手順のおさらいから。
「脇システム」で

64角同銀26銀

69角には15歩同歩同香以下、後手が悪くなるので工夫が必要です。75歩同歩を入れてから69角としたら

15歩同歩に、この場合は同銀です。

2歩持っているので、放置して攻め合いは13歩~24歩が厳しくなります。15同香同香47角成13歩

13同桂は14歩があるので11歩19香

31玉12歩成同歩同香成

14歩もだめだったので55歩くらい。18飛として

13歩21成香同玉までは良いのですが、その先にどれが最善かというのは (先手有利ながら) 難しいです。解説は13飛成以下ですが、AIに聞くと74桂のほうが良く

飛の逃げ場所によって攻め方を変えます。92飛ならば13飛成22銀打17竜29馬13歩11歩83角

駒損ながら評価値は+1180の先手優勢です。42飛に61角成~62桂成 (防がれたら51馬)、左右挟撃で寄り筋になるのです。
戻って

42飛には13飛成22銀打12竜31玉51角

92飛13香成11香の時に

(この時点で先手優勢です。) 33角成か利いて、33同金寄22成香同金11竜

竜を切らずに寄せの形を作ることができます。
ですから後手が75歩同歩69角とするのは

1歩もらって15歩同歩同銀で先手有利だという結論です。(定跡書の通り。)