名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

20181222今日の一手(その803);寄せ合いと粘り

20181222今日の一手

8月26日の名南将棋大会から、OさんとYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の飛歩損ですが と金を2枚作っています。終盤ですし、損得なしくらいに見ておきます。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は53と62と と持ち駒桂で3枚。
後手の攻め駒は78飛67角と持ち駒銀で3枚。

総合すれば先手もちです。

☆ 大局観として
後手からは58歩成あるいは47銀という寄せがあります。先手からの寄せが見えにくいと思うのですが、それ以上の順を見つけられるかどうか。後手からは58歩成~49と~48と で詰めろ、現状は4手すきです。
寄せ合いで勝てないと思えば粘る順を探します。粘るためには手駒が欲しいです。


× 58歩成を受けようと思えば43と で1歩手に入れて43同金59歩ですが47銀

で受けにくいです。両方とも(直接に)受ける手はなさそうなのです。


× 実戦は39金とかわしましたが

58歩成47金57と

後手の攻めが1手は速くなってしまいました。


○ 平凡なのは51と

駒を取るので一番自然でしょう。58歩成同金寄同角成同金同飛成49銀打

銀を手に入れたので受けることができます。この時に後手が飛車を渡せないというのが大きくて、68竜25桂47銀62角成

銀をもらえば後手玉が詰みます。(先に33桂成とすると とん死します。)

あるいは25桂を打たずに42と

42同玉は63角が詰めろ飛車取りです。22玉に25桂のほうが確実かも。

後手のもう一つの攻め筋は47銀で

69銀88飛成43と同金68歩

と受けてしまえば先手有利か。

寄せ合いをみると25桂と打ち

48銀成同金同飛成42と

42同玉は63角が詰めろ飛車取り、22玉は31銀12玉91角成

で詰めろ飛車取り、先手玉は角銀を渡さなければ詰み筋がないので勝ちでしょう。


○ 手順を変えて25桂から入っても

47銀51と

は同じ図になります。

これを33桂成同玉69金で受けようとすると48飛成

飛車をもらっても後手玉が詰まないので後手の勝ちか。

59金打と受ければ

48銀成同金直56桂49金引68桂成

これはまだ難しいです。


△か× 45桂だと

13の地点を押さえていないので寄せ合いが難しくなってしまうのですが、47銀51と48銀成同金同飛成39銀

一度受けてしまえば後手が飛車を渡せない形なので先手有利です。

58歩成からの攻めなら

58同金寄同角成同金同飛成33桂成同玉49金

竜を逃げてもらえれば先手有利ですが、48金同金同竜49金47金48金同金

この図がかなり難しくて、43と24玉26飛25桂ではやぶ蛇、79飛でどうかというくらいです。

また45桂を同角成とする余計な変化もあります。

45同歩56桂51と48桂成同金同飛成39銀

これは後手が飛車を渡せないので先手の勝ち筋でしょう。


△ 55桂だと

58歩成には43と(先に決めないと逃げられる変化が生じる)同金同桂成同玉58金寄同角成同金同飛成49金

これは前の変化で43と同玉が入っている形です。49金同金同飛成49金47金

同じように食いつかれ、48金同金53銀成33玉55角成44歩43飛24玉44飛成

詰めろ逃れの詰めろで返して、後手も25金と打てば詰めろ逃れの詰めろ、という形勢不明の終盤になります。

55桂に47銀の攻め筋は

51と48銀成同金同飛成39銀

後手は飛車を渡せないので先手有利です。


○ 72と はそっぽのようですが

58歩成81と49と51角成

先に詰めろをかけることができます。駒を取りながらの詰めろなので先手の勝ちでしょう。

47銀からでも81と48銀成51角成

後手の寄せの速度は変わらず、先手の勝ちです。


× 71と は同飛で

失敗です。


△ 52と寄は本筋にも見えますが

52同銀同と47銀に69銀を打って

粘った時に48飛成同金同銀成42飛31玉

後手は飛車を渡すことができるので先手の負けのようです。


☆ まとめ
寄せ合いとしてみれば、先手玉は58歩成~49と~48と で詰めろの4手すき。
後手玉は72と~81と~51角成の詰めろの4手すき。先手番なので先手有利、変化は少なくて先手勝ちです。
あるいは51と~25桂~62角成が銀をもらったときの詰めろで4手すきのような5手すきです。
これも後手から駒をもらっていればという条件付きですが、51と~25桂~42と同玉22銀、あるいは51と~25桂~42と22玉31銀12玉91角成で詰めろの4手すき、というのもあります。
最短で4手すきになるというのは手数がかかるので、変化の余地が多いのですが、(先手が望めば)案外に変化が少なかったというのは後手玉が薄かったためだと思います。

先手には金か銀を手に入れて、清算し金か銀を打って竜をしかりつけるという受けがあります。この時に後手が飛を渡せる形かどうかというのが形勢を分けました。