昨日の話のおまけです。
43銀の趣向には後手が64歩を突けなくなるというのが弱点で、68金上84歩47銀83銀の時に55歩と仕掛けます。
55同歩に同角とする定跡でしたが、AIによると45歩のほうが優るようです。
45同歩には同桂44角66銀
55銀をねらいます。54銀に46銀と足せば後手に受けはなく、42飛
カウンターのさばきをねらうのですが、24歩33桂同桂成同角23歩成
46飛33と と進んで
評価値は+612の先手有利。駒得で美濃囲いが乱れていれば当然ですね。
ということで後手としては45同桂に42角のほうが良いですが、
53歩62金寄46銀左
ここは44歩と33桂の分岐です。44歩55銀45歩54銀
桂を取られても両取りで返して、評価値は+556の先手有利。
戻って
33桂には同桂成同角45桂51角55銀
この図の評価値は+578の先手有利。44歩を同銀と取ります。
後手としてはもっと戻って
45歩は取らないで54銀が最善です。24歩同歩46銀直42飛
55銀同銀同角72銀
決戦に備えます。44歩同角同角同飛45歩
42飛などは、77角~24飛とさばけば先手良しです。74飛65銀55角
74銀(同歩は46角)99角成44角
同馬同歩74歩24飛は先手良し。後手の最善は55歩で65銀とした図は
評価値は+212、まだ難しいとはいえ、先手の駒得が大きいです。
ということで後手の43銀は趣向というよりは疑問手でしょう。