右四間飛車側の工夫として、裏桂があります。
15角と逃げられる筋と37角を打たれる筋を避けているので、かなり工夫した感じがあります。24歩を突かれても25歩から攻めれば良いだけで先手にとってプラスです。後手は54銀か12香か。この場合は12香のほうが意味がありそうです。25桂22角
24角とかわしても、後で46角と出た手が19香を取れないから、これまでの結果からも角は22へ引くものでしょう(11角もあり得ますが)。45歩24歩44歩同銀
銀で取るほうから検討してみます。45歩に35銀とかわせるのが37歩の形だからなのですが、22角成同飛66角23飛
飛の逃げる場所は23が一番良いようです。11角成25歩12馬24飛25歩同飛34馬
ほぼ必然の手順が続いて、29飛成35馬19竜
ここで一段落です。評価値は+150の先手ペース。桂銀交換で少し駒得、玉の堅さは同じくらいでしょうか。攻め駒は3対4ですからこれからの戦いではあります。
後手としては途中の44同銀ではなくて44同角
のほうが良いようで、44同角同銀45歩35銀に33角
桂を取られる前に攻めるのはこれしかないようです。33同桂同桂成41飛44桂
重い攻め方ですが、こういう展開になることも多いです。42金の受けもあるけれど、62金寄32桂成11飛22成桂64角
37角成は受けにくいので、11成桂37角成12成桂48馬同金46銀
この図の評価値は-293で後手良しです。先手の裏桂(端桂)はうまくいきません。
細かいところを探すようですが、明日は後手の待ち方のどれが良いかを検討して、舟囲いの形を終わりにします。(振り飛車から見ると良い形を1つ知っていれば良いですが、右四間飛車側からはチャンスかもしれません。)