20190429今日の一手

3月9日の名南将棋大会から、KさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
少し前から見てみます。

中飛車に右四間飛車で攻められました。84歩を省略されているので危ない感じがしますが、61金のままもう1手早く攻められていたらもっと危ないところです。65同歩だと66の地点の利きが少なくてまずいのですが、68飛66歩同銀65歩57銀77角成同桂

これならばつぶれていないです。少し進んで

後手の自陣角で攻められる前に、先手から桂頭を攻め

後手が桂を交換したというのが問題図です。
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは57銀が離れているので後手玉のほうが堅いですが、先手の美濃囲いが一路遠いということもあり差はわずかです。同程度としておきましょう。
先手の攻め駒は68飛と持ち駒角桂で3枚。
後手の攻め駒は22角と持ち駒桂で2枚。
総合すれば先手もちです。
☆ 大局観として
先手の攻め駒が1枚多い、というのは後手に65歩を打たせたからです。この歩が拠点になるならば困りますが、現状は先手の飛車のほうが使いやすいです。
後手からは99角成が見えていますね。それを防ぐか、代償を得るか、言い換えれば受けるか攻めるかという分かれ目です。振り飛車党の棋風によって判断がわかれるところでしょう。
○ 受ける方から考えてみます。69飛が一番形が良いです。

後手は75歩くらいですが、74歩

73歩成は受けにくいのです。63金には46桂

銀を逃げれば65飛です。74金54桂同歩53角

歩切れではありますが、馬を作れば駒得です。
63金ではなく72飛には64桂

74飛52桂成同金61角

これも馬を作って駒得です。
74歩では73角としても

悪くはないです。61飛46銀76歩55歩

後手の76歩~77歩成が間に合わないように受けながら攻める感じです。でも後手から55同銀同銀57桂とか、77歩成同金71飛とか、ちょっと無理だけど攻められる筋はあります。73角よりも74歩のほうが良さそうです。
△ 77角と合わせると

77同角成同金22角(後手から交換しなければ先手から交換します)

もう一度打たれるのが嫌な感じです。66歩同歩73角

63飛46角成65桂

困っているようですが、66飛57桂成同馬66角同金69飛

馬ができているので悪いことはありません。77角か55歩で互角くらい。最善を続ければどうにかという感じです。
△ 実戦は66歩と受けました。

66同歩に同銀がうっかり。66同飛

銀の丸損ではだめですね。
66同歩に74歩

77歩同金65桂

73歩成64飛66銀77桂成同銀

ぎりぎりバランスが取れています。67金にも65歩同飛76銀です。
△ 98香は

振り飛車の手筋です。99角成74歩

というのは先手の得です。98馬と取られても馬が働かないから。
後手は99角成が甘いので75歩、これに74歩

と垂らします。これも先手よしに見えるのですが、76桂73歩成64飛58飛66歩

67歩成を受けにくいのでどうしたものか。59桂ではさえない(88桂成同金67歩成もある)し、55歩同銀56桂か、46角か、59飛67歩成74と か、ちょっと悩ましいです。
(この筋は69飛と引いていれば避けられたのです。)
○ 55桂と打つと

通常は得か損かよくわからない手ですが、73角や74歩が残っています。後手は55同銀と取るくらいしかなく、同歩同角74歩

36桂だけでは怖くないです。99角成73歩成64飛63歩

と金を作って攻めるか、
あるいは63歩で46銀として間合いを図り、66歩69飛98馬55銀打

飛車を追いかけてから66飛で先手有利です。
○ 攻めるならば74歩

が自然な手です。99角成には73歩成64飛63歩

99香を取られて馬を作られるというのは痛いのですが、と金で金か銀をはがせる形になれば駒得です。ここでは単に清算しない方が良い、つまり63同銀には76桂~63と 後手陣を乱して角の打ち込みを見るとよいでしょう。
○か△ 46角とすれば

99角成に91角成で対等ですが、76香

と打たれるのは少し痛いです。
香を取り合うのではなく74歩ならば

(74歩99角成に46角を打ったのと同じことですから違和感があるのですが)75香にも73歩成61飛63歩

78香成同飛67金が怖くないので先手よしです。63同銀には65飛とさばけます。
△か× 73角だと

99角成に74歩では甘いです。62角成同金46桂

としてどうか。銀を逃げれば65飛でまあまあ。44馬54桂同歩65飛76角

少し駒得ですが、後手は馬を作り反撃も利きます。
☆ まとめ
受けることを考えるならば、形の良い受けがよいです。
69飛、98香、66歩、77角、4つの比較ならば69飛でしょう。形だけで選んでもほぼあっているものです。
他には55桂が有効かどうか。これは良い場合も悪い場合もあるので、少し読んでみることです。(書きませんでしたが、77桂や88桂が劣るのはわかりますね。打たされ損です。)
攻めるならば、後手の99角成よりも有効な手を指さねばなりません。
46角(あるいは73角)~91角成では後手が先に香を取っていて76香と攻められます。
73角~62角成では駒得とは言えません。
74歩~73歩成が99角成に対抗しうる代償でした。