名将会ブログ

名将会(旧名南将棋大会)のブログです。名古屋で将棋大会を開いています。

20160315今日の一手<その295>; 力戦でこそ形勢判断が重要

20160315今日の一手

1月30日の名南将棋大会から、NさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。




一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得ですが後手に持ち歩があるのでカウントせず、竜を作られている分だけ損です。
玉の堅さは銀の位置の差で後手のほうがやや堅いです。
先手の攻め駒は45飛と持ち駒角で2枚。
後手の攻め駒は27竜と持ち駒角で2枚。

総合すれば後手がやや有利です。

大局観として
このまま第2次の駒組みになれば玉の堅さはカバーできるのですが、竜を作られているだけ損です。できれば駒損を回復しておきたいところです。持久戦が進めば後手が持ち歩を使ったり歩のない筋に先手が位を取ったりして1歩得が生きるという場合もあるのですが、3,4筋は後手玉と遠いので望み薄です。


△ 実戦は22歩でした。先手のNさんはこれを狙って角交換に持ち込んだのです。でも33桂と逃げて飛車に当たってしまうので成立は難しそう。46飛と逃げて38歩

28歩は打てません。16角同竜同歩39歩成

金を損しては駄目ですね。先手玉が壁銀なのですぐに寄せられてしまいました。

38歩に49角の受けはありました。

39歩成27角29と の2枚換えは54角が嫌でしょう。28角には38角

24竜21歩成19角成22と

43金32と45香(44のほうがいいかも)

42と同金66飛

これは互角でしょうか。


○ 28歩はおとなしい手ですが狙いがあります。

24竜に15角があります。

33桂24角45桂68角

竜が消えれば損得なし。45の桂はそのうち取れますから先手が十分です。最初に竜と角を交換するほうがいいのでしょうが、やや先手もちです。


○ 先に15角でも同様で

33桂に28歩

45桂27歩14歩26角

角の位置が違うのですが、どちらが得かは好みです。


× 46飛など待つ手は

24竜28歩とされても

竜を作られている分だけ不満です。

また、38歩には28歩があるのですが(実戦の22歩では2歩で打てなかった)

39歩成27歩29と22角

2枚換えで後手が駒得ですから12金77角成19と

後手は歩切れでも3枚換えにして指せるでしょう。19のと金を使えば有利になります。

22飛でも31金打があって

問題なしです。



力戦になると形勢判断や大局観が重要になります。見たことがない局面でこそ形勢判断をしっかり行って、形勢が悪くなりそうな要因は消しておくか代償を得るか、ということを考えます。
まだ互いに攻め駒が少なければ先は長く、駒の損得が勝敗を分けることが多いです。竜が残るか消すことができるかというのは小さな差ですが、こだわらなければいけない場合があります。