名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS5-1 相矢倉46銀に45歩反発型(3)

手順のおさらいです。

45歩37銀53銀

46歩同歩同角同角同銀

47角37銀55歩

68金寄44銀右57金寄

56角成同金同歩58歩

この図の評価値は-95で後手に振れています。AIに聞くと、塚田先生の55銀は、35歩同歩26歩73桂25歩42飛

先手は48飛~46銀ではうまくいかないので、2筋の歩を伸ばすのが最善のようです。この図の評価値は-55、まだ互角です。

後手としては

55銀ではなく73桂26歩54金25歩53銀

桂を跳ね、4筋の金銀を5筋に移動させます。55銀としているよりも53銀のほうが連結が強いと。これで42飛と回るわけですね。先手は歩切れだし、飛をぶつけるのも玉の堅さが違います。苦しい中での選択肢は2つ。1つは24歩同歩86銀42飛51角、これは46歩と垂らされます。

85桂を先に受け、51角に期待したのですが、歩切れです。この図の評価値は-157の後手ペースです。42角成同銀右46銀39角で馬を作られるので、先受けは失敗に終わりました。

もう一つの選択肢は

24歩同歩41角

これは42飛63角成85桂

先手は馬を作っただけで失敗のようですが、1歩持っています。46歩77桂成同玉

64金打73馬75歩同歩65歩

最初はこの図の評価値は低いのですが、AIが読んでいくと難しいようで、この後は61角や35歩として評価値は0付近です。後手としては最善ではなかったわけですね。

戻って

42飛63角成49飛成

桂を取られても飛を成りこんでどうか。23歩同玉73馬に67歩

この歩を取るかかわすか。67同金は79金78角同金同玉14歩

先手は桂得ですがすそ空きです。25歩同歩46馬くらいですが39角

25飛24歩26飛が普通ですが57歩成

57同歩は48角成 (同銀同竜が王手馬取り) 、57同金は45金として後手良しになります。

ちょっと戻って

48金が最善のようですが、28角成49金29馬

この図の評価値は-235の後手良しです。先手は駒得が消えてしまいました。

もう少し戻って

67同金は79金78角同金・・・角を渡すことになりましたから、78金と逃げてみます。75歩 (75同歩は76歩同銀68金) 46馬76歩同銀77歩

77同玉しかなく、68歩成同馬75歩

この歩は相手にしていてもだめなようで、15桂22玉88玉76歩48飛

先手は駒得を失いましたが、攻め合いの勝負です。29竜41飛成31金打91竜41歩

でも後手に受けられてみると思わしくないようで、この図の評価値は-178の後手ペースです。

深く掘り下げてみましたが、

この図は後手が指しやすいというのが結論です。