名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

SS2-1 三間飛車に45歩急戦(21)

後手からの変化がもう一つあるのですが、仕掛けから復習しておきます。

55歩から始まって、55同歩45歩53銀46銀54銀

55銀同銀同角43金64角に35歩

定跡書には24歩同歩に26飛と浮きなさいと書いてあるのですが、45歩31角成の時に25歩が厄介です。

本にはこの25歩は載っていなくて、99角成は88銀と受けられて後手が困る、後手から88銀は45桂44角68金上以下先手有利になる、とされています。さて怖いので25同飛と取る人はいないと思いますが、25同飛同桂88飛79玉89飛成

68玉は56桂から攻められます。89同玉88銀98玉99銀成97玉85桂86玉77角成75玉54金

ほぼ必至がかかります。

25同飛とは取れないので、25同桂とすると

99角成88銀同馬同玉24飛

評価値は-287の後手良しです。銀香と角の二枚替えは馬ができているので互角だとして、玉の堅さと攻め駒の数が劣ります。後手に33桂と使われるのもあって、収拾できないでしょう。

となれば25歩を取れなくて飛を逃げるのですが、29飛として

36歩45桂99角成88銀同馬同玉24飛

この図の評価値は-490の後手有利。状況は変わりません。

途中で変化できるとすれば後手が45歩を取ったところで

31角成ではなくて44歩です。この手も定跡書にかかれていて、44同角55銀54金・・・と進むのですが先手苦戦であると。でも怪しいところがあります。AIによると44歩にも25歩のほうが良くて

25同飛は同飛同桂44角

55銀53金44銀64金

この図の評価値は-213の後手良しです。

戻って

25同桂44角も悪いでしょう。29飛と引いたら54金31角成36歩

25桂44角22馬同角

33歩66歩

この図の評価値は-308の後手有利。22角をただ取りできるわけでもなく、先手玉の小びんを攻められています。

となれば

残るは43歩成しかない。99角成29飛88銀68金上

先手は駒得を主張します。36歩45桂37歩成同銀57歩同金直56歩58金引57香48金47歩同金

駒得とは味の悪いもので、かなり利かされます。89銀不成同飛同馬同玉49飛

この図の評価値は-155の後手ペース。47金を取られてもたいしたことはないのですが、進行例は59歩62飛53角成59飛成79銀58香成

この攻めを受けきれなさそうです。

ということで先手が良くなるためにはもっと戻らねばなりません。

35歩に24歩同歩までは良いですが、26飛ではなくて31角成とした図です。36歩に22馬同角24飛

33角打22飛成同角32飛

強く踏み込みます。37歩成に62銀

42飛の受けならば61銀成同銀37飛成としてまずまず。よって62同金同飛成71銀22竜48と61金

踏み込みはまだ続きます。42飛同竜同金71金同玉75角

攻防に角を打って(48金だと66歩がうるさかった)、やっと評価値は+173の先手良し。

ということでかなり難しい話でしたが、やっと先手良しだという定跡ができました。