先手としては78玉よりも58金右のほうが優るというのが昨日の話です。それでも56歩と動かれたらどうしましょうか。

話の流れは56同歩だと思っていたのですが、中村先生の解説では66歩と止める方です。57歩成同金

これでじっくりした駒組を目指そうということのようです。42銀78玉44歩67金43銀56歩

実はこの56歩が問題の手です。82玉77角72銀88玉45歩57銀55歩

AIに聞くとこの図は先手が少し失敗しているようです。55同歩同角18飛では評価値は+83しかありません。55同歩同角に46歩から強く戦いたいのですが、78金と締まっていないのが不安です。やむなく78銀56歩同銀64歩55歩

この図の評価値は+152でこれから。戻って

先手が56歩を打っているので、のこ55歩を同歩同角は後手が0手で角を出たという計算なのです。先手は最初に56歩を打たずに駒組を進めるのが正しいようです。
なお

後手が54銀と出てから (78金に) 55歩と合わせるのは、37桂と迎え撃って評価値は+283です。
56歩を打たないで後手が55角とした場合は46歩

この図の評価値は+232です。78金が間に合っているかどうかでかなり話が違います。居飛車穴熊は駒組の手順が大事なのです。
なお後手がのんびりした駒組にしたら (中村先生は86角~65歩同銀55歩の銀ばさみをねらうと解説していますが) 、

こんな図で、先手は右桂を使って攻める方が優ります。46歩同歩同銀もありますが、24歩同歩65歩同歩55歩

角交換 (55同角同角同銀) から24飛~34飛とあばれる方が良く、この図の評価値はすでに+376の先手有利です。
居飛車穴熊に慣れている方ならば持久戦でもよいのですが、その駒組には細心の注意が必要です。