名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

20190417今日の一手(その861);形を生かす

20190417今日の一手

 

2月11日の名南将棋大会から、KさんとKさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。

玉の堅さは同程度。先手玉は上からの攻めに強く、後手玉は横からの攻めに強いです。

先手の攻め駒は68飛と持ち駒銀で2枚。

後手の攻め駒は64角と持ち駒銀で2枚。

 

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

形勢は互角なのですが、先手は飛車を切って角を手に入れることもできます。77桂93桂の位置関係も先手の得です。54歩52歩の利かしも入り後手は歩切れ。先手がいくつかポイントを上げています。

大技があるかもしれませんし、銀冠の厚みを生かした攻撃があるかもしれません。ここでは何かありそうな局面なのです。

 

 

△ 実戦は65飛と浮いたのですが58銀

俗手なのですが少し痛いです。48角47銀成同金88歩成(これは甘くて54金か)25歩同歩24歩同玉25飛33玉

2筋を攻めて少し良くなりました。22銀42玉21銀不成24歩32銀成同金65飛54金

飛車を逃げておけばまあまあぐらいですが、見切って攻めた(66桂65金54桂43玉65桂54玉)のが失敗で、後手玉を捕まえ切れませんでした。

 

 

○ すぐに25歩と攻めてみると

銀冠の厚みが生きます。25同歩24歩同玉25桂

として22歩をねらいます。後手は結構受けにくいのです。25同玉には64飛同歩22角

11香を取ると詰めろです。24玉25歩23玉11角成

かなり受けにくい形です。

 

後手としては25玉では危なく、22歩を避ける意味でも33桂

くらいです。33同桂成同玉56桂

角をどかして63飛成とできれば優勢です。

 

 

△ その隣の35歩も考えられます。

この小びんは43金で守られている分だけ響きが薄いです。しかし35同歩25歩同歩36歩同歩同金

歩を合わせて金を使えれば十分です。

 

後手としては言うことを全部聞かないで24銀と埋める

などの抵抗を考えて難しいです。

 

 

△ 45歩は

さらにその隣です。45同歩44歩を取れず、42金引には73銀(取れば63飛成が王手角取り)58銀

という派手な銀の打ちあいもあります。58同飛73角65桂64角55銀

後手も49銀を打って・・・というハードパンチの打ちあいです。

 

後手が44歩に33金と逃げると

64飛同歩45桂44金71角

うまくいったようですが、45金82角成58銀

駒得でも先手玉が乱れると怪しいところがあります。

 

△ そのまた隣の5筋は53歩成同歩

を利かせることはできます。でも得かどうかよくわかりません。

 

 

× 56金と出るのは55銀を打つねらいですが85桂

桂をさばかれると金が離れているので損をしています。56桂も打てないですし。

 

 

△ 65桂と跳ねると

左桂が使えますが、85飛73桂成

飛取りではないので73同角とは取ってもらえません。88歩成63成桂86角69飛58銀

86角同飛52成桂

必然でもないのですが、多分こう進行しそうです。52同金61飛成47銀成52竜38成銀同銀42金打

(41金と打つと同竜同銀31角が気になります。)これは手順に92竜として有利なのですが、先手玉が薄くなっているので間違えると危ないです。

 

△ 75歩は怪しい手で

後手は75同歩と応じるでしょう。74歩76歩73歩成77歩成

桂を取られても64飛同歩82と で角を取れます。79飛48角58銀

これは駒得なのですが、先手玉を薄くされてちょっと嫌な局面です。

 

 

△ 84歩の突き出しは同飛

で得になる変化があるかどうか。(48角86飛が得かどうか。)

 

 

× 84銀は重い手で

85桂83歩77桂成

64飛同歩82歩成79飛48角58銀

これは75歩からの変化に似ていますが、84銀と手放している分だけ明らかなマイナスです。

 

 

○ ということで何度か出てくる58銀を避けて48角と

待つのが良い手です。飛車の取り合いで先手で打たれるのも消しています。これで25歩、65飛、84歩などをねらえます。後手が85桂とさばいて来れば、85同桂同飛56桂

左の桂を打つ方が効率が良いです。55角ならば63飛成99角成45歩

急所を突いているのですが、後手も馬飛の利きがあるので少しややこしいです。45同歩44銀33金86歩55飛66歩

怪しく粘られてもなんとかなります。

 
 
☆ まとめ
2筋から8筋までいろいろな攻め筋がありました。
気が付きにくいのですが、25歩から後手玉を引っ張り出して64飛同歩22角という手段がありました。
35歩同歩36歩同歩同金というのは居飛車のほうによく出てくる玉頭を意識した指し方です。
4筋も攻めてみたいですが反動(後手の45歩が残る)がないように工夫せねばなりません。
振り飛車党の筋としては、実戦の65飛も指したいですが、58銀を打たれるのが難点です。
であれば48角と備えておくというのが賢い手でした。相手に動いてもらうほうが技を返しやすいです。
7筋や8筋に手を付けるのもあります。
 
彼我の陣形差を生かすという意味では2筋攻め。
自陣の傷を消しておく48角。
どちらも良い手だと思います。