名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS1-9 天守閣美濃に藤井システム(11)

昨日は藤井システムを回避しての43銀の対策を考えましたが

今日は65歩を見てみます。対急戦には64角の反撃筋があるのですが、35歩同歩同飛(46銀のほうではない)45歩

ここは33飛成同銀55角打が簡明です。

73桂に33角成ではなくて、34歩同銀11角成

先手玉の堅さが生きていて、評価値は+574で先手有利です。

後手としては先手の飛を追いたいのですが

43銀とすると、55角73桂75歩

小びんを攻められてピンチです。34歩と打っても74歩の取り込みが厳しすぎます。仕方なく83銀ですが、74歩同銀34歩22角24歩

1歩持たれたので、24同歩には23歩がありますね。32銀75歩63銀77桂

評価値は+792、先手優勢に近いです。

なので後手としては35歩同歩同飛には73桂が自然でしょうか。

66歩同歩75歩83銀66銀

後手の桂頭をねらい、玉頭方面で戦って十分な棋勢です。評価値は+310で先手有利。飛の働きが違いますし。

なので後手としては63金

65歩は差し上げますという手ですが、これはただ取りせずに66歩同歩同銀73桂65歩

位を取るほうが本筋です。このまま進めば作戦勝ちですし、83銀には64歩が利くようです。

64同金には55銀同金同角72金64金・・・、62金引には77桂~65桂で、すでに先手有利と見て良いようです。評価値は+426もあります。

後手が飛を使いたいと思えば

66歩同歩同金に62飛で反撃をねらうのですが、55銀には34歩

1歩損でも3筋を収めるしかないようです。34同飛43銀36飛34歩67金

54歩66銀43角65歩73桂79角

1歩得で先手の作戦勝ち。評価値は+504もあります。

後手の65歩は危険すぎて、先手から厳しい攻めを食らうのでした。