後手が形を決めないで穴熊を優先した場合
67金91玉98香82銀99玉71金78金
ここで分岐しますが、54飛36歩53銀37銀44銀46銀51飛
「銀対抗」は後手の損で、評価値は+246、高見先生は先手不満なしとしています。
ところがAIに聞くと、36歩には44飛
37銀をけん制されると先手は指し方に困るようです。この図の評価値は+87、65歩~55角がねらいですが、その前に66銀は必要です。つまり65歩51金88銀61金左55角45飛
角を交換しても先手が良いといえないようで、46角~24歩をねらってどうかというところ。つまりは互角の範囲を超えません。
また後手は54飛のタイミングをずらして、74歩59銀54飛
これは「銀対抗」を嫌ったわけです。26飛35歩68銀右に34飛
あるいは34飛のところを44飛46歩34飛
どちらも評価値は0近辺の互角です。解説の手順(実戦例)をひとつ追いかけると、45歩36歩 (同歩は15角) 24歩
24同飛同飛同歩 (角もある) 86角49飛
36歩29飛成35歩に39竜が解説手順(実戦例)ですが、31桂と
辛抱したら、評価値は0近辺の互角です。
また、後手に34飛を許さないように
ここで26飛ではなく、36歩53銀46歩
としておくこともできます。評価値が上がるわけではありませんが。ただし解説にあるように、44飛48飛15角45歩
後手が得をしようと動くと、先手はカウンターをねらえます。ここでも54飛と戻れば何でもないのですが、48角成44歩
こうなってしまうと評価値は+357の先手有利です。
というように、この後手の工夫は辛抱すれば互角の変化が多いです。