85同飛同桂61歩

成桂が働かなくなるので後手有利なのです。評価値は-585
見ていないのは定跡書で本筋として書いてある

65同桂の時に22角成同玉65飛という形です。 (65同飛77角成同桂86飛は合流します。) これには87角と打つのが本筋。

まあ86飛とは走れないからなのですが。定跡書の変化は26桂32玉(このやり取りは先手が損をしている)85飛

後手は歩切れなので飛交換になります。85同飛同歩76角成81飛69飛

76馬が働いていますね。26桂32玉も余計でしょう。48金引91飛成89飛成は

評価値は-1420、後手優勢です。
先手の最善は

この図から63歩同金71角

見たことのない手を指摘してくれます。72飛62角成同飛73銀

76角成62銀成65馬

ここで分岐します。61飛は62金41飛成31銀打

これで評価値は-348の後手有利。駒得なので受けておけば良いのですが、26桂には33銀打、32金同銀42竜には61飛、という要領です。
分岐の所で

63成銀のほうは69飛81飛32金

52成銀75馬48金打33銀

この図の評価値は-197の後手良しです。今は二枚替えですが、後手が駒得になっていきそうです。
ということで

この形は後手有利、後手としては65同桂よりも77角成同桂65桂のほうが優るようです。