名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS5-3 相矢倉37銀戦法(47)

後手が53銀とする形で

17香とせずに38飛。後手は24銀ではなく95歩。

17桂24銀25桂

73桂は成立して、18香42銀46銀

45歩同銀25銀同歩

ここまでは昨日の話です。ここで後手は53桂か33桂か。53桂には54銀と捨てれば互角、46歩は後手良しです。先手の最善は34銀同金75歩

ここからの解説も長いのですが、すでにこの図の評価値は+132で、先手ペースとしてよいでしょう。簡単に追いかけると、45桂には74歩37桂成73歩成

73同角74歩64角65歩38成桂64歩

この図の評価値は+1054、森内先生は控えめに先手良しですが、寄せ合いで先手が勝てるでしょう。

戻って

86歩ならば解説の86同歩よりも86同銀のほうが優るようです。85銀に

35歩44金24歩同歩25歩

戻って

35歩に25金ならば74歩同銀75歩85銀74銀

いずれも評価値は+200ほどの先手良しです。

またここに戻って

75同角には46角64角

64同角同歩35歩44金24歩同歩25歩

86歩同銀27角28飛36角成41角

森内先生は先手有利としていて、評価値は+221です。後手は桂得でも53桂73桂が働いていないのです。

また戻って

27銀には解説の39飛28角成・・・では難しくなるので、58飛のほうが優るようです。

これならば馬を作られません。75角46角64角同角同歩41角

この図の評価値は+318の先手有利。後手は駒得でも53桂73桂27銀の3枚が働いていません。

ということで

53桂は疑問手となるのでした。AIに聞くと、33桂のほうが優ります。34銀同金35歩45金34歩26桂

39飛28角成33歩成同銀35飛

先手も勝負手のような攻めを繰り出します。44金45桂34歩

33桂成同玉46角

やはり飛を捨てて攻めるしかなさそう。46同馬同歩35歩51角34玉73角成42飛

53銀に38飛68金引18飛成

この図の評価値は0付近の互角です。先手はまだ少し駒損ながら攻め駒は4枚に近く、玉は堅いです。しかし後手玉は広く、入玉を心配しなければいけない状況です。